エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「ミヤマカケス」の生態

2021-03-25 08:07:37 | 日記
日本には、柄の異なる 3種類の「カケス」が存在します。 奄美諸島の「ルリカケス」・本州全域の「カケス」・北海道の「ミヤマカケス」、いずれも体長 30センチメートル以上 中型の “野鳥” です。 不思議なのは、飛行能力がありながら、渡りを止めて 一地域に留まっている事です。 その気になれば、100~500キロ程度は、短時間で行き来できる鳥です。 野鳥にとって「住めば都」は、考え難い “生態” です!

そこで、一つの “仮説” が浮かびました。 その発想は、ルーマニアで撮影された “ドキュメンタリー” でした。 「カラス」が、ヒツジ牧場に「オオカミ」を誘導し、仕留めた肉の おこぼれ(残飯)を ついばむ風景でした。 現在 日本に「オオカミ」はいませんが、獰猛な野生動物として「クマ」が、各地に生息しています。 
本州の「ツキノワグマ」・北海道の「ヒグマ」 どちらも “雑食” ですが、動物を襲い食べる事もあります。 “カラス目” で賢い「カケス」は、「クマ」を誘導する本能が、備わっているのではないでしょうか? 北海道の留鳥「ミヤマカケス」は「ヒグマ」を、深山に暮らす仲間として 助け合っている可能性があります! 
時には、人間(ハンター)の “警戒” だったり、餌となる動物へ導く “案内役” として、共存していると考えられます。 滅多に姿を見せない「ミヤマカケス」は、北海道の山奥に沢山います。 その数、数百万羽でしょうか? 

◎ 北海道の留鳥「ミヤマカケス」
  

「ミヤマカケス」は、知能が高いと思います。 私が撮影をしようと近付くと「ニホンザル」の様な 甲高い声(ギャー・ギャー)で、威嚇するのです。 時には「カラス」だったり「ネコ」だったり「人間」の声色も、真似する能力があります。 案外「ヒグマ」をコントロールし、おこぼれの “肉” を頂く、雑食で賢い野鳥かも知れません。 なぜなら、利口な “カラス目” だからです。

北海道には、野鳥の中で尤も知能が高いとされる「ワタリガラス」が、厳冬期に餌を求め “千島列島” & “樺太” から “道東” に渡って来ます。 不思議な事に、道東だけで目撃される「ワタリガラス」が、日本の “神話” に数多く登場します。 「八咫烏」(やたがらす)と呼ばれていますが、間違いなく「ワタリガラス」です。 そう言えば、J(サッカー)リーグの “シンボル” も、三本足の鳥「八咫烏」です。 

都会の厄介者「カラス」も 山奥で秘かに暮らす「カケス」も、太古の昔から種子を運び(地に植え:隠し)、草原 や 森 を育んで来た “功労者” かも知れません。 そう思うと 煩わしい「カラス」の存在も、地球と共に生きて来た “始祖鳥” の末裔として 敬意を抱きます!



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