今年のお盆、札幌から“珍客”が遣って来ました。 “アイドル”です。 どうして、東京で活動していたタレントが、田舎の我が家に来たのかと言うと、アイドルは従弟の“娘”だからです。 十数年振りでしょうか、墓参りに来たのです。 そこで、タレント活動を止めたと報告かたがた立ち寄ったのです。 大叔父である私は、突然の事で驚きました。 彼女は今、一般人ですので名前を伏せさせてください。（仮名：T ）
WHY＠DOLL（ホワイ ドール）右が従弟の娘 T
5年前「北海道初のローカルアイドルが、初のオリコン top10 入りの快挙」報道が切っ掛けで 芸能プロダクションにスカウトされ、札幌からメジャー進出しました。 おりしも「モーニング 娘」「AKB 48」「乃木坂 48」など、アイドルグループが“全盛期”でしたが、二人は頑張って独自の道を切り開いた様です。 “アイドル・ディオ”（“ピンクレディー”を目標）として！ 徐々にファンが増え、二人の舞台や会場は常に満員だったそうです。 オリジナル“CD”も 50枚ほど出しました。 テレビやラジオに出演しました。 間違いなく彼女達は“アイドル”でした。 残念ながら“新型コロナ”の影響で、アイドルグループの大半は、開店休業状態に陥ってしまった。 「 WHY@DOOL 」も、止む無く“解散”に至ったと言う事です。
・・・ “YouTube”で、二人の活動が観られます ・・・
さぞかし 札幌の従弟（父親）は、“ガッカリ”したと思いましたが、本音は全く逆でした。 娘（Ｔ）の帰郷に、心から喜んで いました。 元々、芸能界入りに反対していたのですから 当然です。 T は、明るく振る舞っていましたが、数年間の実績も営業収益も“プロダクション”に生活費や衣装代に相殺され、裸一貫の里帰りと言っていました。 おそらく、他のアイドルグルーも同じ境遇だと思います？ 所詮 アイドルは「都合の良い使い捨て」と！
40数年前 “昭和の歌姫”「藤 圭子」は、Ｔと同じ年に“喉のポリープ切除”が原因で、声帯が傷付き芸能活動を止めてしまいました。 時代が変わっても、芸能界に身分保証も労働組合もはありません。 アイドルは、まるで 派遣社員・日雇い労務者と同じです。
好きな歌は、一般人になっても続けて欲しいと願っています。 プロとしての“キャリア”は、彼女にとって青春時代の貴重な財産です。 Ｔが 結婚して子供が出来れば、息子＆娘に夢を託すことが出来ます。 少々大胆ですが「藤 圭子」の娘“平成の歌姫”「宇多田 ヒカル」の様に！
