エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「返せ 北方領土」の真相

2021-01-16 08:11:00 | “アイヌ文化”関連

どうか「北方領土問題」を、“聞いて下さい”・“知って下さい”  そして、感じて下さい。 ロシアの「プーチン大統領」の言い分が正しいのか? 日本政府の言い分が正しいのか? 解決できない政治問題は、どちらかの主張に非があると思います! この書き込みは、我が独断(アドリブ)です。   

「北方四島は 日本の領土」真実であれば、ロシア政府に「北方四島」の返還を求め、 何十年に渡り不毛な交渉する必要はありません。 国連&世界に向け、不当占拠の実態を訴えるだけでいい筈です。 しかし、日本政府が言う「返せ 北方領土」に、正当性が見い出せないから、交渉の主導権を全てロシア政府に握られているのではないでしょうか? 「北方領土問題」の真相を、中立な立場で 紐解く必要があると考えます!

「北方領土問題」は、元をただせば「日露戦争」(1904年)に遡ります。 日本帝国とロシア帝国が、中国東北部(満洲)を主戦場に戦った “領土獲得戦争” から始まります。 日本が勝利し、ロシア領の多くを占領したのが、そもそもの原因です。 ポーツマス条約(アメリカ合衆国が主導した講和条約)により、日本は朝鮮半島の権益を全面的に承認され、ロシア領だった清国(現・中国)の「大連」と「旅順」の租借権を移譲され、またサハリン(樺太)の南半分を受領したのです。 しかし、戦争で奪い取った土地や資源は、何時までも権利(地権)が及ぶ道理はありません。 案の定、世界制覇を目論んだ日本は、第二次世界大戦に負け全てを失った。 終戦のどさくさ紛れ、ロシア軍が「サハリン」と「北方四島」を、強引に収奪した様です。

1951年、“サンフランシスコ平和条約” で日本は「奪い釣った土地や資源は返す」それを約束したのです。 ただし、ロシア政府は会議に参加していなかった。 1875年、日露で協定した「“千島列島”(北方四島)と “サハリン” の交換」の公約を、日本政府が把握していなかった “ミス” です。 政府は「北方四島」に 日本人が暮らしている実態を、知らなかったのかも知れません。  

日本政府は、アメリカと平和条約締結の後 北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)を “日本固有の領土” と主張し、ロシア政府に返還を求めています。 日本の主張が正しければ「北方四島」は返して貰う権利はあります。 しかし、日露協定「日本に外国の軍事基地がある限り、島は返さない」との公約を主張し、ロシア政府は「北方四島」の返還を拒むのです。 

拒む理由は、他にもあると思います。 日本政府による「アイヌ民族」への処遇(冷遇)です。 「北方四島」の返還要求に、アイヌ民族の居住権が 全く記されていないのです。 ロシアがサハリンで統治する “樺太アイヌ” と、北方四島の “千島アイヌ” は、同一民族と言う事を忘れています。 現在、北方四島を統治するロシア政府は「アイヌ民族の希望があれば、いつでも帰島を歓迎する」と、人道的な考えを示しています。 それに反して 日本政府は、元島民をアイヌ民族抜き(日本人限定)で、地権や漁業権の返還を要求しています。 こんな政治判断は、北海道民としても納得できません。 アイヌ民族抜きで「北方領土問題」は、永久に解決しません。 千年前から暮らす “アイヌ民族” を無視し、30年ほど居住した “元島民” に「返還します」は、人道的に納得できないのです!

日本政府が言う「返せ 北方領土」の根拠は何でしょうか? 確かに、室町時代から 蝦夷地・アイヌ の間で、“北前船” による交易はありました。 江戸時代になって「松前藩」を交易の窓口として、港町の一部を借りていた事実はあります。 しかし 徳川幕府が、蝦夷地を統治した事実はありません。 “蝦夷地” を “北海道” と命名したのは、150年前の “明治時代” の事です!

1644年(寛永21年)に調査したとされる「正保御国絵図」は存在します。 その時の調査で、北方四島に幕府役人が渡った記録があります。 史料によると、色丹島に住んでいたのは「アイヌ人と 3人のロシア人」 と記されています。 また 1786年の調査では、17人のロシア人が住んで(中に宣教師)いて、アイヌ人の中に “ロシア正教” の信者が、大勢いたと記されています。 それが事実であれば、日本政府が「北方四島」の統治権を主張する根拠は 薄れます。 1875年の「日露協定」がある限り、ロシアに統治権がある事は否定できません。

日本には、解決できない “領土問題” が数々あります。 「尖閣諸島」「竹島(独島)」等。 全てにおいて、侵略戦争の “贖罪” です。 戦後、問題解決の努力を怠ったのが、近隣国から批判される原因です。 「誠意がない」 只、それだけだと思います!

◎ 蝦夷地の主「アイヌ民族」


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (a67cd)
2021-02-10 16:13:43
こんにちは。現在ある日本の領土問題において、正統性や誠意は関係ないと思います。
現実として実効支配しているのはどちらの国か。それだけだと思います。
そのため、このままでは北方領土も竹島も日本に返ってくることはないと思います。
尖閣は領土問題などなく中国のただの言い掛かりですが、戦争してでもとりにくるでしょう。竹島は韓国が島根県民数百人殺害して不法占領しています。
昔も今も最終的にものをいうのは軍事力。悲しいことです。
返信する

コメントを投稿