黒い回転ゴミ日記

日々のあれこれ。

ジュリアン・シュナーベル

2008-03-20 11:45:47 | インポート

昨夜、ジュリアン・シュナーベルが撮った映画を見て来た。
重くなりそうなストーリを淡々と描いていて、なかなか面白かった。主人公の眼を通して描いている感覚と、妙に情感を盛り上げることのない流れが、僕にとっては面白くリアルで最後まで楽しめた。
昔読んだポール・セイヤーの「狂気の安らぎ」を思い出す。

昔、世田谷の美術館だかどこだかでシュナーベルの展覧会を見に行った時に、シュナーベル本人がいて握手してもらった事がある。作品もデカイが、本人もレスラー並みにデカく驚いたことを覚えている。
また何かの展覧会で、シュナーベルの名を世に知らしめたプレート・ペインティングを実際に見た時は、あれほど見てみたかった作品であったのに、なんだか肩透かしを食らったかのような感じで、「グッ」と来るものがなかった。その実際の作品重量とは逆になんとも呆気なかった。その有名なプレート・ペインティングよりも、歌舞伎の書割などの上に描かれていた抽象絵画のほうが遥かに面白く感動した。

僕にとっては、次回作がとても楽しみな映画監督の一人。


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