写真:たった今 携帯で撮った写真で 真ん中が小次郎
小次郎の声が聞こえなくなってから その日の朝 又聞こえて来た元気な小次郎の声。
隣の家に手紙を書いた。
「隣の家の♪たにんこ♪です。申し訳有りませんが 家のネコが御宅の庭に誤って入り込みました。
私は仕事から5時には帰り 直ぐ御伺いしますので そのままそっとして置いてください。
御願いします。」
隣の家の玄関に手紙を入れ 後ろ髪をひかれる思いで家を出た。
小次郎に声をかけた。
「頑張れ小次郎! おれが助けてやるからな。待っててくれよ!」
にゃごぉ~にゃごぉ~!!!と 必死な声で応答する小次郎。
相も変わらず 小鉄 小春 親の「ちび」と「み~」は 庭でうろうろして 途方に暮れている。
仕事中 それは おれだって人間だ。
ずぅ~~~っと気になって 仕事終了までは落ち着かなかったよ。
仕事が終わり 急いで家に帰った。
隣の家に声を掛けると 出てきたのは その家の老人を介護している人だ。
おれは その人の顔を見た途端 不安がよぎった。
案の定「申し訳ないのですが…猫ちゃんは居たんですが 仕事の癖で玄関を開けたら…
飛び出してしまって…本当にごめんなさい」と 頭を下げられた。
おれは「いえいえ こちらこそお騒がせして申し訳有りませんでした」と 丁寧に謝った。
荷物を置き 直ぐに小次郎を探した。
おれの家から北側の 反対隣に行けば そこは大通りだ。
逆の 小次郎が迷い込んだ南隣の家の方向は 住宅が密集している。
つまり 南方向に逃げ出したら それはそれで万が一見つからなくても 生きて行けるかも知れないんだ。
しかし 直ぐ北側は大通りだ。
北に行ったらアウトだ。
交通事故という悲劇が待っている。
6時過ぎまで探したが 居なかった。
仕事の疲れと寝不足と心労で おれの体は限界を超えていたんだ。
一緒に探していたおんちゃんに「今日は おれ もう寝るから」と言ったら おんちゃんは
「もしかしたら 玄関から帰ってくるかもしれないから おれ寝るまでずっと下に居るよ」と言う。
猫達に謝った。
不思議な事に猫達は 横一列に並んでお座りしたんだよ。
「ごめんな。小次郎見つからなかったんだ。ごめんな」と言った。
2階の寝室に上がる時 涙が出たよ。
体を横にした。
下では猫の家族が 庭の方で泣いている。
「み~」がおれの布団の所に来る気配がした。
目をつぶって色々考えた。
だんだん眠りに入って行く。
遠くの方で猫の声が ステレオで聞こえる。
ステレオ…??? ステレオ??? 左右から聞こえるんだよ 猫の声が。
左からは 庭で鳴く声…
右からは 家の外で鳴く声…
飛び起きて 耳を澄ませた。
右の方の耳…つまり 家の外の方だ。
にゃぁ~にゃぁ~と聞こえる。
窓を開け 大声で名前を呼んだ。
「小次郎!小次郎!」
そしたら何と…「みゃぁごぉ~~~!!!みゃぁごぉ~~~~~!!!!!」と 大きな声で返事をするんだ。
まんまの姿で一気に階段を降り 降りながら「おんちゃん居たぞ!小次郎が居た!」と言いながら
裸足で玄関を飛び出し 名前を呼んだ。
「小次郎!」…「みゃぁごぉ~!」
確かに居る。
小次郎は居た。
迷い込んだ隣の家の 二件隣の瓦屋さんの床下にある ツウキコウ見たいな…20センチ四方…所に
こっちを向いていた。
直ぐに引っ張り出したら おもいっきり抱き付いて来た。
家に入ると猫達が駆け寄り 小次郎は必死で御飯を食べ 食べ終わると 親兄弟と挨拶をして
又御飯を食べる の繰り返し。
当たり前だよな 32時間以上も飲まず食わずだ。
おれは安心からドット疲れが出て 2階の寝室に上がり体を横にしたら 猫の気配がしたので 体をねじったら…
「ちび」と救出された小次郎が きちんとお座りをしているんだ。
「何だよ?ん?」と 声を掛けたら 「ちび」は薄目で 目をしょぼしょぼさせ
おれの顔に近づいて 顔を2~3回ぺろぺろっと舐めるんだ。
小次郎も おれの顔を真似をしてぺろっぺろっと舐めた。
御礼をしたんだろう。
後ろを向いて立ち去る後姿に 声を掛けた。
「良かったな「ちび」小次郎」と言うと 「ちび」も小次郎も一緒に にゃぁ~と言う。
面白いよな 猫って。
小次郎の声が聞こえなくなってから その日の朝 又聞こえて来た元気な小次郎の声。
隣の家に手紙を書いた。
「隣の家の♪たにんこ♪です。申し訳有りませんが 家のネコが御宅の庭に誤って入り込みました。
私は仕事から5時には帰り 直ぐ御伺いしますので そのままそっとして置いてください。
御願いします。」
隣の家の玄関に手紙を入れ 後ろ髪をひかれる思いで家を出た。
小次郎に声をかけた。
「頑張れ小次郎! おれが助けてやるからな。待っててくれよ!」
にゃごぉ~にゃごぉ~!!!と 必死な声で応答する小次郎。
相も変わらず 小鉄 小春 親の「ちび」と「み~」は 庭でうろうろして 途方に暮れている。
仕事中 それは おれだって人間だ。
ずぅ~~~っと気になって 仕事終了までは落ち着かなかったよ。
仕事が終わり 急いで家に帰った。
隣の家に声を掛けると 出てきたのは その家の老人を介護している人だ。
おれは その人の顔を見た途端 不安がよぎった。
案の定「申し訳ないのですが…猫ちゃんは居たんですが 仕事の癖で玄関を開けたら…
飛び出してしまって…本当にごめんなさい」と 頭を下げられた。
おれは「いえいえ こちらこそお騒がせして申し訳有りませんでした」と 丁寧に謝った。
荷物を置き 直ぐに小次郎を探した。
おれの家から北側の 反対隣に行けば そこは大通りだ。
逆の 小次郎が迷い込んだ南隣の家の方向は 住宅が密集している。
つまり 南方向に逃げ出したら それはそれで万が一見つからなくても 生きて行けるかも知れないんだ。
しかし 直ぐ北側は大通りだ。
北に行ったらアウトだ。
交通事故という悲劇が待っている。
6時過ぎまで探したが 居なかった。
仕事の疲れと寝不足と心労で おれの体は限界を超えていたんだ。
一緒に探していたおんちゃんに「今日は おれ もう寝るから」と言ったら おんちゃんは
「もしかしたら 玄関から帰ってくるかもしれないから おれ寝るまでずっと下に居るよ」と言う。
猫達に謝った。
不思議な事に猫達は 横一列に並んでお座りしたんだよ。
「ごめんな。小次郎見つからなかったんだ。ごめんな」と言った。
2階の寝室に上がる時 涙が出たよ。
体を横にした。
下では猫の家族が 庭の方で泣いている。
「み~」がおれの布団の所に来る気配がした。
目をつぶって色々考えた。
だんだん眠りに入って行く。
遠くの方で猫の声が ステレオで聞こえる。
ステレオ…??? ステレオ??? 左右から聞こえるんだよ 猫の声が。
左からは 庭で鳴く声…
右からは 家の外で鳴く声…
飛び起きて 耳を澄ませた。
右の方の耳…つまり 家の外の方だ。
にゃぁ~にゃぁ~と聞こえる。
窓を開け 大声で名前を呼んだ。
「小次郎!小次郎!」
そしたら何と…「みゃぁごぉ~~~!!!みゃぁごぉ~~~~~!!!!!」と 大きな声で返事をするんだ。
まんまの姿で一気に階段を降り 降りながら「おんちゃん居たぞ!小次郎が居た!」と言いながら
裸足で玄関を飛び出し 名前を呼んだ。
「小次郎!」…「みゃぁごぉ~!」
確かに居る。
小次郎は居た。
迷い込んだ隣の家の 二件隣の瓦屋さんの床下にある ツウキコウ見たいな…20センチ四方…所に
こっちを向いていた。
直ぐに引っ張り出したら おもいっきり抱き付いて来た。
家に入ると猫達が駆け寄り 小次郎は必死で御飯を食べ 食べ終わると 親兄弟と挨拶をして
又御飯を食べる の繰り返し。
当たり前だよな 32時間以上も飲まず食わずだ。
おれは安心からドット疲れが出て 2階の寝室に上がり体を横にしたら 猫の気配がしたので 体をねじったら…
「ちび」と救出された小次郎が きちんとお座りをしているんだ。
「何だよ?ん?」と 声を掛けたら 「ちび」は薄目で 目をしょぼしょぼさせ
おれの顔に近づいて 顔を2~3回ぺろぺろっと舐めるんだ。
小次郎も おれの顔を真似をしてぺろっぺろっと舐めた。
御礼をしたんだろう。
後ろを向いて立ち去る後姿に 声を掛けた。
「良かったな「ちび」小次郎」と言うと 「ちび」も小次郎も一緒に にゃぁ~と言う。
面白いよな 猫って。