滲み

ここ５年程、ある部分に多く関わっていたが（そうでもないかな？）、２年位前から少し色々と考えるところがあり、少しずつまた別の方向へ自然にシフトしていってる。
もうすこし様々なラインから滲み出てしまうもの、それは例えば音楽のラインから滲み出てしまうとか、美術のラインから滲み出るとか、あるいはテクノから滲み出る、ジャズから、HIP-HOPから、具象、抽象、クラブから、ギャラリーから、ライブハウスから等、何でもイイのだけれど、ある枠組みから滲み出るという意味。
滲み出ると言うところが僕の中で大事なのだけれど・・・越境とか、逸脱ではなく、和紙にインクを垂らして滲む、あの感じでラインをジワジワと染み出ていき、また他のところから染み出てきたものと交わり、とても美しいグラデーションを作ったり、もしくは逆に鈍い色になっていったりする、その部分にとても興味がある。
それは、店を始める遙か前から、ずーっとその部分に興味を持ち続けてきたのだけれども、ここ5年程は枠の中で色々とやることが多かったし、その中で色々と試行錯誤していた。それは僕もこの店も。けれど、ここ数年色々な疑問が湧いてきた・・・自分のやっていることにも、店にも・・・そんなこんなで、ある部分に関しては、そろそろ手を放れようかなと思っている。
僕は枠やジャンル等は必要ではないと考えるほうではない。けれど、その染み出ていく事柄が好きだし、とても興味がある。

と言いつつも機会があれば色々とやるのだろうが・・・そんなことが去年位から、さらにジワ～っと頭の中に染みてきているわけです。