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そよかぜノート

読書と詩の記録

救出-日本・トルコ_友情のドラマ

2007年07月12日 | book 児童書 絵本
木暮 正夫
アリス館
2003年10月 初版

 『救出-日本・トルコ_友情のドラマ』 2007.7.8

明治23年(1890年)、紀伊半島沖でトルコの船が難破。人々の懸命な努力で69人が救出された。そして95年後、イラン・イラク戦争のさなか、日本人を救出したのはトルコの飛行機だった。ふたつの救出をめぐる、日本とトルコ、感動のドラマ。

人の心にあるのは「善」か「悪」なのか・・・戦争の記事を読むと、自分以外は人間ではないような気持ちになって人が鬼になって、残酷なことをしてしまう。ルワンダの虐殺の事件はひどかった。日本でも、戦争時代は他国でかなりひどいことをしたと聞く。人は「悪」になれる。でも、それはまるで夢遊病者のような感覚だ。水の流れがそこに必然的に行くように、自然に流れていく。一旦加速してくると止まらない。戦争という悪。しかし、人間の本来の姿は「善」だと思う。人が困っていれば手を差し出したくなる、そんな心が人間の本能だと思う。だから、どんなにどん底の状態でも、人は助け合って生きる。助けを求めてきたものに対し、心を傾ける。


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