聖イトオテルミー学院グループ 曲梶支部 ブログ

創見者 伊藤金逸医学博士の教えをもとに、温熱刺激療法イトオテルミーの温もりと実(まこと)の健康生活の普及に努力します。

「近畿資格者交流研修会」の新企画

2019年03月30日 | イトオテルミー

パネルディスカッションと西前支部長の「私のテルミー道」の実技

 平成31年3月30日(土)、午前10時より、大阪リバーサイドホテル(桜ノ宮)で「近畿資格者交流研修会」がイトオテルミー近畿支部長会の主催で行われました。

 今年の交流研修会は、例年と異なり支部長をパネラーにしたパネルディスカッションと西前支部長の講義・モデル実技でした。

①パネルディスカッション

②「私のテルミー道」 西前支部長の講義と実技

※交流研修会の雑感

 今回の交流研修会のでは、新企画でした。パネラーの支部長さんたちの発言を聞いていると、今のテルミー界の危機をどう乗り越えるかというテーマでした。高齢化社会となりテルミー界も若い人が少なくなり、テルミーの会員の現象に直面しています。「会員を増やすには。」とテルミー界あげての課題にへの取り組みの発表でもありました。どの組織でも抱えている課題です。

 パネルディスカッションを聞いていて、他支部の取り組みで良いものを自分の支部で取り上げていきたいと思いました。

 関西でのイトオテルミー実技、あるいは療術では、「施術着」をあまり使わないので、その施術着の捌き方が大きな課題となっています。また慮術師の冷温器の握り方、施術の仕方で、腰をまっすぐ伸ばす(療術師の体を守る姿勢)、順手、逆手の使い方、患者さん正面に立って療術することなどが西先生の実技で再確認できました。(ビデオで姿勢、手元が映し出されていたので、よく見えました。)



 

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がんのイトオテルミー療術

2019年03月25日 | イトオテルミー

イトオテルミーと緩和ケア

 イトオテルミーの療術師をしていますと、がんの患者さんの療術をする機会が多くなります。現在では、二人に一人ががんになり、三人に一人はがんで亡くなる時代となっています。この20数年ほど前から、「がんの告知」が医師からなされるようになり、がん患者さんも自分ががんであることを知っています。ステージⅣでがんの緩和ケアとしてテルミーの療術を受けられ方もいらっしゃいます。

イトオテルミーの「がん」に対する働きかけと「抗がん剤副作用」に対する緩和効果の期待

 

 聖イトオテルミー学院グループの曲梶支部の療術師たちも、がんの療術で病態の改善を願って努力しています。テルミーは、がんの緩和ケアとして注目されています。がん患者さんが抗がん剤や放射線治療や手術に臨むとき、その治療の前後で、テルミーをかけることで副作用が穏やかになったり、痛みが軽減されることは少なくはないのです。テルミーは、がん患者さんが通常の生活(QLO)を行うことの援助になっています。

 テルミーはご存知の通り自分で自分にかけることができます。自宅で自分のテルミーができるのが特徴で、いつでも好きな時にかけることが出来ます。(痛みの緩和)

 一日何回もかけることで効果がでてきます。

支部で行っているテルミーのかけ方の例

①ソフトタッチで少ない本数でかける

 がん患者さんは、体力も弱っているので、強い刺激でなくソフトタッチで、テルミー線も少なめに、2本以内で全身をかける。(かけすぎないように注意をはらう。)少ない本数で患者さんに、しっかりとした熱を入れるには、療術師の技量が問われます。患者さんに負担のない効果的な熱を入れます。第一様式並びに弱い第二様式の圧の弱いテルミーをかけます。気持ちいい熱が入ります。

②患者さんが汗ばむ熱をいれる

 もう一つのがん患者さんに対するテルミーのかけ方は、患者さんがテルミーをかけてもらって全身が汗ばむことをことを目安にします。がん細胞は熱に弱いという特性があります。汗ばむ、体温を上げるということで、人の免疫力を高めます。

③テルミーをかけるときの心理的関わり方 

 スピリチュアル・ペインにも配慮する

 テルミーの施術では約1時間ほど患者さんと一緒にいます。テルミーの施術はもとより、患者さんの話を聞きます。患者さんの話を聞くとき療術師は、受容的・共感的に聞きます。(傾聴)患者さんの話を否定することは、論外です。一般的には患者さん話を「否定も肯定もせず、ありのままに聞く」ことに務めます。特に命にかかわりがある、がんの患者さんには、細やかな対応が必要です。

 がんをわずらっている人の苦しみは、次の四つに分類されています。(がんを患っている人は、死を意識させられます。)

 1.身体的苦痛

 2.精神的苦痛

 3.社会的苦痛

 4.スピリチュアルペイン(霊的苦痛)

   「今までの人生は、何だったんだろうか」(人生の意味)

   「死んだらどうなるのだろう」(死後の世界が分からない不安)

※テルミーの温熱刺激療法は、がん患者さんの身体的苦痛、精神的苦痛等を緩和が期待できます。

※テルミーの施術中に、集中して患者さんの話を聞くことは、なかなか難しい(テルミーの施術をしながら)。まして、「スピリチュアル・ペイン」に関わることは。でも、患者さんの話を邪魔せずに、心地よく話してもらうのも、テルミーを施術する人の心構えだと思います。

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「資格者講習会」(特別会員)テルミーの基本実技の再確認‼ 講師 大森先生

2019年03月24日 | イトオテルミー

「イトオテルミーの基本実技」の再確認

「資格者講習会」(特別会員)の予告で、「テーマ」を「手術後の機能回復のテルミー」と発表していましたが、前のテーマは大森先生との質疑応答の中で扱うことになり、今回のテーマは「テルミーの基本実技」に変更して開催しました。他支部から「資格者講習会」に参加したいとの希望がありましたが、今回は曲梶支部だけで行うとの方針になりました。よって他支部の参加希望者は、辞退させていただきました。

講習会は、平成31年3月20日(水)に行われました。資格者講習会は今年度を持ちまして、廃止となりました。最後の資格者講習会となりました。

 聖イトオテルミー学院 特任講師 大森三山子先生には、始め講義で、「火つけ」、テルミー線を3センチ出して1.5センチ火をつけて焦がす等の基本を見せていただきました。冷温器の握り方(五指把握法)は、個別の実技でも皮膚に斜めに当たらないようにしっかり熱が入るように指導していただきました。テルミーをベッドでかけるときの施術者の姿勢、立つ位置(患者さんかけるところの正面に立つ)、腰を伸ばしてかける。逆手の使い方(手の甲を皮膚に向けてかける)と足の置く位置等。そして安全な点擦の仕方(背骨から3押しにところが筋肉が発達しているから安全ですと。)

 講習の順番からいくと、大森先生の講義の後、モデル実習をしていただきました。関西は(?)療術の際、バスタオルを患者さんにかけるだけでテルミーをかけていきます。テルミー学院の指導は、施術着(写真では茶色の服)を着て、療術します。曲梶支部も施術着は苦手で、バスタオル、施術着のさばき方をみっちりと大森先生に指導していただきました。今回講習会に参加した資格者の皆さんの感想として、資格を取って数年もたつので、自己の癖がついていることに気づき、テルミーの基本の大事さを再確認しました。人数が少ないので、大森先生からは、個別のベッドで手を取って(まさに字のように、手を取って)テルミーのかけ方を指導ていただきました。写真4がその実技指導です。(手元を見てください。)

 研修会(講習会)終了後、池田市内の料亭で「懇親会」をしました。この懇親会では、普通の健康な人に対するテルミーのかけ方、がんの方に対するテルミーのかけ方等の質問が相次ぎ、大森先生は食事をする間もないくらいでした。

 この研修の成果は、次の支部研修会で生かしていきたいと参加者は決意しました。

 大森三山子先生、有難うございました。

 

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