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失速しないようにパイロンを回る

2006年05月12日 | 初級テクニック
初級でうまく回れないというときに、もっとも多いパターンはバイクを傾けてパイロンを回っている途中でバイクのスピードが落ちてしまい、エンジンの回転もアイドリング近くまで落ちてうまくコントロールできなくなることです。
この失速の起こり方は、
1)コーナーの入り口でブレーキをかけ過ぎ、この時点でスピードがアイドリングまで落ちてしまう。スピードが落ちているので、バイクを傾けることができない。そこでバイクを傾けないままハンドルを切って回っていこうとする。この結果としてa)ゆっくり、もたもたとコーナーを回らざるを得ない。b)ハンドルだけで曲がろうとするとバランスを崩しやすいので十分にハンドルを切ることができず、大回りになる。c)バイクが立っているので、アクセルを開けると外に飛ばされそうで怖い。といった感じになります。
2)コーナーを回っている最中にブレーキを引き摺ったまま回りこんでいくと、そのブレーキによってスピードが落ち切ってしまい、途中からアイドリングのまま回っていく。この結果として、a)バイクが傾いているのにスピードが落ちるからそのまま傾きを増して転倒する。b)それを恐れてアクセルを開けようとするとアイドリングからなのでガクガクする。もしくはもっと大きくアクセルを開けてしまうと後輪がズルッと滑る。とっても怖い。という感じになります。
1)の場合は、バイクがそもそも倒れていないので、転倒の心配はありませんが、ともかく遅いのと大回りになりやすいという点がストレスになります。
2)の場合は、バイクが傾いているところで失速するので、いわゆる失速ゴケにつながります。痛いコケ方にはならないのでそんなに心配する必要はないのですが、コケない方が好ましいのは当然ですね。

1)2)ともに原因は、アプローチの時点でスピードを落し過ぎるということにあります。
1)の場合は、まず、スピードが無ければバイクは倒せないんだということを理解する必要があります。
コーナリングの手順の中で倒し込みながらブレーキも使っているということをイメージして、コーナリング前半①②③の区間でもブレーキを使う分、進入のスピードを高めるようにします。
2)についてはクリッピング(⑥の位置)でアイドリング回転になるように逆算してスピードを作る必要があります。そのためには、以下のような方法をとります。
A)①の進入スピードを高める。②③④でもバイクを傾けながらもブレーキをかけているので、その分のスピードを残す。
B)②でバイクを倒し込んだら、残すブレーキをもっと弱くする。またはフロントブレーキはリリースして後ブレーキだけで回っていく。
C)ブレーキを使う以前にエンジンブレーキが効いているのでギヤを一段上げてエンブレを弱くする。逆に言うと今まで2速で走っていた人が1速で走ろうとすると失速が起こりやすくなるわけです。またギヤを上げると加速が悪くなりますので①の進入時のブレーキを弱くすることを同時に行います。
D)一般的な方法ではないのですが、アイドリング回転数を予め上げておく。例えば通常800回転であれば、1000回転~1100回転位にしておくと、アイドリングまで落ちても転倒の恐れは減ります。ただし、本来はスロットルコントロールできるようになることが大切なのは言うまでもありません。スピードに慣れてきたら通常のアイドリングに戻すべきでしょう。


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