以前居た 田舎での事。
おれは寄り道をしていて おもちゃ屋のチーフをしていた時がある。
お袋の入院費を稼ぐ為だったんだが 何時の間にかチーフになっていた。
パートのおばさんと アルバイトの女子高生が常時2人 店長と計5人が何時も居た。
女子高生は ミー みゆき。
忙しくなると 女子高生の友達の子が 助っ人に来るんだ。
あいちゃんが助っ人だ。
ちなみに…おれのHNの「たにんこ」の 名付け親はミーだ。
急に忙しい時期ってあるもんで 5人でも足らない時がある。
そんなある日「おい店長…明日から忙しくなるけど どうするよ?」と言ったら
「大丈夫ですよぉ~助っ人が もう一人来るんですよねぇ~楽しみにしてて下さいね!」
おれは楽しみにしてた。
ミーもみゆきもあいちゃんも「♪たにんこ♪ 会えば絶対気に入るからさ。楽しみにしててね」と 口を揃えて言う。
その日がやって来た。
おれは朝早くから 誰も来ない内に掃き掃除をしていた。
開店して間もなく 一人の御客が来た。
それが…妙なんだ。
格好はと言うと 今で言う「メイド・コスプレ」なんだ。
こう言っちゃ失礼なんだけど おでぶが入っているんだよ。
しかも チュッパチャップスを ぺちゃぺちゃと舐めている。
おれは「いらっしゃいませ!」と 朝一番の御客に 元気よく挨拶した。
その御客は「あぁ うん」と言ったきり 店内の玩具を眺めていた。
そうこうしている内に 女子高生3人と店長 パートのおばさんが来た。
女子高生は 御客の顔を見るなり「なぁ~~~んだ 来てたんだ!」と言った。
へっ?! もしかして これが助っ人???!!!
おれ達の職場は 服装が自由だったんだよな。
だからと言って…メイド???
御客さんが来て…挨拶の時も飴玉を口から放さない。
接客しても 飴玉を咥えている。
我慢の限界だ…と思っても 忙しいから怒っている暇は無し。
店長と相談して 明日以降 来なくても良いと伝えた。
そしたら次の日 事もあろうか隣のうどん屋さんに 即バイトをしてた。
嬉々としてやって来て「にゃにんこぉ~あのね 昨日の内に隣に行って決めちゃったの!」と 言うんだ。
おれは「良かったね」としか言いようがない。
女子高生達は「良かったじゃんか!」と 口々に話している。
店もピークが去り 2~3日経ったある日の事。
おれは店の表に出て のぼりの点検をしていたんだ。
奴が来た。
コスプレねいちゃんだ。
でも…あれ?…何か変なんだ。
ニコニコして「あのさぁ~昨日までね ホール担当していてね でも会長の御孫さんの面倒を見て欲しいって言われてさぁ」
と 話しかけながら 後ろの赤ん坊をあやしている。
赤ん坊を背負って居たんだよな。
「でもねぇ 時給も良いし 楽だし 言う事無いんだ」と笑っている。
なにゆえに そうなったんだ?…気になって仕方がなかった。
そこへ ミーとみゆきが来て 4人で話をした。
ミーが「あんた 何で赤ん坊背負ってるの?」と おれが聞きたい事を聞いてくれたんだ。
彼女が言うには「うどんを運んだら 御客さんに怒られちゃって そしたら店長が 後ろで洗い物をしてくれって言うから…
洗い物をしていたら 今度は孫の面倒見てくれって言われたんだ」と言う。
何だ???もっと詳しい事を聞きたいぞ! と思ったら みゆきが聞いた。
「どうして御客さんに怒られたの?」と聞いた。
彼女が言うには「うどんを運んでさぁ 御客さんの前にどんぶりを置いたんだよねぇ そしたら御客さんが
お前指入ってるぞって言うから…しかも汚ねぇ~なって言うの。あたしは汚くありません!ちゃんと洗っているから大丈夫ですって言ったのに…」
ここまで聞いて おれは我慢の限界だった。
馬鹿笑いしちまった。
その後が「そしたら店長が 後ろで洗い物してくれって…洗い物してるとさ 御客さんが残したものあるでしょう?
もったいないじゃん?だから食ってたら 孫の面倒見てくれって言われたの」
おれは その話しを聞いた時には 地面を転げ回っていた。
ミーとみゆきは 彼女が帰るまで「う…うん…うん ぐっ…ふん」と 笑いをこらえていた。
帰った途端「たにんこぉ~~~!!!た す け てぇ~」と 腹を抱えて大笑いだ。
なんで どうして おれの廻りは マンガみたいな奴が居るんだろうか?
本当の話なんだ。
日々が流れ…2~3週間位い経った時 おれは彼女を思い出した。
今日 ミーとみゆきが来たら 聞いてみよう と思ってた。
そしたら ミーから電話が有った。
「たにんこ…今日遅くなるから ごめんね…」
おれは どうしたんだ?と聞いた。
電話の向こうでは 何かミーが泣いている様子だ。
「おい…何かあったのか? おれで良かったら話してくれよ」と聞いた途端
ミーは「もう駄目…みゆきと代わるから」と言って みゆきが電話に出た。
「た にん こぉ…あのね あの子知ってるでしょう?あの子さ…さっきトイレに入ったまま出てこないから…
どうかしたの?って呼びかけたら…トイレに座った時にね…自分の体重支えきれなくて…
両足骨折だって!」
この後も コスプレねいちゃんの快進撃は続くんだ…
おれは寄り道をしていて おもちゃ屋のチーフをしていた時がある。
お袋の入院費を稼ぐ為だったんだが 何時の間にかチーフになっていた。
パートのおばさんと アルバイトの女子高生が常時2人 店長と計5人が何時も居た。
女子高生は ミー みゆき。
忙しくなると 女子高生の友達の子が 助っ人に来るんだ。
あいちゃんが助っ人だ。
ちなみに…おれのHNの「たにんこ」の 名付け親はミーだ。
急に忙しい時期ってあるもんで 5人でも足らない時がある。
そんなある日「おい店長…明日から忙しくなるけど どうするよ?」と言ったら
「大丈夫ですよぉ~助っ人が もう一人来るんですよねぇ~楽しみにしてて下さいね!」
おれは楽しみにしてた。
ミーもみゆきもあいちゃんも「♪たにんこ♪ 会えば絶対気に入るからさ。楽しみにしててね」と 口を揃えて言う。
その日がやって来た。
おれは朝早くから 誰も来ない内に掃き掃除をしていた。
開店して間もなく 一人の御客が来た。
それが…妙なんだ。
格好はと言うと 今で言う「メイド・コスプレ」なんだ。
こう言っちゃ失礼なんだけど おでぶが入っているんだよ。
しかも チュッパチャップスを ぺちゃぺちゃと舐めている。
おれは「いらっしゃいませ!」と 朝一番の御客に 元気よく挨拶した。
その御客は「あぁ うん」と言ったきり 店内の玩具を眺めていた。
そうこうしている内に 女子高生3人と店長 パートのおばさんが来た。
女子高生は 御客の顔を見るなり「なぁ~~~んだ 来てたんだ!」と言った。
へっ?! もしかして これが助っ人???!!!
おれ達の職場は 服装が自由だったんだよな。
だからと言って…メイド???
御客さんが来て…挨拶の時も飴玉を口から放さない。
接客しても 飴玉を咥えている。
我慢の限界だ…と思っても 忙しいから怒っている暇は無し。
店長と相談して 明日以降 来なくても良いと伝えた。
そしたら次の日 事もあろうか隣のうどん屋さんに 即バイトをしてた。
嬉々としてやって来て「にゃにんこぉ~あのね 昨日の内に隣に行って決めちゃったの!」と 言うんだ。
おれは「良かったね」としか言いようがない。
女子高生達は「良かったじゃんか!」と 口々に話している。
店もピークが去り 2~3日経ったある日の事。
おれは店の表に出て のぼりの点検をしていたんだ。
奴が来た。
コスプレねいちゃんだ。
でも…あれ?…何か変なんだ。
ニコニコして「あのさぁ~昨日までね ホール担当していてね でも会長の御孫さんの面倒を見て欲しいって言われてさぁ」
と 話しかけながら 後ろの赤ん坊をあやしている。
赤ん坊を背負って居たんだよな。
「でもねぇ 時給も良いし 楽だし 言う事無いんだ」と笑っている。
なにゆえに そうなったんだ?…気になって仕方がなかった。
そこへ ミーとみゆきが来て 4人で話をした。
ミーが「あんた 何で赤ん坊背負ってるの?」と おれが聞きたい事を聞いてくれたんだ。
彼女が言うには「うどんを運んだら 御客さんに怒られちゃって そしたら店長が 後ろで洗い物をしてくれって言うから…
洗い物をしていたら 今度は孫の面倒見てくれって言われたんだ」と言う。
何だ???もっと詳しい事を聞きたいぞ! と思ったら みゆきが聞いた。
「どうして御客さんに怒られたの?」と聞いた。
彼女が言うには「うどんを運んでさぁ 御客さんの前にどんぶりを置いたんだよねぇ そしたら御客さんが
お前指入ってるぞって言うから…しかも汚ねぇ~なって言うの。あたしは汚くありません!ちゃんと洗っているから大丈夫ですって言ったのに…」
ここまで聞いて おれは我慢の限界だった。
馬鹿笑いしちまった。
その後が「そしたら店長が 後ろで洗い物してくれって…洗い物してるとさ 御客さんが残したものあるでしょう?
もったいないじゃん?だから食ってたら 孫の面倒見てくれって言われたの」
おれは その話しを聞いた時には 地面を転げ回っていた。
ミーとみゆきは 彼女が帰るまで「う…うん…うん ぐっ…ふん」と 笑いをこらえていた。
帰った途端「たにんこぉ~~~!!!た す け てぇ~」と 腹を抱えて大笑いだ。
なんで どうして おれの廻りは マンガみたいな奴が居るんだろうか?
本当の話なんだ。
日々が流れ…2~3週間位い経った時 おれは彼女を思い出した。
今日 ミーとみゆきが来たら 聞いてみよう と思ってた。
そしたら ミーから電話が有った。
「たにんこ…今日遅くなるから ごめんね…」
おれは どうしたんだ?と聞いた。
電話の向こうでは 何かミーが泣いている様子だ。
「おい…何かあったのか? おれで良かったら話してくれよ」と聞いた途端
ミーは「もう駄目…みゆきと代わるから」と言って みゆきが電話に出た。
「た にん こぉ…あのね あの子知ってるでしょう?あの子さ…さっきトイレに入ったまま出てこないから…
どうかしたの?って呼びかけたら…トイレに座った時にね…自分の体重支えきれなくて…
両足骨折だって!」
この後も コスプレねいちゃんの快進撃は続くんだ…
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