私の相棒、スパニッシュ・チェアが我が家に届いたのは2005年5月末のこと。
それからもう、あっという間に9年以上も経ちました。
ホント、時が経つのは早いですね。
この椅子を手に入れたことが、そもそもこのブログを立ち上げるキッカケにもなった大切な存在です。
この椅子を、この椅子が産まれ育った国デンマークを、もっと日本でも知ってもらいたい!という熱い思いから始まりました。
あの時、清水の舞台から飛び降りる気持ちで思い切って購入してなかったら、もしかしたらブログも始めてなかったかもしれません。
そしたらこの9年間、私は何をしてたんだろう……もはや想像もつきません。
……と、大口をたたきましたが。
始めの頃は、なんでも一生懸命になるんですよね。
けれどもついつい、そこにあるのが当たり前になってしまうからこそ、空気のような存在になり何もしなくなってしまう……つまり、真の椅子マニアの方々から怒られそうですが、ついお手入れを怠ってしまうようになるんですよね……(滝汗)
( TДT)ゴメンヨー、スパニッシュ・チェアたん!
はい、当初はレザーの保護とかクリーニング、木部のクリーニング(ソープフィニッシュ)など、それはそれはキチンと行なっておりました。
が、いつの頃からもう覚えてないくらい何もしていない……これはヤバい! アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
特にスパニッシュ・チェアはその特徴の“大きな一枚革を使用”しているので、何しろ革が肝心!
革は人間のお肌と同じで定期的にちゃんとお手入れをしないといけません。
……ということで、久しぶりに徹底的にちゃんとお手入れをしようと、まずはレザーのクリーニングと保護をするために何かよいものはないかということでネットでいろいろ探し、そのレビューもちゃんと見て良さげだったのがこの『レザーマスター』!
お値段はかなりはりますが、というか↑上記で紹介しているのは並行輸入品のためこれでもまだかなり安いのですが、私はちゃんとした国内販売モノを購入したので8000円近くしました……(^_^;A
ま、最初はとにかく、日本語でのやり方も載っている国内販売モノを買って、それに慣れたら並行輸入品でも良いかな……と。
ちなみに容量サイズがいくつかありますが、スパニッシュ・チェアの場合はとにかくレザー部分が多いので250mlのいちばん多いものにしました。
先に書いてしまいますが、1度に50mlほど使用したので、やはりいろいろ考えるとこのサイズで良かったかと思います。
これが国内販売モノのパッケージ。
裏はこんな感じ。
クリーナー・保護クリーム・クリーナー用スポンジ・保護クリーム用クロス・取扱説明書が入っています。
こういう用途に使えます。
椅子だけではなくいろいろなレザーものに使えます(使えないレザーの種類もあるので注意!)。
日本語での説明があるので助かります!
そうそう、このお手入れを行うときは1日では完了しないのでその辺も考えてから始めることをオススメします。
では、今回はレザー部分のクリーニングということで、これらの2点と、その他に拭き取り用の白い乾いた布を用意しておきます。
スパニッシュ・チェアの場合はまず、全部のレザー部分を外していかないといけないので、ひっくり返してベルトを解いていきます。
レザー部分と木部をすべて分解しました。
これがレザー部分。
これをすべてクリーニングしていきます。
なんか汚くボツボツしてるのは、汗がシミになってしまったり何かをこぼしてしまった後だと思われます。
コレも早く処置していれば綺麗になったのになぁ……ここまで時が経ってしまうと、さすがにクリーナーかけても無理かと。
クリーナーをスポンジに多めに付け、必ず泡立ててからクリーニングしていきます。
うん、なんかキレイになった気がする!
上記写真の濃い部分が、この9年で色が変わっていったところ。
白っぽい部分がもともとの色。
トップ画像を見てもらえばわかるとおり、最初は結構白っぽい革の色でした。
いい感じに色が変わっていってます♥
革の良いところはこういう色の変化も楽しめるところですね!
さて、今回はここで終わり。
完全に乾かしてから、次は保護クリーナーを塗っていきます。
ということで、この後は《レザー保護編》、そして《木部ソープフィニッシュ編》を書いていきますのでお楽しみに!
【もう1つのレザークリーナー・保護の話】
実は、購入したばかりの頃はオマケで付いてきていた(?)以下のクリーナーでレザー部分はキレイにしていました。
『CAVO-OX』という製品なんですが、要はこれ、レザー用のソープフレーク(石鹸を細かくしたもの)なんですよね。
コレも探したのですが、どうやら日本では販売していなくてデンマーク製のものでした。
さすが家具で有名なデンマーク!です。
スパニッシュ・チェアを購入したお店で貼付してくれていた説明書。
そう、これはただのソープフレークではなくて、羊毛脂も含んだ、一度の処理で革の洗浄と保護までできてしまう優れもの!
なんで日本で売ってくれないんだ……(≧ω≦。)
もしかしたら購入したお店に直接聞けば特別に分けてくれるかもしれないのですが、正式に日本での取扱もぜひお願いしたい一品です。
デンマーク(北欧?)特有の、木部の洗浄と保護を兼ね備えた“ソープフィニッシュ”という技法のレザーバージョンなのですが、少しでも天然のものを利用して長く家具を守っていく、ということが本当にデンマークらしいなぁと思います。
ちなみに、今回メインでご紹介した『レザーマスター』はイタリア製です。
イタリアも革で有名な国ですもんね!