プロコフィエフの日本滞在日記

1918年、ロシアの若き天才作曲家が、大正期のニッポンで過ごした日々

シベリア鉄道に乗る

2005-05-07 | 訳者解説
1918年5月7日夜、プロコフィエフはモスクワを出発。
シベリア鉄道の特急列車にて、ウラジオストックへと向かいました。

9000kmにおよぶ鉄道の旅の果てに、待つのは日本――。
この「日いづる国」を経由して、船でアメリカ大陸を目指すのが、
作曲家の当初の計画でした。

アメリカへの単なる「通過点」となるはずの東洋の島国に
よもや2ヵ月も滞在することになろうとは、このとき
27歳の若者は想像だにしていなかったのです。