sugger's blog@三宅島

三宅島に移住して18年目になりました。
自然ガイドHitomiが島暮らしのことや三宅島の魅力をお届けします♡

何が出るか分からない海域

2015年04月30日 | いきものたち

翌日も朝8時出船で三本岳目指して行ってきました
この日も水温は16℃ちょっと。
前日も水温が低いせいか、海鳥がほとんど見れずみんな南下しているのではないか?と
船長さんもおしゃっていた。

今日こそたくさんのカンムリウミスズメたちに会えたらいいが・・・と思っていた矢先。
出船して10分ほどで早くもカンムリウミスズメたちに遭遇

ずっと2羽ペアや単独個体ばかりだったが、この日は同時確認で3個体にも出会えました。

個体によっては警戒心が強くすぐに飛び立ってしまう場合もありますが、静かに見守っていれば
しばらく留まってくれている個体もいます。

何度かとても近くで観察することができ、望遠300mmで撮ってても今までで一番
大きく撮影出来たような気がします

 

金額3桁いきそうな望遠レンズをお持ちのみなさん
日本各地だけにとどまらず、南米などにも希少な鳥を撮りにいくおじさまたちも
この海域の海流の激しさや凪とはいえ、やや風波あると上手く撮れないコンディションに
色んな意味で圧倒されていました

今回は飛び立つ姿もばっちり

カンムリウミスズメ、意外に飛ぶのも早いんですよ
体長25cmほどと小さいですが、洋上で目をこらしていると頭部の白い羽が目立って
見つけることができます。(慣れていないと難しいかもしれませんが^^;)

小さなカンムリウミスズメを探していると、

「ガイドさん、やっぱり山ガイドではなくて海だね、海!!」
「ガイドさんが海を見ている目がキラキラいきいきしていて、やっぱ海が似合うね」
なんて声をかけて下さいました(笑)

私、そんなに嬉しそうに海を眺めていたのかなー(笑)そう言ってもらえ光栄です

2日目は三本岳へ向かう途中までは16.7℃ほどあったが、三本岳に近づくにつれて
水温が下がっていたこともあり、水温が高いあたりでカンムリウミスズメを探そう
と言うことになり、三本岳までは行かず周辺海域を探鳥しながら走っていました。

すると、一緒に出船したもう1隻からコビレゴンドウが出たとの連絡があり、直行

到着した時にはすでに潜ってしまっていたが、どうしても見たい!!という思いで
しばらく周辺海域を探鯨していると、ブローが見えた

船長さんに「いたー!!」と伝えると、すぐに船を走らせてくれ潜らないように
少し離れたところで観察することができました

いや~
この海域はほんと何が出るか分からないからこそ素晴らしいね

2日間乗船していたゲストさんたちは大満足

 

海の神様、どうもありがとう

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カンムリウミスズメツアー初日

2015年04月28日 | いきものたち

先週末は風がほtんどなく凪という海況に恵まれて、2日間三本岳周辺に希少種の
カンムリウミスズメを見に行ってきました

朝8時出船でいざ三本岳へ・・・

出船して10分ほどの海域で2羽のカンムリウミスズメを発見

 

今回は三本岳周辺の海域で7羽のカンムリウミスズメを観察することができました

 エビ根の頂点にはハヤブサが凛々しくとまっていた。

そして、三本岳の南側には大きななぶらがあり、そこにはカンムリウミスズメとウミネコと
大きなアホウドリが!!!

乗船していたみなさんは突然出会えたアホウドリにとてもテンションが上がって
らっしゃいました

ほんとに大きくで凛々しかった~

そして、復路ではべたなぎの洋上でゆらゆらと揺れる鰭がみえた。しかも2匹。
サメでもなく、ブローも見えないので鯨類でもなく。。。

船長さんが船を近くまで寄せてくれ観察していると、どうやらマンボウだとのこと。
しばらく水面で留まっていたので、うっすら体のシルエットが見えたので、
マンボウであることが確認でいました。

いや~これまたテンション上がったな~

そして、富賀浜ではたびたび目撃されている御蔵島周辺で生息するミナミハンドウイルカの
アトカケを目撃。
 

しばらく御蔵周辺から姿を消していると言われていたが、富賀浜でたびたび目撃されています。


盛りだくさんな3時間となりました

この海域はどんな生き物に出会えるか分からないからこそ、
ワクワクです

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取材盛りだくさん!!

2015年04月27日 | 三宅島

先週は、まだGWにも入っていないのに、目まぐるしいスケジュールでようやく
落ち着いた感じの4月末。

ガイド5連チャンも無事に終わり、徐々にUPしていきたいと思います。
先週は帰島10周年で何かとメディアに取り上げてもらえる機会が多い三宅島。

野鳥の会の会報誌の取材ガイドや、毎日新聞社のロケハン、月刊誌のインタビューなど・・・

噴火後すぐあたりの取材から久々に島に来られた記者さんも三宅の緑の回復力に
驚いてらっしゃいました。 

みどりの日(5/4)の毎日新聞の一面では、みどりの日にちなんで帰島10周年の
三宅島が取り上げられるようです。
再生している緑の様子や取組みに関する記事が掲載される予定ですぜひご覧ください

日本野鳥の会の会報誌次号をご覧くださいませ

 

また、島旅に関する月刊誌「島へ」では30ページに渡って三宅島が取り上げられます。
ぜひご覧くださいね

帰島10周年の三宅島はすっかり元気です!!!

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遥々北海道からお越しになられました♪

2015年04月26日 | ネイチャーガイド

水曜日は北海道からお越しのみなさんのガイド。
ほんとは火曜日に到着する予定が、船が欠航してしまい現地1泊となってしまいましたが、
みなさんほんとにお元気で早朝から夕方までがっつり歩いてイイジマムシクイやアカコッコを
見て楽しんでらっしゃいました

大路池では、新しくできた周回遊歩道を巡りましたが、やはり北海道では見られない
希少な鳥が多い三宅島。みなさんとても楽しんでらっしゃいました
お元気なみなさんと一緒にsuggerもとても楽しい一日となりました

画像はムナグロの成鳥と幼鳥。
とにかく、野鳥に関してはとても詳しいみなさまだったので、あちらこちらで見られる
野鳥もすぐに識別できるほどの凄さ。勉強になりました^^

伊豆岬には早くもウチヤマセンニュウが飛来していたが、さえずりは聞けずだったが
ムナグロが海沿いにて成鳥と幼鳥もすぐ教えて下さいました^^

 

お年を召したみなさまなので、次回はなかなか来れる場所ではないとのことで、
貴重な1日を目まぐるしくめいっぱい楽しんでらっしゃいました

 

またいつか元気なお姿でお会いできるといいな~

 

 

遥々、北海道からご来島本当にありがとうございました

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式根島にアカコッコが移住した。

2015年04月25日 | 自然ガイド キュルル

火曜日の夜に以前「ハマのヤマガラ、島のヤマガラ」という講義でお世話になった
藤田さんのnightレクチャー。
自然ガイドキュルルのスキルアップ講座の一環です

 

2011年の講義ではまだ学会発表されていない研究結果もあったので、公には出来なかったが、
今回は学会で発表されたもの。今回も興味深いお話がたくさんありました!!

 

2000年の噴火を機に、三宅島全体の緑の50~60%が消失してしまったが、物理的に住処を
失った鳥たちの行方もだんだん分かって来ました。
三宅島で留鳥して暮らしていたオーストンヤマガラたちの生息数が45%減だったが、彼らは
なんと今までヤマガラの生息記録がなかった友島である式根島に移住していたことが分かった。

伊豆諸島には本土のヤマガラの亜種が3種類生息しています。

伊豆大島⇒亜種ヤマガラ
利島、新島、神津島⇒ナミエヤマガラ
三宅島、御蔵島、八丈島⇒オーストンヤマガラ

今までは式根島にヤマガラは生息していなかったが、2000年の三宅島噴火で生息場所が
半減したのち、三宅島で暮らしていたオーストンヤマガラは式根島へ移り住んでいたのです
DNA解析で分かりました。
しかも、伊豆諸島南部のオーストンヤマガラでも、三宅島と御蔵島は酷似する遺伝子を
持っていたが、八丈島は全く違う遺伝子を持っていたとのことで、八丈島のオーストン
ヤマガラは独自の進化を遂げているようです


三宅島のすぐ上にある神津島ではなく、新規参入として式根島を選んだオーストンヤマガラ。
今後、三宅島でオーストンヤマガラが増えるとすれば、式根に行ったヤマガラが戻って来る
のではなく、現在島で暮らしているヤマガラの子孫が増えていく方が妥当だろうとの事でした。
そして、今は生息している式根島のオーストンヤマガラも小さな島では絶滅する可能性も
十分にあるとのことなので、今後も継続したモニタリングが必要ですね

島のヤマガラたちはうまく棲み分けているのですね

 

またガイドとしての引き出しが増えたわ
藤田さん、興味深いお話をどうもありがとうございましたm(_ _)m

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