エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

破綻した「夕張市」に学ぶ事

2020-03-04 08:33:39 | “現代医学の功罪” 関連

高級メロンの産地 北海道“夕張市”は、2007年(平成19年)財政破綻した日本で唯一の地方自治体です。 なぜ 13年前、国が夕張市に対し破綻手続きを取ったのか? 税収で返せない程の“地方交付税”を、長年に渡り受け取って来たからです!(帳簿の不正操作があった?) 不可解です。 国家予算を、地方自治体に配分するのは、国の責任であり義務です。 地方交付税の分配と受け取りに不手際があったのは、夕張市と国の共同正犯です。 そんな中で「負債を 分割して返せ」と言い「返せなければ 潰すぞ」と、結果的に破綻手続きを取ったのは紛れもない事実です。 “みせしめ”で、疲弊する地方自治体の手足を切り取ったも同然です。 こんな乱暴な政策があるでしょうか? 夕張市民には、何の落ち度もないのです!

◎ 夕張市のご当地キャラクター“メロンクマ” 何を怒っているのか?

 

そもそも、夕張市は“炭鉱の街”でした。 明治時代から 石炭を、日本中に供給して来た歴史ある地方都市です。 昭和30年代 国の方針で、石炭から石油に方向転換したのが、夕張市(主産業)衰退の原因です。 それは、時の流れ(石炭離れ)に他なりません。 時代の変化ですから、受け入れざるを得ないのです。 戦後 夕張市の人口は、12万人だったそうです。 以後 石炭の需要が減り続け、それに伴い炭鉱従事者やその家族&関係業者の転出が相次ぎ、夕張市の人口は減り続けました。 令和の現在、人口は 8,000人を割り込んでいます。(最盛期の15分の1) 夕張“市”は、事実上“町”ないし“村”でしかないのです!

現在 夕張市は、財政再生団体 扱いです。 様々な行政サービスを、気安く受けられる状況ではありません。 学校・病院・交通機関、 最小限で辛抱を強いられています。 そんな夕張市に、学べる事はあるのか? 破綻した夕張市だから、学べる事はあるのです!

財政が破綻した結果、若い人が減り多くの老人が残り、今や夕張市は 高齢化率(45%)日本一です。(全国平均は 25%) そんな夕張市は、病院も医者もピーク時の 1割程度の様です。 救急病院も救急車もありません。 さぞかし、病弱な老人たちは困っているかと思いきや、10年足らずで“老人たちの健康意識”が変わったのです。 「自分の健康は 医者に頼れない」 そんな意識改革で、夕張市の老人たちは健康を取り戻したのです。 医療崩壊(病院閉鎖)が幸いし、老人の死亡率も医療費も救急車(他自治体に依頼)の出動回数も、全て低減した様です。 それは、医療依存からの脱却と言って良いものです。 「医者に頼れない」・「自分の身は自分で守る」医療崩壊を、前向きに受け入れたのです。 その結果は、データとして示されています。 下のグラフが、夕張市の死亡率と医療費の推移です。    

 


「国破れて山河在り」夕張市が破綻した結果、残った老人たちは 昔ながらの生き方に目覚めたのです。 それこそが、健康の原点だと思います。 「医者もクスリもなくていい」 意識改革が、健康を回復できる証です。 1970年代、沖縄県民の寿命は男女とも日本一でした。 残念な事に 沖縄県の日本返還以降、食生活の変化が原因で男性の寿命は 急激に低下しました。 沖縄県に変わり、寿命が低かった筈の“長野県”が、今や長寿 日本一です。 何があったか? 些細な事です! 塩分の高かった“味噌汁”を 限界まで下げるべく、長野県はキャンペーンを始めたのです。 たかが 味噌汁の塩分です。 意識改革で健康が回復し、病気(主に心臓病)も医療費も低下し、結果的に寿命が延びたのですから、これほど良い成果はありません。 夕張市民および長野県民は、人として大切な事を示しています。 「健康も寿命も、自分の意識で改善できる」これは、全日本人に向けたメッセージです!

この情報は、夕張市の元診療所長:「森田 洋之」のホームページを一部引用させて頂きました。 ドクター「森田」は 日本医療の将来を危惧し、夕張市の老人を参考に“夕張モデル”を広め、いずれは“日本モデル”にしたいと啓蒙活動をしています。 どん底を体験した夕張市に学ぶ事 財政難に苦しむ地方自治体は、是非 参考にして欲しいと思います。

昨年まで、夕張市長は「鈴木 直道」でした。 現在、彼は“北海道知事”して活躍しています。 「新型コロナウイルス・緊急事態宣言」を発表した 若き(38歳)北海道のリーダーです。