sugger's blog@三宅島

三宅島に移住して18年目になりました。
自然ガイドHitomiが島暮らしのことや三宅島の魅力をお届けします♡

絶滅寸前の「かみじゃっこ」たち

2007年05月30日 | いきものたち

先日、職場の上司Tさんに島で生息している島のトカゲ通称「かみじゃっこ」の
貴重な画像を頂きました

正式名称は「オカダトカゲ」と呼ばれているトカゲで、本州にいるニホントカゲの
近縁種ではあるが、近年別種と判明したトカゲだそうです

オカダトカゲについてはこちら↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%B2


                                                                             photo by Toshihiko.T


                                                                              photo by Toshihiko.T

爬虫類が苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、この「かみじゃっこ」たちの現状を
少しお話したいと思います

以前はよく庭などでも見かけた「かみじゃっこ(オカダトカゲ)」ですが、最近では島の人ですら
ほとんど見る事がなくなったそうな。彼らの生息環境を脅かしている要因があるのです

それは・・・

「ニホンイタチ」

suggerも家の近くやボンの散歩で浜辺にいくとよくみかけるイタチくんたち。
彼らは「ニホンイタチ」と呼ばれるイタチなのですが、三宅島は離島なのにどうして
この島に入ったのでしょうか??

実は、島には昔から「ミヤケアカネズミ」という固有種がいるのですが、人間がネズミ
駆除の目的で「ニホンイタチ」を島に移入させてしまったのです

 

結果・・・

ニホンイタチが移入されたことによってネズミの数は減ったものの、陸地の生態系の
バランスが崩れてしまい、かみじゃっこ(オカダトカゲ)たちは捕食される立場になって
しまったお陰で数が激減
今ではほとんど見る事ができなくなってしまったそうです・・・。
実際、suggerもまだ一度も目にしたことはありません

現在では大学などの研究機関がこれらの生態系についての調査を進めている
ようなので、suggerも今後の動向を見守っていきたいと思います。

このように、人的要因によって外来種が島に入り込み生態系のバランスを崩してしまい
増えてしまった他の生物もいくつかいるようです
この続きはまた次回お話したいと思います 

 

 

 

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夜の海も荒れ模様

2007年05月28日 | 日記

昨日から風が強く、今日も1日風が吹いていたお陰で海は少し荒れ模様

うねりはないので岸近くで白い泡となっているだけですが、近くで見ると結構荒い

波数も多く、ゴーゴーと音を立てていました。

日没後に別の浜近くの港には高波が防波堤を越えています。

夜の海がゴーゴーと音を立てていると何だか恐怖感を感じるもんですね。
もうすぐ大潮だし、釣りや波乗りなどをされる方はお気をつけ下さい

こちらは先日、浜に出かけた時に近くまで来てくれたので撮って見ましたが・・・

磯際で生息する野鳥「イソヒヨドリ」がいるのですが、みなさんどこにいるか分かりますか?
あいにく望遠ではなかったのでとても小さくて

では、拡大してみましょう

背中と羽が青い色で、おなかが褐色をしているとても特徴のある鳥です

イソヒヨドリについてはこちら↓

http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/birds/card/0376.html


次回はもっと近くで取れるよう頑張ります

 

 

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島内散策(坪田編)

2007年05月26日 | 三宅島

昨日ご紹介した島内散策の続きなのですが、阿古から南へ向かい坪田へ行くと、
故ジャックモイヤー先生が顧問を勤めた「アカコッコ館」が見えてきます。

ここでは、鳥や魚などの生物だけでははく植物や噴火の事について学ぶ事ができます。

アカコッコ館では観察会など定期的に様々な体験イベントを実施しているのですが、
こちらは2000年の噴火の火山灰を使ってコースターを作る体験もできます

ここは野鳥を観察するエリアなのですが、単眼鏡を使って水飲み場に来る野鳥を観察する
こともできます
先日訪れた時は、伊豆諸島の小学生が書いた鳥の絵のコンテストが開催されていて
上手く描けているものを学年別に3つ私達が選択して審査します。
suggerは絵心がないので、どれもよく観察し色彩良く描かれていてほんと関心しました

こちらは、日本野鳥の会所属のネイチャーガイドさんで篠木さん(右)とグリコさん(左)です。
篠木さんは去年の5月に三宅を訪れた時に野鳥観察でお世話になり、仕事関係で
今後もお世話になる事になるので移住してからずっとお会いしたかったのですが、
なかなか行く機会がなく今回やっとお話する事ができました

鳥をこよなく愛する篠木さん。バードアイランド三宅島も大好きで鳥の話を熱く語って下さって、
なんだかんだで2時間近くもアカコッコ館に居ました

こちらは、島のシンボルバードでもあるアカコッコ。
このハガキはと3Dになっていて、アカコッコが浮き出るしくみになっているのですが
非売品だそうで、suggerが残念そうにしていたら、ラスト1枚をプレゼントして下さいました
みなさん、ほんとありがとうございましたお部屋に飾りたいと思います

アカコッコ館HP
http://www.wbsj.org/sanctuary/miyake/

長居した「アカコッコ館」をあとにして、すぐそばにある「大路池」へ向かいました。

この池は約2000年前の水蒸気爆発の火口跡に水が溜まってできた湖なのです
夜になると月が湖面に映ってとても神秘的です

この日はとてもよい天気だったので沖には御蔵島がくっきりと姿をあらわしていました

大路池を後にし、南へ向かうと都道は小さな商店街にたどり着きます。
噴火後、島のおかあさんたちが立ち上げたハート会の「ハートショップ」が見えてきます。

 

お土産やハート会のみなさんが作っている特産物などを買う事ができます
詳しくはこちら↓
http://www.tokyo.info.maff.go.jp/tokyo/genti/2006/20060302/20060302.htm

 

まだまだご紹介したいところは山ほどあるのですが、今日はこの辺で・・・

 

 

 

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まさに黒の世界・・・

2007年05月25日 | 三宅島

先週末はとてもよいお天気だったので島内散策に出かけました

今回は島の西側から南に位置する阿古から坪田にかけての散策に出かけました。
夏のような陽気でドライブには最適

何と言っても、三宅島は火山活動が活発な島
あちらこちらで噴火が作り上げた芸術を見る事ができます 

昭和58年の噴火で流れ出た溶岩が1日にして旧阿古集落を埋め尽くし、小中学校へと
流れ着いたまま残っています。

そのまま海までこの黒くてゴツゴツした溶岩が流れ着いているのです

この周辺はまさに黒の世界・・・

これらの溶岩は様々な形に変化し、まさに自然が作り上げたひとつの芸術作品ともいえるほど

この日、沖では定置網漁が行われていました。

こちらは昭和58年の激しい噴火でできあがった新鼻新山。まさにアートです
suggerのお気に入りの場所の1つです

溶岩の黒と青空のコントラストは火山島ならではないでしょうか

同じ溶岩でも、ケイ素の多いか少ないかで全く色も質も違うようです。

溶岩流中の二酸化ケイ素の割合が

40~52%のもの → 玄武岩
52~55%のもの →玄武岩質安山岩
55~63%のもの → 安山岩
63~70%のもの → デイサイト
70~76%のもの → 流紋岩

とそれぞれ呼ばれているようです 

ちなみに、三宅島の溶岩は主にケイ素の少ない一番上の玄武岩(黒)です。
同じ伊豆諸島でもそれぞれの島によって違うようです。

伊豆大島、利島、御蔵島、八丈島も三宅島 → 玄武岩、
神津島、新島、式根島 → 流紋岩

伊豆諸島は日本でも数少ない火山活動地帯ですが、これらが作り上げてきた
地形のお陰で海はよい漁場となっているのではないでしょうか

興味のある方はぜひ生でこの黒の世界を見に来て下さいね

 

 

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まだまだいっぱいあるんです!

2007年05月24日 | 島暮らし

島にはまだまだ美味しい旬の食材がいっぱいあるんです

先週末も職場の上司Tさんから今が旬のニガタケとニガタケのぬか漬けを頂きました

この若竹をむくと・・・

柔らかい若竹がほらこの通り

今回はお味噌汁に入れて頂きましたが、天ぷらにしても炊き込みご飯に入れてもgood

Tさん、いつもいつもありがとうございます 

これからは内地では高級魚でもある「タカベ」がシーズンを迎えます
トビウオは、サイズの大きな春トビ(ハマトビウオ)から少し小ぶりの夏トビ(ホントビウオ)に
移行していきます。昨日から解禁になったサザエ漁

島にはまだまだたくさんのごちそうがありそうです

 

追伸
以前blogで紹介した若竹はニガタケではなくマダケだったそうです・・・
訂正しておきます。失礼しましたm(_ _)m

 

 

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