人類以外の霊長類の中では最も進化した存在である。
彼らは悲哀を感じ始めている。目を見ればそれがわかるというものもいるだろう。
人間に進化する前の、準備段階と言える。
彼らの霊魂が人間になるとき、あなたがた人類は相当に段階が進んでいることだろう。
彼らが秀でたことをするからと言って、生意気だといやなことをしてはならない。
見守ってあげなさい。
現代に生きる人類。完全な二足歩行をし、体毛が著しく退化し、後肢が発達し、前肢が特殊化している。大脳が発達し、複雑な表現をし、個体間のコミュニケーションが進化している。
苦悩と嫉妬を覚えた人類は、さらに狂気というものを覚える。
自己存在の個性が著しく発達してくると、人間は孤独というものを感じはじめ、それが痛いばかりに、彼らは自分を集団の中に放棄し、狂気の中で馬鹿をやるようになるのである。
しかし、狂気が起こすものが、あまりにも苦しいということを知ると、呵責というものが発生する。
それが善の萌芽である。
ここに至って、高位の存在による霊的指導が始まる。
人類の教育が始まるのである。