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そよかぜノート

読書と詩の記録

「かぎりなくやしい花々」

2006年01月08日 | book 児童書 絵本

■「かぎりなくやしい花々」 著/星野富弘  偕成社文庫

《story》
これは児童生徒向けに書かれた、星野富弘さんの自伝である。星野富弘さんは1946年群馬県勢多郡東村に生まれる。中学校体育教師となるが、体操演技の見本を見せていて落下。頸椎を損傷し、首から下が動かなくなる。入院中、生きる望みをなくしていたが、同じ病院に入院していた重い病気の中学生に、帽子に励ましの直筆を頼まれる。そのとき口にペンを加えて書いたことがきっかけとなり、詩や花の絵を描くようになる。その後、キリスト教の影響を受け、生きることへの希望を見いだす。良き理解者となる妻や星野さんの絵を広める機会となった人々出会う。

◎「つらいなあ、死んでしまいたい」と思ったことはだれでもあると思う。私がそう感じるときと星野さんが経験したことは、雲泥の差があるだろう。星野さんは、決して初めから強い人間ではなかった。動かなくなった体にイライラして、気が狂わんばかりの日々を送った。しかし、強くなっていった。生きる喜びを得ていった。どうやって。3つのことが考えられると思う。1つは、彼を支えた人々との出会い。お母さん、中学生の子、渡辺さんや病院の看護士や医者、さまざまな人が彼に関わってきた。もう一つは彼の人の心を感じる力。彼を支えてきた人の心を感じることができたこと。そして最後に聖書だと思う。いろいろ本を読んできたが、聖書で生きる希望を得たという人は多い。私はまだ読んだことはないが、それほどの何かがきっとあるのだろう。

(1)あなたはつらいなあ、死んでしまいたいなあと思ったことがありますか。  (事前に聞いておく)

(2)ここに書かれてある字は何才くらいの人が書いたものだと思いますか。どんな人が書いたと思いますか。

(3)星野富弘さんの紹介をする。星野さんが生きていく希望を見いだしたいきさつ。 
1母の看護 2中学生との出会い 3多くの人の支え 
4星野さんの人の心を感じる力 
5自分の力を限らないで、可能性を広げて行く努力 
6後ろ向きにならないで、積極的に進もうとすること 
7だれをも責めない、人を愛することを説いた聖書

(4)みなさんも口にペンをくわえて字を書いてみよう。 
・星野富弘さんの詩画集を見て、これは努力してできたものだということを知ろう。 
・私たちが口にペンをくわえても、そう簡単には字や絵は描けない。星野さんも同じだった。でも、積極的に生きる希望を見いだし、少しずつ努力した。その結果なのだ。 
・ペンをくわえさせてくれる人。絵の具の色を作ってくれる人がいること。

(5)感想


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