つばさとすばるは、春休み。
何か面白いことをやってみたいなと思ってユニット折り紙に挑戦。
100円均一に行くと、98枚入りの折り紙を2パックとグラデーションのついた折り紙を1パック、都合300円で思いっきり楽しめそう。
日頃、立体図形がいま一つ得意ではないつばさ。
折り紙で、センスを磨こうね。
そんな事は、ともかく、たくさん楽しみたいので、正三角形の4つつながったユニットを3種類、たくさん用意した。
1:√3の長方形を切り出して、ひたすら折る。
紙飛行機を学校でさんざん作ったつばさは、いつのまにか折り紙の腕前を上げていた。
正確な折りが要求されるユニットもまかせられるほど。
すばるには、ユニットの整理をお願いした。
まずは、いちばん簡単な正四面体。
ユニット2枚で作る事ができる。
これは、つばさにも、すばるにも楽勝。
次は、正八面体。
ユニット4枚で作る事ができる。
本の作り方だと、ユニットがばらばらになりやすくて作りにくいけど、
ちょっと工夫すると、すばるにも簡単にできる。
これは、
”すごいぞ折り紙 折り紙の発送で幾何を楽しむ 阿部 恒著”
という本に載っているもの。
ピタゴラスの定理だって、角の三等分だって折り紙でやってしまう。
つばさ、すばる、次は、正八面体を変身させるよ。
じゃあ、おまけだよ。
ビオラの花は、つばさとすばる、二人で、好きに分解してごらん。
花びらが大きいから、簡単だったね。
めしべと、子ぼうの部分が、とっても面白い形をしているね。
こんどは、タンポポの花を観察してみようか。
総ほうがそりかえっているから、西洋タンポポだね。
これは、つばさが、庭の隅から見つけてきたタンポポである。
どうやって、切り開いたらいいか、わかるかな。
こんなふうに、カッターで切れ目を入れたらいいんじゃない?
綿毛のもとになる、かん毛が、見えてきたね。
花びらは、5枚だけど、1枚にくっついちゃった合弁花なんだ。
つばさ&すばるパパは、仙台に出張した。
その時、つばさ&すばるママは、リクエストしておいたお土産である。
チラッとすばるに見せて、これ何だかわかると聞いてみた。
”え~っとね、かものたまごだよ。”
”は?”
また、すばるが、面白そうなことを言ってくれそうである。
とにかく、できるだけ、聞き出すことにした。
”じゃなかった、かめのたまごだ。”
”まちがえた、かめんのたまごだ。”
”そうじゃなくて、のしたまだ。”
”じゃぁ、ひよこのたまごだ。”
真剣なすばるをのぞく、つばさ、パパ、ママは、いいかげん笑い疲れてきた。
そこで、包みをもう一度すばるに見せると、
”わかった、かもめのおうじだ!!”
正解は、かもめの玉子でした。
つばさの植えた菜の花のお花、一輪、ちょうだいね。
これで、花の観察をしてみようよ。
このまま観察しても、わかるよね、おしべが2本短いね。
お花を分解してみたいのだけれど、つばさ、すばる、できるかな?
花びらは、下の方にそっとひっぱるとはずれるよ。
すると、つばさが
”あ、みつせんが、見えてきたよ。”
じゃあ、後は、二人で花びらをはずしてごらん。
次は、おしべをはずして並べてね。
ガクもはずして並べてね。
ガクは、本当は4枚あるはずなんだけど、3枚しかついていなかったね。
指が、花粉だらけだって?
すばる、おしべの先をとっちゃったの?
めしべの根元は、しぼうがあって、みつせんも見えているでしょう?
菜の花のつくりはわかったかな?
写真もつばさとすばるが協力をして、三脚をたてて撮ったもの。
じゃあ、押し花にしておいてね。
キャッチボールをしたり、多摩川に向って水切りをしたり。
その時、つばさは土手に生えていた菜の花を取ってきた。
家に帰り着いた時、すでにしおれていた菜の花。
それでもつばさとパパは、花壇の片隅に植えてお水をやった。
野生の状態でも花を咲かせた菜の花だもの、きっと丈夫にちがいない。
あくる日の朝も、頭を垂れていた菜の花だったが、
夕方には、元気に頭を持ち上げた。
そして、我が家の花壇の片隅で、春を謳歌している。
黄色の花は、元気が出るよね。
そうだ、この菜の花の観察をしてみようか。
つばさが学校から帰ってくるなり、言った事があった。
”え?マーニーって?”
”マーニーって、だから、まぁ兄ぃだよ。”
”あ、もしかして、まぁ君のお兄ちゃん?
読み聞かせの時にでも来てくれたの?”
その日は、つばさのクラスの朝の読み聞かせの日、まぁ君ママにお願いをしてあった。
この、まぁ君ママこそ読み聞かせを立ち上げたママである。
”へ~、まぁ君のお兄ちゃん、春休みだもんね、聞きに来てくれたんだ。”
まぁ君の年の離れたお兄ちゃんは、もうすでに大学生である。
”ちがうよ、まぁ兄ぃが、読んでくれたんだよ。”
”え~!!”
つばさが言うには、”ももの里”という、”ももたろう”の前の話をしてくれたそうだ。
早速、まぁ君ママにお礼の電話を入れる。
”やっぱりさ、若いのには、負けるんだよ、あたし達。
お兄ちゃん、ろくすっぽ練習なんかしてなくてさ、
あたしなんかより、読むのへたなんだけど、
子供達の聞き方が、全然違うんだもん。
ひきつけられちゃってさ。
まぁなんてさ、俺に弟がいたら読みにいきたいだなんて、言い出すんだよ。”
だいたいつばさが、学校から帰ってくるなり開口一番に報告するくらいなのだ。
まぁ兄ぃの読み聞かせ、きっと上手だったに違いない。
わざわざ図書館で本まで探してきてくれたというのである。
まぁ兄ぃ、本当に、ありがとう。
つばさのクラスの4年生最後の朝の読み聞かせの時間の出来事である。
つばさ&すばるママの、つばさのクラスの学級代表の役員もこれで終わりである。
毎木曜日、朝の読み聞かせの本のリストを有志のお母さんが作成して配ってくれた。
そもそも、彼女が低学年の時に、この読み聞かせを立ち上げてくれたのだ。
・戦うかもしか
・注文の多い料理店(2回)
・トリケラトプスと大空の敵
・小さなスプーンおばさん おばさん小さくなる
・小さなスプーンおばさん おばさんバザーに行く
・見るなの花ざしき(中国の昔話)
・走れメロス(3回)
・ひとりでいらっしゃい
・目に見えるもの見えないもの イーダちゃんのおもちゃ箱
・プレゼント
・石からスープができるかな
・鼻(2回)
・ともだちひとりや
・セロひきのゴーシュ(4回)
・ろうそくの科学
・まんげつのよるに(2回)
・はじめての伝記101人より 福沢諭吉
・はじめての伝記101人より トーマスエジソン
・はじめての伝記101人より ヘレン・ケラー
・はじめての伝記101人より リンカーン
・声に出すえほん 我輩はねこである
・数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜
・ももの里
カッコのついた数字があるものは、その回数に分けて読んだもの。
今回は、つばさ&すばるママが選んだ本もたくさん読んでもらった。
どれも、朝の10分間の読み聞かせ。
たかが、10分間でも、一年間続けると、クラス全員の宝物。
4月に学校に行くときには5年生と3年生、それぞれクラスがえ。
本当に早いものである。
最近の小学校では、”あゆみ”を学期末にもらってくる。
つまり、通知表である。
各教科とも細かく分かれてはいるのだが・・・
いま一つ良くわからない評価だ。
つばさにせよ、すばるにせよ、ほどんどが”よい”で、一つ、二つの”だいたいよい”という評価をもらってくるのだから、とりあえずは良しとしている。
さあ、春休み。
桜も咲いて、さあ、何をしよう。
つばさ&すばる一家が車でお出かけした所は、おそらく、多くの人が昨日訪れた所。
ご先祖様へのご挨拶。
つまり、お墓参りである。
そして、ふと目に入ったのが、パスタの看板。
帰りにここで食事をしようかと、目星をつけておいた。
つばさも、すばるもパスタとピザは大好き。
勿論パパとママもである。
何しろ、週に1度はパスタを必ず食卓にのせている。
そのお店、Mamma Pastaは、狛江駅の近くにある。
一見、ファミリーレストラン風なので、お味が期待できるかどうか心配だった。
お店の入り口にピザ用の釜があり、生地を手で伸ばしている。
釜から出てくるピザは美味しそうだ。
多摩川の川原で遊んできたつばさとすばるは、ハラペコ。
つばさ&すばる一家の注文は、4品。
・イタリアンソーセージのピザ
・キャベツとドライトマトのパスタ
・トマトとモッツァレラのパスタ
・海の幸 ご馳走パスタ
パリッと焼いたピザは勿論、パスタも美味しい。
4人がそろって一押しのパスタは、トマトとモッツァレラ。
海の幸のパスタにアンチョビが入っていることを、ちゃんとわかったつばさは、一人前の食通かもね。
お腹がいっぱいになるまで堪能して、また食べに来たいね。