鉄人 須藤 將のホームページ

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クラウド・コンピューティングその6

2009-07-23 03:09:34 | Webマーケティング
日本でも、クラウド化が本格的に始った。
日本は、Amazon 、Googleといった巨大ベンダーには遅れをとったが、SaaSの利活用、PaaS環境でお客様ごとのカスタマイズやSaaSどうしの連携といった領域ははまだスタートしたばかりで、日米で差はない。むしろ、従来の日本のSIerは欧米のベンダーに比してお客様に対するサービスは優れており、顧客満足度は高い。クラウド化で、日本はそのサービスにおいて先行できる資質を有する。
こうした背景で日本でも、クラウド化が始った。

クラウド化を推進しようとしたら、現実にはそれに必要な人材がほとんどいないのである。
クラウド化に必要とされる人材育成が急務である。


4月23日、NECは企業の情報システムをクラウド環境に移行するサービスを7月に提供すると発表した。クラウド関連の専門要員を1万人育成し、中期で1000億円の売り上げを目指すなど、クラウド関連の事業を次の収益源と見立てている。
NECは、企業の基幹システムをクラウド環境に移行する「プライベートクラウド」関連のサービスを7月に提供する。クラウド環境の基盤やその上で動く業務アプリケーションなどをトータルで提供し、基幹システムに掛かるコストを最大2割以上削減するとしている。システム構築を担当していたシステムエンジニアをサービスの提案までできる人材に育て、1万人規模のサービス提供体制を作る。NECの藤吉幸博執行役員常務は「基幹システムを支えるサービスを他社に先駆けて提供する」と企業向けクラウドサービスで先手を打つ構えを見せている。


このように、クラウドのビジネス化をめざす大手企業は、自社でそれに必要とされる人材育成に着手した。

それでは、クラウド化に必要される人材とはいかなる人達であろうか。
現在、確固たるクラウド化に必要される人物像は存在しないが、それを考えてみよう。

クラウド化に必要される人材は、従来のシステムエンジニアに対し、幅広い視野を持ち、お客様の事業戦略や戦術を理解できる(場合によっては、事業戦略や戦術の策定や提案)能力を従来技術力加え実につけなければならない。
また、サービスの提案となるとマーケティングの知識は必須となる。

さらに、従来のローカルで作動するシステム開発に加えネットワーク上で作動するシステムに対する能力が要求される。
従来のVisual Basic、COBOL、C言語などに加え、JAVA、、PHP、Perl、Python、Rubyなどネットワーク上での開発言語、Unix、Linux、FreeBSDなど知識、ネットワーク接続の知識が必要となってくる。

こうした、内容を身につけるための教育システムは存在しない。
産学官が力を合わせてこれからのクラウド化に必要な人材を育成するプログラムをスタートさせなければならない。

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