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聖イトオテルミー学院グループ 曲梶支部 ブログ

創見者 伊藤金逸医学博士の教えをもとに、温熱刺激療法イトオテルミーの温もりと実(まこと)の健康生活の普及に努力します。

令和4年の支部活動を振り返って

2022年12月27日 | イトオテルミー

この一年(令和4年)の支部活動を振り返って

曲梶支部所属の俳句の文化功労者、

宇多喜代子先生が「ザ・テルミー」(2022年、秋季号)に掲載されました。

ご著書にサインをされる宇多先生(イトオテルミー曲梶療術所にて)

 

以下は、宇多先生の著書の一部の紹介です。

・「ひとたばの手紙から」(随筆)

・「宇多喜代子句集」(現代俳句文庫ー2)(古本でしか手に入りません、高価になっています。)

   真二つに 折れて息する 秋の蛇

・「象 句集」(発行所 ふらんす堂)第35回 飯田 蛇笏賞受賞)

   八月の窓の辺にまた象が来る

・「暦と暮らす」(NHK俳句 NHK出版)(随筆)

・「俳句と歩く」 (角川 俳句ライブラリー)(随筆)

 

 

令和4年は、他支部講習会に参加できました。

この数年間は、コロナ禍で講習会が自粛されていました。本年はたくさんの支部が講習会を開催しました。

支部長は、4月から11月まで4つの支部の講習会に参加しました。

☆酒井宏美支部 講習会(酒井支部 発会式)

 講 師 王 若皎 先生

 開催日 令和4年5月8日 

 テーマ 「医療現場からみた免疫力とは」

     ※講演の中で、王先生は「コロナの症状」についても説明していただきました。

      最近では、コロナの後遺症の治療も大きな問題となっています。

☆高濱支部

 講 師 枇杷友 美樹 先生

 開催日 令和4年6月26日 

 テーマ 「テルミーでセルフケア」~夏の不調を乗り切るために~

 

◆「治療」は「愛」であり「祈り」である(イトオテルミー創見者 伊藤金逸博士 語録より)

 「医宗一如(光)」(伊藤金逸博士が遺した理念)

 

☆京阪ひまわり支部講習会(ひまわり支部発会式)

 講 師 的場 直人 先生

 開催日 令和4年11月3日

 テーマ 大切なひとに「ナデクリャ治る」のテルミーを伝えたい

 

☆楠野 侈圭光支部

 講 師 的場 直人 先生

 開催日 令和4年11月13日

   テーマ  「 金逸博士が遺した理念と手技」

◆11月は二度にわたり的場直人先生の講習を受けました。2回とも伊藤金逸博士の教えを聞かしていただき、感動しています。

 

◆近畿支部長会 講演会

 講 師 松尾 征一郎 医師

 開催日 令和4年9月18日(日)

 テーマ 「心臓を守る日常生活」

 

学院生講習の始めと卒業

学院生でもテルミーの普及に貢献できる!

昨年の12月より学院生になり、研修に励んできた一人が支部での講習単位を修得し、卒業試験に臨むことになりました。来年の1月にもう一人が卒業の予定です。基本実技の習得、レポート提出、中間考査等をこなして、卒業となります。(支部内の研修です。)

聖イトオテルミー学院での卒業試験を経て、指導師資格(療術師)の習得となります。12月に卒業単位を修得した学院生は、すでに保有会員を10名近く持っています。すでに、テルミーの普及に貢献しています。学院生の「人が健康になってほしい。」という願いが実現しています。

他に数名が学院生として、資格習得に精進しています。願うのは「テルミー道」の習得です。

「テルミーは愛である」(伊藤金逸博士)

 

◆毎月の支部研修会で、各指導師、学院生、一般会員が「テルミー体験」を発表することによって、テルミーの素晴らしさを体験しています。

そのテルミー体験の感動を「曲梶支部講演会」(講師 西河潤医師)で発表してもらう予定になっています。詳しくは、後日、ブログに掲載します。

 

 

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高濱支部「イトオテルミー講習会」に参加して、講師 枇杷友 美樹先生

2022年07月01日 | イトオテルミー

 聖イトオテルミー学院グループ 高濱文子 支部の「イトオテルミー講習会]が、6月26日(日)、西宮市の「なでしこホール」8階大ホールで開催されました。

 会場が、阪急西宮北口という交通の便利なところでした。駅から降りると、「イトオテルミー」の表示を持った、高濱支部の案内の方が立っておられました。感じ良く、案内していただきました。要所、要所に立っておられたので、すぐ、会場「なでしこホール」に着きました。

 コロナ下の講習会でしたが、参加の皆さん、熱心に講習を聞いておられました。曲梶支部から、今回5名参加しました。

 これらの文章は、講習に参加した感想文です。

今回の講師は、枇杷友 美樹 先生でした。

テーマは「テルミーでセルフケア」~夏の不調を乗り切るために~

 

 枇杷友講師の講習は、プロジェクター等の映像機器を使って、会場のどこからでも見れるように配慮されていて、実技の冷温器の手元も観察できました。

 講習内容も盛りだくさんで、伊藤元明先生の著書「イトオテルミー概論」の内容を彷彿させるもので、イトオテルミーの概略が、この2時間の講習で学べました。また、伊藤金逸博士のイトオテルミーの創見の歴史も学べました。

・冷温器が接触する皮膚の構造の図を使った説明そして「圧と、光と、煙(燻蒸)の効果が同時に加わった心地よい自然のぬくもり(温熱)のスキンシップで、心身ともに、皮膚から元気(自然治癒力賦活)になります。(配布資料より引用)

 ・この夏場の季節に対応するテルミーのかけ方、また、夏バテの原因は「栄養失調」にあると。夏場も体の汗腺が活発に働くことが、つまり汗をかくことが大事である。腹部の血流を良くする、お腹を温めると、免疫が上がる。

・炎症部分のテルミーのかけ方、散らすようにかける。

・特に、男性のモデルを使った実技は、プロジェクターで手元が映し出され、会場のどこからでも見れました。

・質問紙によるその答え たくさんの質問が出され、その応答が冷温器・スコープの実際のかけ方を教えていただきました。

 アトピーの人にかけかた、耳鳴りの対処法、血圧の低い人へのかけ方等。質疑応答は時間を忘れて、聞き入りました。

☆講習の詳細は、このブログでは書ききれません。これからも先生の講習は各支部で行われると思います。真髄は、各講習会で味わってください。

 

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「イトオテルミーの温熱刺激」、温熱の効果

2022年06月05日 | イトオテルミー

イトテルミーと栄養神経

 ヘット氏帯、皮膚の知覚過敏帯一面の病的区域をいう。それは栄養神経の求心路及び遠心路場面そのものなり。ヘット氏帯は一回イトオテルミー施行後直時に消失する。臨床実験。

  ヘット氏帯、知覚過敏帯というのは、その部の栄養神経の栄養温の低下そのものである。(原著紹介 p41)

(テルミーの療術をされていると体験的にわかることですが、同じ圧力、同じ火の大きさなのに、患者さんが熱いと感じることが、しばしば

あります。その知覚過敏帯で起こっている現象です。通常、「体が熱を欲しがっている。」と言われています。)(筆者)

蛍火の効果的な使い方(概論 p119)

  熱源の柱火が眼で見て小さい時など、これを蛍火と呼んでいます。この蛍火を効果的

生体に作用させるために、皮膚の一点に徐々に圧迫を加えて、熱と機械的な振動圧迫によ

って硬直した筋肉の弛緩効果を高める手技操作が適用されるのです。

 

沖野式 「蛍火の点擦」

 豪徳寺時代に「イトオテルミー学院」でテルミー実技をされていた前沖野光一支部長さんから手ほどきを受けた点擦法で私は、点擦を入れています。知覚過敏帯になっていなければ、とても気持ちの良い点擦になります。「点擦は、気持ちいい。」が、テルミーをかけられた方の感想です。

点擦法「テルミー線の位置を蛍火にします。点擦したい場所に冷温器を置きます。(圧力は加えません、置くだけです。)冷温器を置いていると、筋肉が緩んでできます。2ないし3と数えるタイミングです。筋肉の緩みを感じとったら、今度は肘を下げて、冷温器を緩みに押し下げます。(手首で押し込みません。)冷温器を置いて、緩みに下げての2段階で点擦します。点擦は熱くなく、気持ちいいので5秒でも10秒でも納得いくまで置くことができます。時間かけてソフトの熱が深部まで届きます。」これも治療効果は大きいです。

 

 

「イトオテルミーと医学」 二代目会長 伊藤 京逸 医学博士  R4.4.28

 

赤外線 p12

 ・何が故に炷火部は有窓であり且つ帽端に一粍の円孔を具えているのでしょうか。それは赤外線の照射を企図しおるからなのです。

 ・普通光と称している可視光線は、上記波長の中間に位するもので、397ミリミクロンから760ミリミクロンとされており、この間の光波こそ吾人眼底の網膜に感覚されるのです。因みに1ミリミクロンは1粍の百万分の一の長さで、光学的に波長の単位である10オングストロームに相当します。この可視光線より長い部は即ち赤外線(熱線)で、761ミリミクロンから3粍に及んでいます。

 ・この赤外線は目には勿論見えませんが、吾人の皮膚の温点には感覚するのであります。

 ・可視光線より短波長ものは即ち菫外(紫外)線或いは化学線と言うのであります。

 ・太陽は約六千度の温度をもつ白熱体で、その照射線の34%は可視線、52%は赤外線、5%は菫外線と報告されて居り、地表に到達する赤外線量は、大気による吸収のため地位よって可なりの相異があり、ワルソウでは54乃至60%、シャムでは45%と言った有様でであるが、要するに平均50%は赤外線であるのである。格言すれば太陽光線エネルギー中の約半量は、赤外線が占有しているのである。

 ・赤外線は組織透過力の点に於いて、菫外線よりも遥かに大である。赤外線が生体組織に対し通常数十糎の深さに到達するに反し、菫外線は、僅か1糎の皮膚すら透過し得ないのである。

 ・最後に本稿に於いて既述の如く、赤外線中の内群で照射した場合には、その透過力が強いため、生体組織の比較的深層が強く加温されるに反し赤外線外群では深達力が乏しいため、皮膚の層表面近くの組織が強く熱せられ、この際過熱に伴う充血性血液により、赤外線は一層強く吸収されて深部に透達することが不可能になるという事と一般に放射線は同時に周囲の気温も上昇させるので、被放射部位の熱放散を妨げる結果、深部にその熱欝積を招来し易い事とは充分記憶されたいのである。時間と距離を調節すれば良いのでありますが、誤って過熱に陥りますと、照射皮膚面に水疱を生じたり、深部組織に温熱の欝滞をします。発現したりします。

  以上は全く赤外線に就いての紹介でありますが、そのままイトオテルミーの炷火に結び付けて差支えありません。イトオテルミー器の帽頭は毎常患部表面に接着する事を要しないのでありまして、或いは患部に対して横倒しに持ち、患部表面より離れて、有窓部より赤外線照射充分利用すべきであります。炷火の大きい色あいより赤外線の内群・外群の識別をも会得され、こが使い分けも出来たならば、イトオテルミーの適応症は実に無量であり、ソラツクスランプの比ではないと深く確信する。p16

 

紅光療法

 紅光療法とは、即ち赤線そのものの赤線療法ことなのです。物理的には波長を持ってし

赤線と赤外線純分割も出来ましょうが、一般には劫々容易とは申されません。然し現今に

於いては、先号に申し述べましたあれだけの効を赤外線に認めていながら、なおかつ赤線

そのものに多くの効を求めようと光線療法の医学は動いているのであります。

キュットナーの赤線の生理的作用に就いて

1,菫外線は情ホルモンを不活性となし赤光線はこれを賦活する。

2.適当な食餌の下では、青光線及び日光に比し、赤光線が最も動物の成長を旺ならしめる。

3.ビタミン欠乏食では赤光線は動物を生育せしめない。

 (女性生殖器に最高20回の照射で、不妊をして珍しくも懐妊の目的を達しているのである。)

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伊藤金逸医学博士の点擦・さまざまな点擦⑥

2022年05月25日 | イトオテルミー

金逸博士の点擦・摩擦

 

灸処、灸ノツボ、ヘット氏帯、知覚過敏帯。

一般の灸処に由る、採用するも良く、せざるも各人の随意とし、未開時代の仮説成れば便宜取捨すべし。(雙菊p44)

注記 「未開時代の・・・」は、最近の「要義」では削除されています。

 

此施術方式には点擦(点灸様)様方式と、摩擦様式の二方法あり、術者は常に秘術者に向かって混用する。

(イ)点擦(点灸様)様方式(双菊 p26)

 此法は軽点法、強点法の二となす、強く或いは弱く、灸の様に押し入れと云ふ丈のことなり。

A 軽点(方式)法、または半点灸様―管底へ内管を押し下げ、柱火の皮膚に近づきて、効き目の感じたるを以て止む、此の時柱火は管底を離れること一分尺なり。

B強点(方式)法、又は全点灸様、管底に殆んど切迫せる柱火を用ふ、親指にて内管頭抑へ込むのである。

 此強点方法は冷温器イトオテルミーを以て、強く皮膚を圧触するに在り、之にも単点法、複点法の二あり。

以上点擦(点灸)様方式、摩擦様方式と区別しあれども、   何時の場合に在りても施行するには、一回又は数回被施術者の皮膚を始め摩擦し置きて、後に点擦(点灸)様摩擦様方式の順序に入る、此順序は原則として必ず使用すること。

 

第一様式「イトオテルミー」(双菊p32)

 皮膚に少しも接触せず、皮膚を離ること、1センチメートルを隔てて、患部皮膚の直上、空間を直線状―渦巻型・・振子状・・其他の方法の下に、把持又は把握せる冷温器イトテルミーを、旋回乃至振り向けるべし、而して漸進的に、或時は皮膚面に接触すべく、工夫するものなり。

 

第二様式「イトオテルミー」

 此様式はイトオテルミー使用の中程度のを云ひ、軽き及び強き方法の中間にして、所謂る手心の使用方法と知るべし、以下中程度を表すに、略して「中」の文字を用ふ、之に属する中摩擦様式―中点擦―中単乃至中複点擦法なり。

 

第三様式「イトオテルミー」

 此様式は強摩擦様式―強点擦(点灸)様―強単乃至強複点擦法なり、而して此様式は、稍々強き力の手心を、加味されたる方法にして、第一様式、第二様式イトオテルミーに比較して、勿論少許の圧擦を要するものなり。

 効果 既に第一様式、第二様式に由て、充分表在性炎症の消炎されたる上に、此第三様式を用ふる時は、深在部に於ける炎症の徴候、即ち疼痛、腫脹、浸潤の著減となり、更に当該器官の機能障害、運動不能等は、直ちに本来に還り、元復するを見るなり。

 

イトオテルミーの摩擦点灸療法 (イトオテルミーの原著紹介)p33

摩擦療法と点灸療法に分つ

⑴イトオテルミーの摩擦方法(療法)

 之には捺でる式、擦り式、滑り式の三あり。

一、捺でる式 上より下へ或いは左右前後に静かに捺でる丈のことなり。

二、摩り式 或る個所より或る個所へ引きずる丈のことなり。

三、滑り式 一定の場所より他の場所へ、手軽に早く皮膚の上を擦過する丈けなり。

平生練習して上手になって置く事である。

  縱て横十文字、自由自在各運用の妙を発揮すべし。注意すべきは、巧拙の如何より効力に大関係あることなり。普通摩擦療法といい広く用いらる。

  この方法は温針灸器の一定の持ち方、振り方を取り、皮膚面を離れず、或る一定の個所より或る一定の個所迄小場所大場所に、短く或いは長く、捺で又は引き擦り、縦に横に自由自在の運用をなすものなり。一息に手軽く早く使う方法と、静かに徐々に使う方法と二様の使い方あり。よく加減して思い重いの仕方をなせば宜しい。滑らかす使い方は、温針灸療器の先端が皮膚面に着きては離れ、離れては着く、それを絶えず幾度も幾度も繰り返すことなり。使い方はさながら西洋剃刀を研ぐさまに似たり。

  附記 おじけて、皮膚へそろりと持ちゆくこと宜しからず。皮膚に向かいていきなりすぐ圧迫してかかるべき。

 

⑵イトオテルミーの点灸療法

 一、単点灸とは一ついれることなり。

 二、複点灸とは二つ以上入れることなり。同一場所に用う。

 三、全点灸 強く熱く入れる。

 四、半点灸 手軽に入れることなり。

(金逸医学博士の点擦法は、無針熱刺法と推察されます。京逸博士は冷温器にバネを入れることによって安全性、操作性を改善されたと推察しています。この部分の表記は、筆者の推察で、テルミーの先生がたに教示を仰ぎたいと思っています。)

 

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さまざまな「点擦」 学院生教材⑤

2022年05月21日 | イトオテルミー

点 擦

現在の聖イトオテルミー学院の指導では、点擦をする前に点擦する場所を摩擦してから(テルミー線の火を弱めてから)、点擦をし(筆者の観察では数字を1,2と数えるぐらいの間隔、3は熱いと感じる微妙な間隔)、点擦し終えたらまた、摩擦をするということになっています。(テルミーの基本実技)

テルミーの学院生の卒業実技試験では、「点擦」をすることが必須になっています。

学院生の場合、治療に「点擦」を使うというよりも、点擦の仕方を学ぶという意味合いが強いです。

最後には、伊藤金逸医学博士の「点擦」を「要義本」から学びます。

 

「イトオテルミー概論」 三代目会長 伊藤 元明 医学博士著 p42

⑵点擦

  冷温器を垂直に立て、先端にある細孔部(底部ともいう)を皮膚面圧迫させておこなう施術方式です。この点擦法の手技型には、⑴単点式 ⑵復点式 ⑶連鎖状 ⑷渦巻き状などがあります。

  また、点擦法も皮膚の一点を、一回だけ圧迫する単点擦法と、皮膚の同じ部位を、何回となく反復するように繰り返して圧迫する複点擦法とがあり、強・中・弱の各刺激の程度を加えて指導します。

  点擦法には手首をやわらかくうち振るように動かすことによって振動刺激を効果的に相乗させることも可能です。したがって摩擦法よりも高度の手段です。頑固な肩の凝りに対し、指圧的に応用し、筋の硬直を解除します。(聖イトオテルミー学院の基本実技の資格試験では、手首をゆらす点擦法は禁じられています。)

「テルミー第三様式の適用」  「ここから」№42 2022年2月発行

                        福徳教会 管長 伊藤元昭

 温故知新のお話です。世田谷区豪徳寺の地にテルミー学院が開設されたのは昭和29年7月のことでした。学院の敷地は、菅原道真公の天満宮の旧趾で、金逸博士は神聖な学問の地に因んで、「聖」を冠して「聖イトオテルミー学院」と命名しました。

 金逸博士は毎月開かれる3日間の講習会を楽しみに尾張一宮から上京してテルミーの理論の実践を指導しました。開港以来、学院入学者は増え続け、学院2階の広間で自炊しながら宿泊して受講される遠隔地の熱心な学院生のお姿は忘れられません。東奔西走、各地を巡講する金逸博士は頑固な膝関節水腫に悩まされたことがありました。学院講習のさなか、プリンプリンに腫れあがった両膝に、顔をしかめて

歯を食い縛り、第3様式の強刺激を点擦する自働テルミーに眼を奪われたことがありました。「もとあき、チャット見とれ!」と言いながら、5指2本把握の冷温器先端を縦式に深く強く患部を圧迫して等化熱を輸熱する妙手の迫力に圧倒された医学生の私でした。

 炎症を起こして腫れあがった患部の皮膚は、知覚過敏(鋭敏、敏感)となって、施術者の手法に委ねる他働テルミーを受けると第一、第二様式の軽殿から中程度の刺激も「痛みの刺激」に変容して侵害回避反射を惹き起こします。膝関節に溜まった浸出液の再吸収を促すため靭帯・腱鞘・粘液包の深部組織に達するテルミー第三様式(強刺激)を安全に適用するには意識下の自動働テルミーが有効であることを金逸博士が教えてくれました。

 

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