sugger's blog@三宅島

三宅島に移住して18年目になりました。
自然ガイドHitomiが島暮らしのことや三宅島の魅力をお届けします♡

彼らが棲む海

2009年03月28日 | 鯨類

これを間近で見たかったんですが、美ら海水族館の出口とおみやげコーナーの
境目に置かれている衝撃的なものがこちら。

 

これ、なんとストランディング(座礁)したマダライルカの胃の標本なんです!!!!

近くの海で保護されたマダライルカはかなり衰弱していて、残念ながら死亡して
しまったんですが、解剖した結果こんなにもたくさんのゴミを胃にかかえていたんです

こんなにもたくさん・・・

この展示は、どれだけ飼育係が口頭で「ゴミはゴミ箱へ」「海をキレイにしましょう」と
言うよりも説得力がある!!!!!
だって、1頭のイルカの命がこれらのゴミによって奪われてしまったのだから・・・

 

今回の沖縄tripで訪れた「もとぶ元気村」「美ら海水族館」「海洋博記念公園」ではたくさんの
生物を観察することができましたが、それぞれの施設では様々な啓発も行われています。

 

そもそも、動物園や水族館などは野生下には敵わない部分はあるものの、飼育下
だからこそできる事や存在意義がたくさんあります。

 

 

◎レクリエーションとしての場(命の大切さや生きる美しさなどを身近で感じられる
                  憩いの場)

 

パフォーマンスでは驚異的な運動能力や学習能力、適応力などを知ることができる。 

 

◎教育、環境教育の場(どのように生活しているのか?何を食べているのか?
               また現在侵されている自然環境の現実などを知る場)

解説板やレクチャーなどにより、生物の生態的な学習や環境教育が学べる。


◎種の保存の場(絶滅危機に瀕している生物種などの保護や繁殖活動などの場)

予備水槽で小さな魚やウミガメが飼育されています。

こちらは鯨類を水中から取り上げる時に使用する鯨類用の担架。
飼育個体だけでなく、近くの海などで保護された鯨類を収容する際にも使用します。


 ◎調査、研究の場(各種の生態的なものや遺伝子的な調査や研究を行う場)

近海に生息する生き物の生息数調査や孵化や産卵調査など、また飼育個体の
精子や卵子を取り出しての人工授精など、野生下ではなかなかできないものも
飼育個体なら、24時間365日観察しようと思えば可能なため、活かされています。

 

これらも全て、野生下にいる生物たちの為に活かされる事。

飼育現場とは閉鎖的で物理的にも満足でないものという事から賛否両論な部分も
ありますが、このような点からは野生下でも様々な驚異にさらされている現実も
少なくはないので、必要不可欠だと私は思います。

今回のtripでもいろいろ考えさせられ、学ばせてもらいました。


生き物が暮らしやすい海がいつまでも残るよう、やれる事からコツコツと

 

 

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ホワホワ。

2009年03月28日 | flora

昨日は午後からかなり激しく西風が吹き始め、仕事終わりで海沿いへ行ったら
あまりの強風で車のドアが閉められないくらいすごい風でした・・・。

もう涙目になるわ、強風過ぎて手ブレが凄すぎて写真撮れないわで散々でした、
そこで少し内側に入って春を散策してみる事にしました

ちょっと捻くれたぜんまいちゃん(^^)これはこれでカワイイ。

カジイチゴの三段オチ??(蕾になって~咲いて~枯れて実になる~)

アスカイノデ(シダ類)

アスカイノデの新芽。
もう少し前の出始めた時がイノシシの手に似ているからイノデ。ホワホワです

ハチジョウキブシ

アップで見てみたら・・・雄花かな??

新芽って、ホワホワしていてとてもカワイイもんですねー
やたら手触りが気になっちゃいます


みんな活動開始ですね!!!

 

 

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