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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

大阪府の難読小学校名 いくつ読めますか ⑤

2018年11月27日 17時24分03秒 | Weblog
①大阪市立安立小学校  住之江区住之江1丁目
②大阪市立粉浜小学校  住之江区粉浜2丁目
③大阪市立瓜破小学校  平野区瓜破5丁目
④堺市立土師小学校 中区土師町3丁      
⑤堺市立日置荘小学校 東区日置荘西町2丁
⑥堺市立家原寺小学校  西区家原寺町1丁   
⑦堺市立美木多小学校 南区鴨谷台1丁
⑧堺市立上神谷小学校 南区片蔵      
⑨堺市立百舌鳥小学校  北区百舌鳥梅町2丁
⑩岸和田市立山直南小学校 岸和田市稲葉町   
 
読みなど

① あんりゅう 明治43年開校。この地を安立なる者が開拓したとも,半井安立(なからいあんりゅう)なる名医が治療活動を行ったことに由来するともいう。
② こはま 明治22年4月,西成郡粉浜村が単独村制施行。村名は,『万葉集』にみえる「住吉の粉浜」(海岸)から。浜の砂は粉のようにきめ細かく美しかったのではないかという。また,木浜の転訛ともいう。
③ うりわり 明治22年4月,丹北郡東瓜破村・西瓜破村・万屋新田が合併し瓜破村成立(~昭和30)。村名は,大化年間(645~649)道昭法師が当地の庵で祈念の最中,天から光明のさしたご神体が降ってきたので,瓜を割(破)ってお供えしたからとか,弘法大師が高野山へ登る途中,この地で水を所望したところ,住民が瓜を割(破)って差し出したからとか,諸説がある。当地は昔から瓜の産地であったことも,地名の起源になっているのか。
④ はぜ 昭和60年4月開校。百舌鳥土師氏の本貫地(名字の由来となった土地)といわれ,仁徳天皇陵の築造に従事したとみられるという。土師とは陶士を意味する「埴(はに)」の転訛。なお,土師を「はじ」と読む地名もあり(岡山県瀬戸内市長船町土師,広島県安芸高田市八千代町土師など),「はぜ」と読む地名より多いようである。近鉄南大阪線の土師の里駅(藤井寺市)は「はじのさと」と読む。
⑤ ひきしょう 明治22年4月,丹南郡西・北・原寺の3村と田中新田が合併し日置荘村成立(~昭和29町制~33)。村名は古代,日置氏の居住地であったことに因む。日置氏は剣などの武器鋳造に従事していたという。なお,「ヒキ」は日置(ひおき)の略か。
⑥ えばらじ 昭和53年4月開校。当地にある家原寺(行基の生家を自ら寺とした)による。家は生家の意,原は平地あるいは腹に通じ母方を示すともいう。「家」を「え」と読む地名には,愛知県西尾市家武(えたけ)町,宮崎県東臼杵郡諸塚村家代(えしろ)などがある。
⑦ みきた 明治22年4月,大鳥郡上・檜尾・大森・別所の4村が合併し美木多村成立(~昭和31)。村名は,『和名抄』などにみえる郷名「和田」(にぎた)の転訛とも,当地は山が多く,美しい木が多いことによるともいう。
⑧ にわだに 明治27年11月,大鳥郡中上神村と南上神村が合併し上神谷村成立(~昭和30)。村名は,往古,神のことを「みわ」といい,降神伝説があるこの地域は「上神郷」(かみつみわのさと)と呼ばれ,「みわのさと」が「にわのさと」に転訛したことに由来するともいう。
⑨ もず 明治22年4月,大鳥郡高田・赤畑・西・百済の4村が合併し西百舌鳥村成立(~大正8)。同月大鳥郡土師村と土師新田が合併し東百舌鳥村成立(~昭和17)。村名はモズが多くいた原野に由来。仁徳天皇が遊猟の際(自分の陵をつくった際ともいう),鹿が野原から飛び出して死んだが,その鹿の耳から百舌鳥が飛び出して去って行ったという伝承に因むともいう(『角川・大阪』)。
⑩ やまだいみなみ 昭和10年7月,泉南郡山直上村と山直下村が合併し山直町成立(~17年)。町名は,『和名抄』などにみえる郷名「山直」に由来。山直中町として残る。直は「だい」とは読めないが,「ただちに」の「た」の濁音か。

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