小学生の頃、運動会や遠足の前日に“てるてる坊主”を作った記憶があります。 願いを込めて 明日が晴れる様に、「てるてる坊主 てる坊主~ あした天気にしておくれ~」と歌ったものです。 しかし、歌詞の後半は覚えていません。 と言うより、聞いた事がないのです。 きっと、楽しい歌詞が隠れているのだろうと、想像するしか有りませんでした。

一、 てるてる坊主 てる坊主~ あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに~ 晴れたら金の鈴 あげよ
二、 てるてる坊主 てる坊主~ あした天気に しておくれ
私の願いを 聞いたなら~ あまいお酒をたんと飲ましょ
三、 てるてる坊主 てる坊主~ あした天気に しておくれ
それでも曇って 泣いたなら~ そなたの首を チョンと切るぞ
数十年後、童謡「てるてる坊主」の全歌詞を知り“驚き”ました。 子供に相応しい詞かと思いきや、“金の鈴”とか“甘いお酒”とか、いわゆる大人目線です。 特に 三番は、“首をチョン切るぞ”ですから、子供の発想ではありません。 調べてみると「てるてる坊主」には、一連のストーリーがある様です。
昔 長雨に悩んだ農民達が、藩主(殿様)に天候被害を直訴すると、殿様は有名な“お坊さん”を現地に招きました。 お坊さんは「お経を唱えると、明日は必ず晴れる」と、農民や殿様の前で宣言したのです。 しかし 翌日も雨が降り止まず、怒った殿様は 約束を破ったお坊さんの首を跳ね(チョン切っ)てしまいました。 その首を白い布でくるみ、軒先に吊るしたところ、次の日はよく晴れたと言う話です。 そんな逸話から、晴天を願って「てるてる坊主」吊るす風習が出来た様です。
昔、我々が作った「てるてる坊主」の頭が、お坊さんの生首の代用だとすれば、正直言って不気味です。
もしも 気象庁の天気予報が外れ、大勢の人に迷惑を掛けたとしたら、予報官はバツとして解雇されるのか? 本来、有り得ません! 天気予報が外れたとしても、何のお咎めも無いのが現実です。 ただし、有料の天気予報会社であれば、確実に信用が揺らぎます。 童謡 「てるてる坊主」の結末は、お坊さんの“首をチョン切る”でしたが、会社を解雇される事を“クビ”と言います。 何の確証もありませんが、「首を斬る」の語源は「てるてる坊主」なのかも知れません!
こうしたネタをよく見つけてくるなと感心します。
いつも勉強させて頂いてます。
たしかにけっこう残酷な話ですね!
どこまで史実に基づいた話なのか分かりませんが(この手の話は、大抵脚色されてるのが常ですが)、昔だったらあり得る話ですね。
それと、民衆の不満を抑え込むためのスケープゴートだった可能性もあるのかな?と思いました。
中国はそうしたのが常態化してますけど、国民の不満をそらすために地方幹部を更迭したりとか、処罰したりなど色々やってますよね。
残酷なことに関しては、昔話ではよくある話かなと思います。
舌切り雀とか完全に動物虐待の話ですし、花咲じいさんは耳を切られるシーンがあったり、猿カニ合戦は、いうなれば集団リンチですし、桃太郎の話も暴力の報復ですからね。カチカチ山は言うにおよばず。。。
こうした残酷さを求めるのは今だと漫画なんかでも散見されますが、年齢や時代を問わず求められる要素なのかなと思います。