先日の日記で大友克洋の代表作である「AKIRA」をご紹介したのも記憶に
新しいと思います。
http://blog.goo.ne.jp/spike-slash/e/aee6f8d7b05e916ba59eb618d08304fa
その中で「童夢」というAKIRAの前に描かれた作品をご紹介しました。
その日記を見てくださったbuckarooさんが自主制作で「童夢」を実写化している
というコメントをいただき早速拝見させていただきました。
作品は予告編的な内容になっており、原作を知っている人であれば、思わず
ニヤリとさせられること請け合いです。これはシーンのチョイスが絶妙なのでしょう。
原作のストーリーを簡単にご説明すると、団地で不可解な殺人事件が多発。
原因は不明。死因は多岐にわたり、警察の捜査もお手上げ状態・・・・
その不可解な殺人事件は団地に住む一人の老人の「超能力」によって引き起こ
される連続殺人であった。誰にも気付かれず、一人殺人を楽しむ老人・・・・
そんな団地にある家族が引っ越してくる。その一家には小学生の娘がいた。
そして、彼女もまた不思議な力を有する異能力者であった。
少女は団地で起こる殺人事件・・・・それに絡む老人の存在に気付くことになる。
老人はその少女を標的とするのだが・・・・
ストーリーは概ねこんな感じである。
あとは原作が気になる方は是非とも読んでいただきたいと思います。
私は本当にこの作品の大ファンで、当時イメージサントラとしてレコード化される
ことをラジオで知り、喜び勇んで発売日に購入しました。
(当時はまだCDなんてありませんでした・・・・)
しかも、私は大のレコード嫌いでプチプチと針のノイズ音が大の苦手で何店舗も
探し回ってカセット版を購入したのを憶えています(笑)。
とにかく、1曲目が鳥肌もののBGMです。
団地の賑やかな雑踏シーンから始まるBGMは原作を知っている者なら否が応でも
その世界に引き込まれます。
buckarooさんの作品を見させていただいて、私的にはBGMは是非ともこのイメージ
サントラから曲をチョイスしていただきたかったです・・・・
そして、「童夢」は団地を舞台として繰り広げられるドラマであるため、いかに団地の描写を
上手く表現するかが最重要課題であると思います。
冒頭のシーンは是非ともそれを前面に押し出してアピールする必要があると思うのです。
団地の広場で家族や子供達が戯れるシーンから始まって『この平和な団地』で・・・・。
といった日常から非日常へ移り変わる”様”を描いてほしいと感じました。
個人作品であるため、予算・制作人数・制作期間など非常に気になりますが、私としては
特徴を捉えた作品にまとまっており、出来は良いほうであると感じました。
実は私は、若い頃自主映画を作っている仲間の作品に役者として何作か出演した
経験があります(笑)。
自主制作映画ってモノは本当にピンからキリまであるということも痛感しています。
上手い奴が作ればプロ並みだし、下手な奴が作れば見るに耐えない駄作になる。
そういう作品達を本当に腐る程見てきました・・・・
だから今回は、ある意味昔を懐かしむような温かい目で作品を見させてもらった
部分もあると思います・・・・
いずれにしても、大友克洋の名作中の名作である「童夢」を実写化するという
ある意味無謀とも言える試みは作品の出来具合によっては大きな批判を受ける
ことは避けて通れないと思います。
しかし、それらを乗り越えて全編作り上げることが出来たなら、どんな評価を
周りから受けようが大きく胸を張って構わないと思います。
そして、自ら作り上げた「童夢・実写版」を大々的にアピールするべきだと思います。
何年かかってでも継続して成し遂げていただきたいですね。
たとえ前途多難であったとしても諦めず制作に取組んでほしいと切に祈ります・・・・
微力ながら応援しております・・・・
※余談ですが、「童夢」の舞台となっているのは高島平のマンモス団地と
よく言われますが、実は、実際のところ埼玉県の蕨市の団地が舞台になって
いるようです・・・・