トミーのブログ 1

園芸研究家(園芸家) 富山昌克(トミー)が日々に感じたことや書き留めておきたいこと。

明日、『手づくり花づくり』を見てくださいねっ!

2006年02月18日 10時38分10秒 | ~お知らせ~
2006年2月19日(日)午前10時~10時30分 

 36ch(サンテレビ)

『手づくり花づくり』に出演します。

  Tディレクターと教え子本田くんと必死に作りあげた作品?です。

   『トミーのランに対する情熱』を感じてあげてください。

なにか皆様に伝わるものがあれば、本望です。

番組の感想などお待ち申し上げております。

追伸、

以下の情報は2004年11月当時のものなので、
 事前に、ご確認のほど宜しくお願います。   

「手づくり花づくり」ネット局一覧

サンテレビ   :毎週日曜日・朝10:00~ (放映日)
奈良テレビ   :毎週土曜日・朝 8:30~(9日遅れ)
鹿児島読売テレビ:毎週日曜日・朝 6:00~(14日遅れ)
栃木テレビ   :毎週土曜日・朝 7:00~(20日遅れ)
テレビ神奈川  :毎週木曜日・朝11:00~(25日遅れ)
群馬テレビ   :毎週金曜日・朝 8:30~(40日遅れ)
三重テレビ   :毎週土曜日・夜 6:30~(41日遅れ)
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日本の野生ラン その4 カヤラン-3

2006年02月18日 10時26分00秒 | 『花・野菜・果樹』に対する想い
細い花茎を数本垂らし、奈良県では4月頃に1花茎に花を数個咲かせます。

 小さい花ながらも丸みある黄色い花がかわいらしいでしょ?

かわいくても、自然状態のものはけっして乱獲しないで下さいね。

 毎年、同じ自生地に行き、毎年、大きくなった様を見守ってあげる。

そんな優しさが必要なんだと想います。 

それでも、枝ごと地面に落ちてしまっているものがあります。

そのまま放置すると、完全に枯れてしまうので、

 トミーはそっとその命を拾い上げて、その遺伝子を救っています。

栽培は、環境づくりが重要です。

 空気中湿度が高い環境で風通しもあるところが理想です。

環境さえ合えばヘゴ板に着生させても、杉皮につけても、
 庭木につけても良くできます。

つけるときは芽先が下を向くようにするのがコツです。
 重力を感じる器官を持っていますから、
  自然状態にしてあげるのが優しさです。

素焼き鉢にミズゴケ植えもできますが
 根が加湿にならないように注意しましょう。

蒸れても乾燥しすぎても葉を落とし枯死してしまうので、
 栽培はあまり簡単なほうではありませんが、
  相性の良い環境を見つけてあげれば手をかけなくても育っています。

冬はやや乾き気味にし、霜や乾風に当てないようにしましょう。
コメント (2)
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日本の野生ラン その3 カヤラン-2

2006年02月18日 10時16分48秒 | 『花・野菜・果樹』に対する想い
カヤランの大きさはとても小さなミニの野生ランです。

茎の長さ3~10cm。葉は幅4~6mm、葉身長さ2~6cmほどです。

3~5月に開花します。

いまは蕾のまま、じっと寒い戸外で越冬しています。

洋ランの蕾など、すぐに枯れてしまうのに、

 この蕾は春が来るまで、じっと耐えています。

長さ2~4cmの細い花茎に、画像のような黄色の可憐な花が咲きます。

リップに暗紫色の虎斑模様があり、基部は袋状になっています。

1日咲きですが、トミーにとっては、
 日本大賞にエントリーさせてあげたいほどの
  貴重な遺伝資源に感じます。

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日本の野生ラン その2 カヤラン-1

2006年02月18日 10時10分27秒 | 『花・野菜・果樹』に対する想い
■カヤラン 榧蘭
Thrixspermum japonicum 
スリックスペルマム・ジャポニクム【カヤラン属】

日本では宮城県から九州まで分布する小型着生ランです。
 海外では中国大陸南部にあります。

芽先は下へ根は上に伸び、
 逆立ちしてぶら下がるようにして木にくっついています。

奈良県では湿り気の多い谷筋に比較的多く見られるランです。

 細い枝に着生することが多いので、枝ごと落ちていることもあります。

  セッコクは太い幹に着生することが多く、

   着生する枝の太さが異なることも不思議ですね。

厚めの葉が左右に規則正しく並び名前の由来にもなっている
 榧(カヤ)の木の葉を思わせる姿をしています
(名前の由来はカヤの木に良くくっついているからとの説もアリ)。

小さい草姿ながら根をたくさん伸ばし、
 いかにも頑張って木にくっついている感じがします。

この草姿、愛しいと思いませんか?

●トミーの目標

 カヤラン自体を園芸品種まで、改良できなかっても
  『耐寒性』という優れた遺伝子を、現代のコチョウランに
   遺伝子組み替えするつもりです。

木(カエデ)の横枝にぶら下がってついている状態
  奈良県にて(本田高史撮影)

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日本の野生ラン その1

2006年02月18日 09時59分16秒 | 『花・野菜・果樹』に対する想い
画像の本は、20年前の学生時代から愛用しているものです。

 確か1冊めはボロボロになって、2冊めになります。

  この本は新しく豪華になって、平成3年の初版のもの。

尊敬する橋本保先生がまとめられたもので、

 コンパクトな本なのに、とてもよくできているんです。

わが国には、88属242属5亜種33変種のラン科植物が分布しています。

 洋ラン屋の倅に生まれ、ずっと素朴な疑問を感じ続けておりました。

  こんなに素晴らしいランが身近に自生しているのに、

   人知れず、絶滅にしていく様は悲しくてたまりません。

ボクは人知れず、日本の野生ランを貴重な遺伝資源とみなし、

 ラボの試験管のなかで、細胞を保存しています。

皆さんももっと身近にある、
 素朴な美しさを見つめ直す気持ちを抱き続けてくださいね。

              園芸研究家 富山昌克
コメント (4)
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