これを間近で見たかったんですが、美ら海水族館の出口とおみやげコーナーの
境目に置かれている衝撃的なものがこちら。
これ、なんとストランディング(座礁)したマダライルカの胃の標本なんです!!!!
近くの海で保護されたマダライルカはかなり衰弱していて、残念ながら死亡して
しまったんですが、解剖した結果こんなにもたくさんのゴミを胃にかかえていたんです
こんなにもたくさん・・・
この展示は、どれだけ飼育係が口頭で「ゴミはゴミ箱へ」「海をキレイにしましょう」と
言うよりも説得力がある!!!!!
だって、1頭のイルカの命がこれらのゴミによって奪われてしまったのだから・・・
今回の沖縄tripで訪れた「もとぶ元気村」「美ら海水族館」「海洋博記念公園」ではたくさんの
生物を観察することができましたが、それぞれの施設では様々な啓発も行われています。
そもそも、動物園や水族館などは野生下には敵わない部分はあるものの、飼育下
だからこそできる事や存在意義がたくさんあります。
◎レクリエーションとしての場(命の大切さや生きる美しさなどを身近で感じられる
憩いの場)
パフォーマンスでは驚異的な運動能力や学習能力、適応力などを知ることができる。
◎教育、環境教育の場(どのように生活しているのか?何を食べているのか?
また現在侵されている自然環境の現実などを知る場)
解説板やレクチャーなどにより、生物の生態的な学習や環境教育が学べる。
◎種の保存の場(絶滅危機に瀕している生物種などの保護や繁殖活動などの場)
予備水槽で小さな魚やウミガメが飼育されています。
こちらは鯨類を水中から取り上げる時に使用する鯨類用の担架。
飼育個体だけでなく、近くの海などで保護された鯨類を収容する際にも使用します。
◎調査、研究の場(各種の生態的なものや遺伝子的な調査や研究を行う場)
近海に生息する生き物の生息数調査や孵化や産卵調査など、また飼育個体の
精子や卵子を取り出しての人工授精など、野生下ではなかなかできないものも
飼育個体なら、24時間365日観察しようと思えば可能なため、活かされています。
これらも全て、野生下にいる生物たちの為に活かされる事。
飼育現場とは閉鎖的で物理的にも満足でないものという事から賛否両論な部分も
ありますが、このような点からは野生下でも様々な驚異にさらされている現実も
少なくはないので、必要不可欠だと私は思います。
今回のtripでもいろいろ考えさせられ、学ばせてもらいました。
生き物が暮らしやすい海がいつまでも残るよう、やれる事からコツコツと