文化調査船「ガラクタ号」 プログ版

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9月13日(土)のつぶやき

2014年09月14日 04時12分00秒 | 個人的な感想とか意見

9月になって少しずつ体調が良くなってきて、外出できる時間が増えました。犬の散歩に出かけられるようにもなりました。夏にあまり外出できなかったので嬉しいです。


今日はいつもより遠出をしてきました。美術館巡りの季節だなあと調べて、岐阜の陶芸フェスティバルに関心を持ちました。そこでまず、岐阜県 多治見市美濃焼ミュージアム tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museu… に行きました。美濃焼の基礎知識を実物で確認できました。


常設展「美濃焼の流れ」、特別展「加藤卓男展 ―オリエントと美濃を結んだ生涯―」、現代陶芸展「美濃陶芸の明日展2014」の順に見ました。最初に常設展「美濃焼の流れ」で基礎知識を確認したのは後で役に立ちました。


次に近くにある多治見市セラミックパーク美濃 cpm-gifu.jp に移動しました。昨日開幕した国際陶磁器フェスティバル美濃' 14 icfmino.com のメイン会場です。私が着いた後すぐに駐車場が溢れるほどの大賑わいでした。


この会場での本命は「大織部展」でした。セラミックパークの2階部分に岐阜県現代陶芸美術館があり、ここで先週から先行開催されています。一箇所で多くの名物をみることができる素晴らしい機会だと関心をもっていました。


次に「国際陶磁器コンペティション」の入賞作品展示を見ました。形や色や質感など、創意と工夫を重ねたであろう作品ばかりでした。技術的な面白さ難しさがわからないので外見だけでしか楽しめませんが、作家の意図らしきものを見つけた気がすると嬉しいですね。


会場内では並行企画が幾つも開かれていました。「Cool Avant-Garde MINO -世界を動かせ、美濃の異端児たち-」はちょっと変わった作品を複雑に区切った小部屋で展示。私には作家が関心を持っているところがわからず、あまり楽しく感じられませんでした。


「アール・ブリュット美濃展」は、障がいを持った方達が生活の一部として生み出し続ける作品の展示。描いたモノ、工作したモノ、焼き物などが展示してありました。幾つかの美術館で似たような企画展を見てきましたが、その度に「表現衝動の結果」の生々しさを感じます。


こういった障がいを持った方達の"作品"には、筆や粘土を渡されて何かをつくってみなさいの指示の結果「できあがったもの」と、何かやりたい衝動がある状態で筆や粘土を渡された結果「残されたもの」があるように思う。後者は残骸になってしまう場合もある。自分は後者に魅力を感じる。


今日一日展覧会を回って一番心に残ったのは、《伊賀水指 銘 破袋》でも《国宝 志野茶碗 銘 卯花墻》《織部茶碗 銘 冬枯》 でもなく、アール・ブリュット美濃展の「細片にされた広告の山の塊」だった。説明員から、作者はこれを頭上に巻き上げて遊ぶと聞いた。正直羨ましく感じた。


衝動に駆られて何かをつくる楽しみからかなり遠ざかってしまった。そこに近づきたいからこういいった展覧会に行きたいと思うのかも知れない。


久し振りの長時間の外出のせいか、帰宅してすぐに数時間寝てしまいました。次に動けるのは何時になるかわかりません。こういった展覧会は大好きななので、また出かけて行けるようリハビリを続けます。



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