雑誌とスポーツ

 電車の車内吊り広告で見かけましたが、女性誌の「FRaU」でプロ野球特集をしているとか。スポーツの雑誌進出もずいぶんと進んできたなと実感します。

 「週刊文春」や「週刊新潮」「週刊朝日」といったオヤジ雑誌は言うに及ばず、「ダイヤモンド」や「東洋経済」などの経済誌にスポーツ関連記事が掲載されることは珍しくありません。「AERA」では、前サッカーマガジン編集長の伊東武彦さんが専属でサッカー記事を掲載しています。今や、スポーツ記事は雑誌界における重大コンテンツなのですね。

 私たちが雑誌、ライフスタイル誌でも経済誌でも、とにかく雑誌を読んでいて、そこに音楽の話題が出てきても違和感をおぼえることはあまりありません。でも、一昔前はそこにサッカーの話題が掲載されていれば、「おぉっ!」という驚きをもって記事を読んでいました。女性誌でユーミンやB'zが語られても、プロ野球が語られることはあまりありませんでした。

 でも今やあらゆる雑誌で、さまざまなスポーツコンテンツが取り上げられ、それに対して私たちは疑問も驚きもおぼえなくなっています。そこにあることに、違和感がなくなってきているのです。
 スポーツが社会化する第一歩というのは、こういうことなんですね。そこにあることが当たり前になって、はじめて、さらにあるべき姿が求められる過程へと移行するのでしょう。
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