京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

盆暮れ正月

2008年10月08日 08時18分52秒 | Weblog
盆暮れ正月が いっぺんに来ると 人間どうなるか…


この家を借してくれている大家さんの所に ちょっと用が有ったので おんちゃんと二人で行ってきた。
用事が終わり 世間話に花が咲いた。
おれとおんちゃんは 毎月の様に それが毎月の行事でも有るかのように 家の事を話している。
この家を買いたい事を 若しくは条件の良い所を探して買う事を話している。
3年計画で家を買おう と言うような事を話している。
大家さんと話している内に 「♪たにんこ♪さん おんちゃんさん あの家は気に入っていますか?」と聞いてきた。
チャンスだと思い「勿論気に入っていますよ。大家さん もしあの家を将来売りたいと思った時は
是非 私達に真っ先に教えてもらえませんか? 図々しいようですが 私達なんか銀行でも相手にしてくれないですし…」
と言うような事を話した。
大家さんは奥さんを呼び…
静かな口調で ニコニコしながら 赤子にでも話すように話し始めた。
「あの家は 古いですけど 古いは古いなりに 手もお金も掛かってます。
屋根の葺き替えは ♪たにんこ♪さんが入る前にやったんですよ。あの家に掛かった金額は450万円です」と言う。
おれは心の中で「あぁ…やはり甘くは無かったな…850万円???…」
大家さんは話を続ける。
「あそこの並んでいる家は…4件…実は私達が貸しているんですよ。実際ある不動屋さんが 
一件500万円で買いたいと言う話が有ったんです」
大家さんは突然「♪たにんこ♪さん おんちゃんさん頼みたい事が有るんですけど…」と言うんだ。
おれは「私達に出来ることなら 何でもしますよ」と言ったら…
「あの家を買って欲しいんです。金額は○○○万円ですけど」
おれは自分の耳を疑った。
隣にいたおんちゃんは 馬鹿が付くほどでかい声で「本当ですかぁ!!!」と言う。
大家さんの家に行く朝 おれはおんちゃんに「しかしよぉ この家安く売ってくれねぇ~かな」と話していたばかりだ。
震えが来たんだ。
手も足も体も がくがく震えている。
しかも大家さんは「二人の事を考えて…私達はもう若くは有りません。お墓までお金は持って行けないでしょう?
ですから2年計画で 今まで通りの家賃で で偶数の月はおんちゃんさんが多めに家賃を入れる…
それで どうでしょうか?」
言われたおれは…涙で前なんか見えないし 体全体が震えているし おんちゃんときたらワンワン泣いているし。
泣き終わるまで 大家さん達は静かに待っていた。
おれ達は立ち上がり 何度も何度も頭を下げて 大家さんの家を後にした。
駅に向かう途中 何度も馬鹿みたく おんちゃんと抱き合い「やったぁ~~~!やったぁ~~~!」と叫んでた。

で 家に着いて ある奴にメールを出したんだ。
出してから直ぐ 電話が鳴った。
仕事用の電話だ。
???誰だろう?
電話に出たら 何ヶ月ぶりかに聞く 後輩の声。
一通りの挨拶をし 用件は何だ?と言うと「先輩…助けて欲しいんです!」と言う。
「金か?金なら2~3万円しか貸せないぞ」と言ったら…
「そんな事じゃぁないんですよ。実は女房に内緒でカメラを予約したんですよ。
そしたら…女房が おれの誕生日祝いだと言って 偶然にも同じカメラを予約して来ちゃった…
と言うかお祝いに買うらしいんです」と言う。
おれは「何だよ そんな事かよ。良いじゃないか カメラ収集好きのお前が カメラが増えたんだから」と言うと
後輩は「もうカメラは買わないと 女房と女房の両親と おれの両親に約束しちゃって…
誓約書まで書かされたんですよ!」と 叫ぶ口調で言うんだ。
おれは ついつい「はっぴぃ~ばぁ~すでぇい!」と言ってやった。
後輩は「先輩…喜んでるでしょう?人の窮地を喜んでるでしょう?」と言うから
あぁその通りと ゲラゲラ笑いながら言ったら…
「じゃぁ話は早い。喜んでいるついでに 先輩にそのカメラあげますよ。そう言えば先輩も先月誕生日でしたよね?
はっぴぃ~ばぁ~すでぇい!MarkⅡゆ~」と けらけら笑いながら電話を切っちゃった。
電話を切られたおれは…又震えが来てる。
一体 おれの周りで何が起きてるんだ?!と思っちゃったよ。
ん???ん???…はっぴぃ~ばぁ~すでぇい!MarkⅡゆ~…って…
↓↓↓の まさかの 牛乳に相談だ の 5D MarkⅡ?
何がおれの周りで起きてるんだろう???…
盆暮れ正月が いっぺんに来たって こう言う事なのか…