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2010年4月4日HMS上級のコースレイアウト

2010年04月07日 | 上級レイアウト
 ブログの方はずいぶんお休みしていましたが、HMSへの参加は続けています。
 今週は、M川さんとIZMさんの強力コンビの上級でした。3週間ぶりの上級開催ということで常連さんの参加が多く、両イントラの気合が入ったレイアウト設定で、幕開けはバリアブルで「パイロンがたくさん立っている」密度の濃いコースになりました。
 周回480m位あって、バリアブルとしては長いコースです。なおかつ、コーナーの数も多くバイクを立てて直進させる場所は殆どなく、かなり低速のコースということになります。かといって凄く細かいコースかというと、(15)(16)のコーナーや(21)(22)あたりはフルロックで小さく回るところになりますが、それ位で、他は適度に狭く適度に深いコーナーが連続しているという仕立てになっています。
 このコースレイアウトの肝は、私が考える『上級テクニカル・エレメント』の中の「ディープS」と呼んでいるセクションにあります。通常はS字コーナーというと、バリアブルコース図右上の(3)から(4)にかけての場所を言います。運転免許のコースでそう呼ばれていますからね。
 私の定義では、ディープSコーナーというのは、二つのUターンの組合せで、二つのUターンの折返し角が合計で360度を越え(理想的にはそれぞれのターンが180度以上の深い折り返しになっている)、なおかつ旋回半径が(ある半径以上になるように)規制されている複合コーナーを言います。
 言葉で説明すると難しいですね。実際のコースでは定義よりも崩れた形になることが多いのですが、今回のレイアウトで言うと、例えば下図の赤いS字マークで示されているところです。



 このコースでは、(7)(8)、(18)(19)(20)、それに形は崩れますが(23)(24)(25)のセクションも「ディープS」のコーナーと呼ぶことができます。
 つまり私の分析では、このコースレイアウトは5つのディープSコーナーを含むきわめてテクニカルなコースだということになります。

 このディープSというコーナーには二つの側面があります。
 ひとつは、定義をみるとわかるのですが、実はこのコーナーは8の字なのです。オーバー180度のターンの組合せということから8の字の特性を持っているわけです。
 次に、これは8の字は8の字でも、2本のパイロンを離して立てた8の字練習ではなくて、それぞれのコーナーの入り口と出口の2箇所を規制する、つまり一つのコーナーに対してパイロンを2本使って幅を持たせるような8の字であるわけです。このような旋回半径の自由度を規制するためにパイロンを2本立ててセットするようなオフセット・パイロンスラロームのコーナーを、私は「2本差しオフセット」と呼んでいます。
 このレイアウトでは(2)、(3)、(7)、(8)を始めとして、ディープSとして紹介したコーナーがそれにあたります。逆に言うと、ディープSというのは「2本差しオフセット」の組合せバリエーションとして考えることができます。

 2本差しオフセットを中心にしたレイアウトは、非常にテクニカルなコースになるので、私は大好きです。そういう意味でこの日のコースはまったくワクワクするものでした。一時、様々なスクールカリキュラムが開発された中で「8の字パイロンスペシャル」というスクールコースがありましたが、私はそれの上級バージョンとして「2本差しオフセット」をこてことに盛り込んだ「上級8の字オフセットパイロンスペシャル」というのを作ってもらえないかと心中願ってきたということがあります。

 さて、長くなりましたので、2本差しオフセットもしくはディープSの走り方については、別の機会に説明することにします。

 この日の午後は、4番でオフセットパイロンスラローム(2本差しではない)の基本的な練習レイアウト。そして締めは、午前のコースの逆周り+市街地の一部おまけ付きとなったのでした。



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