鉄人 須藤 將のホームページ

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Webマーケティングその37

2009-08-23 05:34:01 | Webマーケティング
ユーザーのニーズを捉えて、それに基づいた商品を開発・販売すれば売れるのだということは誰でも理解しているが、現実にはなかなかユーザーのニーズを正確に捉えることは難しい。
これまでは中小企業では、ユーザーニーズを捉えるための市場調査行い、開発に反映させることは資金的にも、人的にも困難である。また、たとえそれができたとしても、ユーザーニーズの変化が激しく、新製品を開発して市場に出すとユーザーニーズに合わなくなって返品の山となることが多い。
しかし、ウェブを活用すれば、低コストでユーザーのニーズをリアルタイムに直接捉えて、新製品開発、生産に反映することができる。これもウェブサイトの運用のひとつである。

木製ハンガーで国内シェアの約半分を占めるトップメーカーの中田工芸(株)(兵庫県日高町、従業員39名)は、高い技術力と優れた機能性とデザインによって業績を伸ばしてきた。しかし、バブル崩壊以降、DCブランドの衰退と共に売上げは激減した。
そこで、生産体制や管理体制の合理化・効率化、人材育成に挑戦し、経営革新を図った。その中から生まれた方向性が「単なるモノづくりからの脱皮、ユーザーの声を聞くメーカー」だった。
この実現化には、ウェブの活用が最適と考え、ウェブサイト「ハンガーネットワーク」(http://www.hanger-network.com/)を開設し、同時に社内LANの導入を図った。
ウェブサイトは、ハンガーの使い方を最も知っているユーザーと、モノづくりを最も知っている同社との情報交換の場であり、社内LANは全従業員の情報共有の場(ナレッジマネージメント)であった。
ユーザーに情報を発信するとともに、ニーズ(デザイン、機能、価格、納期等)をメールで把握しモノづくりに活かしていく、そしてその結果もダイレクトに把握。即ち、モノづくりにPlan(計画)−Do(実行)−See(評価)の管理サイクルを回そうというものである。
ユーザーニーズの変化が激しく、かつ製品のライフサイクルが短い市場に対して、ウェブを活用したモノづくりのPlan−Do−Seeは有効だ。(出典:中小企業財団)

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