今回のオペラの席は、安く入手したのでNHKホールの3階、舞台まで随分遠い。ワルキューレのドミンゴは顔が見えなくても声さえ聴ければよいが、ルネ・フレミングはみたい。「椿姫」の公演前に上野の東京都美術館で開いている「プラド美術館展」に行く前に、銀座線上野駅から出てアメ横に行きオペラグラスを探しましたが、店が見あたらない。やっとたどりついたマルキン商店というところで「シュタイナーの双眼鏡」を勧められるままに買いました。考えていたより値段が高めでしたが、これがまた優れものでした。レンズは明るいし、なんといってもオートフォーカス機能があって使いやすい。双眼鏡をのぞくという感じでなく自分の目で見るように追える。「椿姫」のラスト、ひん死のヴィオレッタのやつれた表情もバッチリでした。当然歌唱も素晴らしい。アリアのピアニッシモの声が3階席までしみ通るように聞こえてしっかり感動しました。
店の人が言うには「この機械は、1メートルぐらいのところから落としても壊れません」あれぇ私がカメラを落としたのをみたのかな。と独り言。
今回のメトロは、今年の9月のフィレンツェ歌劇場来日公演「ファルスタッフ」と「トゥーランドット」のチケットを買っているので、資金の都合からそうそう行くわけにはと思いあきらめていましたが、運良く半額ぐらいのモニター券が抽選で入手できたので、明日から2日間、NHKホールでの「ワルキューレ」と「椿姫」を観に行きます。往復はマイルの特典を使って。日本で聴けるドミンゴのラストチャンスとか、超人気のフレミングが歌う椿姫のビオレッタは最高とか、300人の大編成のメトロは、魅力がいっぱいで楽しみです。