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岡山の梅林

2020-08-18 14:23:14 | 西日本に梅を訪ねて

 

 津山から国道429号を岡山市内へはしり、RSKバラ園の駐車場で開園を待って小ぶりな梅園を確認しました。

 

 

 RSKバラ園で梅園の確認を済ませた後、次の半田山植物園を目指しました。

 

 半田山植物園は一度訪ね来たことがあります。

 

 昔の画像を探すと2006年11月に撮影したツワブキの写真が出てきました。


 スライド用のフィルムで撮影していますが、ツワブキがいつもと異なる印象で撮影されていました。


 多分ツワブキしか咲いていなかったのでしょう。


 岡山駅から津山線に乗り、法界院駅から線路沿いを歩いた記憶が蘇りました。


 あの頃は金曜日に仕事を終えると、貴重な休日を、帰宅するだけに浪費しないよう、出張先の植物園などを訪ね歩いていました。

 

 
 今回の目的は梅と椿ですが、それ以外にも園内をくまなく見て歩きました。

 

 「長寿のソメイヨシノ」は、この場所に給水所が設けられた明治38年(1905)には、すでに植えられていたそうです。

 

 樹齢100年を超えるソメイヨシノは全国的に珍しいとの説明が付されていました。

 


 ジダレエンジュは中国原産で、中国で竜爪樹と呼ばれ、「出世の樹木」として珍重されるそうです。

 

 昭和9年(1934)に最初に日本に導入され、このような大樹は希少だそうです。


 オブジェのような樹形に興味をそそられました。

 


 園内の丘の頂きの一本松古墳は全長65メートルの前方後円墳で、西暦5世紀頃のものと推定され、出土された鉄槍や冑などの副葬品は東京国立博物館で保管されているそうです。
 

 

 日当たりの良い斜面にトサミズキやダンコウバイなどが仄かな花を咲かせ、

 

 

   
 梅林は明るい陽射しに包まれていました。

 


 南向きの斜面で、枝いっぱいにピンクの花を纏った見事なツバキカンザクラが春を告げていました。

 

 

   
 今朝、津山市の駐車場で、雪景色の中で目を覚ましたことが嘘のように思えます。


 しだれ梅が園路に並び、シナマンサクが趣深い花を咲かせていました。
 

 

 

 次に訪ねた岡山後楽園も二度目の訪問のはずですが、池で鯉を見た記憶しかありません。


 園内に入って、大きな茶畑が広がる光景に驚きました。


 庭園の中に茶畑を作らせた岡山藩主 池田綱政の質実合理な発想が窺えます。

 


 今回の訪問目的の梅林も、花を見る為だけのものではないのでしょう。

 


 園内を一通り巡って出口へ向かうと、正門横の鶴鳴館の前に、見事に剪定された二本の木に気付きました。

 

 

 

 しかし周囲に柵が巡らされて近づくことができません。


 気になったので、正門受付の女性に「あの木は何ですか」とお尋ねすると、分厚いファイルをめくって調べてくれて、クロガネモチであることが分りました。


 クロガネモチは雌雄異株なので、雌雄で植えられているのでしょう。


 クロガネモチは庭に植えると「苦労がねえ(なくて)金持ちになる」と云われますので、茶畑も含め、見た目だけではない作庭の意図や趣向を理解することができました。

 

 

 

 岡山後楽園を出て、国道2号線を東へ向かいました。
 
 車中で昼食のコッペパンをかじりながら1時間以上も走り続けると偶然、国道沿いに山麓窯の看板を目にしました。


 以前記したように、今回の旅に出る前に用意した旅程表を、五島のレンタカー会社に忘れてきたので、博多のネットカフェで旅程表メモを作り直しましたが、山麓窯の住所まで調べきれなかったのです。


 山麓窯梅園が気になっていたので、本当に幸運でした。

 

ネットカフェで作成した旅程表メモ

 
 駐車場へ車を入れて、建物に近づくと、梅まつりのポスターの下に「コロナウイルスの影響で中止」のお知らせが添えられていました。

 


 しかし、梅園には紅白の梅が咲き揃い、春の陽射しの中で、数人の方が静かに梅の香を楽しむ姿を見かけました。


 今日は3月5日木曜日の平日ですから、それほど人出は多くないのも当然ですが、陶芸品を展示するギャラリーも閉じられたままで、コロナウイルスの影響が、少しずつ全国に及び始めていました。

 

 

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