エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「プライベート・ライアン」に思う

2020-09-08 06:38:41 | 日記
20年以上前の映画 「プライベート・ライアン」は、冒頭から“ノルマンディー上陸作戦”を再現した 大迫力の戦争映画でした。 リアルな映像が目に焼き付き、ストーリーを把握するのは容易ではありませんでした。 敵地で戦う「ライアン」を追う米軍兵士は何者か? 字幕では 理解できない構成が 多々ありました。 米兵:「追い詰める」~ ライアン:「離れて行く」~ イライラ・ドキドキの連続でした! 数年後、日本語版の “DVD” が発売されたので、改めて見直し内容を理解する事が出来ました。 
主人公である「ライアン」(トム・ハンクス)が、“オマハ・ビーチ戦”で命を懸ける戦いを繰り広げる中、後方から「ライアン」を救出する為に 8人の精鋭部隊が捜索すると言うのが、映画の“あらすじ”でした。 なぜ「ライアン」一人を戦場から救い出すかと言うと、アメリカらしい“気配り・優しさ”だったのです。 兄弟 4人の内 3人が戦死した、悲惨な「ライアン一家」を 設定した“シナリオ”です。 アメリカに残る母親の嘆きを知った政府が、せめて「ライアン」だけでも戦死を免れる様に配慮した内容でした。 戦時中の美談なのか? 反戦映画なのか? おそらく「スティーブン・スピルバーク」 監督の映像テクニックで、単純なストーリーを“ドラマチック”に演出した“力作”だと思います!

◎「プライベート・ライアン」


映画「プライベート・ライアン」は、私の胸に刺さりました。 理由は、我が家の戦前・戦後と 似ているからです。 中村家は、病気で早死にした父親に代わり、男兄弟が協力して家計を担っていたそうです。 20歳前後の 長男・次男・三男・四男が、おのおの働いていたのです。 そんな“母子家庭”に、4枚の“赤紙”(召集令状)が来たのです。 国難と言え “残酷” です。 米国「ライアン一家」と同じ“運命”か? しかし「軍国主義下」の日本に、兵士や家族に対する配慮も同情もありません。 その後 長男・次男は戦死し、三男がソ連(ロシア)で捕虜になりました。 “四男”は、戦地に赴く為に横須賀の海軍基地で訓練中、終戦で無事帰郷できました。
 
その “四男”が結婚し、昭和26年“私”が生まれました。 “”の境遇は、映画「プライベート・ライアン」の「ライアン」です。 ただ違うのは、シベリアで捕虜になった“次男”は生きており、5年後に帰国できた事です。 その次男(叔父)は 帰還後 ソ連で「共産主義思想を植え付けられた」と、有らぬ疑いで 町民から疎外されたのです。 シベリアで捕虜になり 地獄の様な労働を強いられ、帰国すると“”(共産主義者)とレッテルを貼られたのです。 これ程の屈辱はありません。 “村八分”にされた叔父は、止む無く町を去る事になったのです。
 
これが、70年前の真実です。 戦争は「死ぬも地獄・生きるも地獄」です。 町を去った叔父も 残った我が家族も、“生き地獄”で喘いだのは 偽りのない事実です。 戦争に「ハッピーエンド」は ないのです。 只 あるのは「苦しみ」と「憎しみ」の連鎖です!

◎「湾岸戦争」に“大義”はあったのか?


戦後75年「第二次世界大戦」の記憶は 薄れていると思います。 戦争を知らない世代が大多数を占める現在、仕方がないのかも知れません。 しかし 殺し合いを 肯定する世の中は“ご免”です。 平和憲法を 改正する風潮も理解できません。「戦争とは何か」今や、拳銃や大砲で戦う時代ではないのです。

◎ ロシアとアメリカが“所有”する「核爆弾」


第三次世界大戦」を 想像して下さい。 “狂気”・“殺気”を孕む「プーチン大統領」&「トランプ大統領」些細な出来事(野心・野望)で “ブラック・ボックス” が開かれ 、“核爆弾のボタン” が押されると “世界” いや “地球” の終わりです! 私の発想は、単に“ネガティブ”なのでしょうか? 

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