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オフセットパイロンを小さく回る練習のためのライン

2006年09月30日 | 初級テクニック
 初級で2速走行から1速走行に挑戦する時には今までよりも小さい半径でパイロンを回る必要があります。1速だとエンジンブレーキが強くかかるので、アクセル全閉でパイロンを旋回している間にスピードがどんどん落ちていってしまうからです。アイドリングまで落ちてしまうとそこからはバイクを起こして徐行してハンドルだけで残りを回らなければならなくなります。
 そうならないためにアプローチの速度を高めるのですが、それと同時に短い時間で回れるようにするために小さい半径で回るようにするのです。
 もちろん、1速で走れるようになってからも、もっと小さい回転半径で回れるようにすることは、常に重要なテーマです。


 通常、初級から中級にかけて、オフセットパイロンを回る時には、上図のように回り終った時にパイロンの裏側の角につけるように教わります。何回やっても図のような同じラインで回れるように練習をするというのが基本ですが、もしも今までよりも小さく回れるように練習をしているのであれば、ちょっと考え方を変える必要があります。
 小さく回ろうと練習をするには、倒し込みを速くしてみようとか、ハンドルを押さえているのをニーグリップを強めてみるとか、今までとは違うことを色々と試してみます。そうしているうちに、何かの拍子でうまくいって小さく回ることに成功する。初めて成功するとその経験によって、何をすればよいかがわかり、段々と成功率を高めていくという具合に進みます。

 ところが、今までと同じラインで練習をしていると、もしうまくいって小さく回ることに成功するとパイロンにぶつかってしまうのです。



 そんなバカなと思うかもしれませんが、今の旋回半径を前提にして安定して走っているところで、「今度はステップを使って倒してみよう」とか何か教わったことを試してみるとします。そう考えただけで、一回目から成功するわけがありません。何回か、また何十回か試したところで、ついにうまくいくのです。で、「あっ! 小さく回れた!」と思ったときにはパイロンが迫ってきます。ぶつかる訳にはいかないのでバイクを急いで引き起こすのです。折角うまくできたのに‥‥‥‥。残念。

 そこで、小さく回る方法を練習しているときにはラインを変えて、所期の操作がうまく出来たときに、最後まで小さく回り切れるようにします。



 パイロンへのアプローチ①をパイロンに近い位置にとって、今までの回り方だと②の位置に出るようにします。そこでまず安定的に周回できるようにしておいてから、もっと小さく回るためのアレコレを試してみるようにします。

 等間隔で横幅の広いオフセットパイロン(例えば初級の典型的なオフセット新コースの大きいオフセット)で練習できる時には、もっと挑戦的にパイロンに近付いたところから一気に倒し込むことを考えてみましょう。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大変参考になりました (和光初級練習中)
2013-07-08 19:55:52
大変参考になりました。ありがとうございます。今度はラインどりも変えて見たいと思いました。
実は、コナーリングの最後のところでスピードが落ち切ってしまいます。別の記事も大変参考になりました。
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>和光初級講習中さん、 (@sushi)
2013-07-10 20:54:12
こんにちは、コメントありがとうございます。
まあ、練習は練習として、より高いレベルの実戦でも、目測を誤ってパイロンに寄り過ぎてしまった時は通常よりも強いブレーキを遅め・強めにかけて、わざとスピードを落として通常よりも小さく廻ることで、その次のパイロンに向けて修正をかけるといったテクニックもあります。
色々と、バイクのテクニックは奥が深いです。
ご精進ください。


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御礼 (和光初級練習中)
2013-07-10 21:48:59
コメントありがとうございます。励みになります。
 
オフセットパイロンでコーナリングスピードが最も落ちた時点で、歩くくらいの速度になっており、いくらでも曲げられると感じていました。
この件について、イントラに相談したところ、セカンド以上のギアで速度を落とさない曲がり方を練習してみたらどうですかといわれました。やってみると難しいですね。
今考えていることは、コーナー出口のアクセル開が遅いと思うので、ブレーキングを丁寧にしてフロントを落ち着かせ、もっと早く開けることです。
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>和光初級講習中さん、 (@sushi)
2013-07-11 23:03:09
オフセットパイロンであれば、二速でフロントブレーキを使わずに構わずコーナリングスピードを高めるという練習もよいですね。で、出口に至る前にアクセルを開け始めるということを考えてみるとよいですね。

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