「抗がん剤は、だんだん効かなくなる」
がんになった場合、抗がん剤は、なんの目的で使われるでしょうか。がんを消滅させるために、がんを治すために抗がん剤を使用すると思っていましたが、抗がん剤治療が「本来の目的は、治療でなく、症状緩和を通じて以前のような普通の生活を目指すもの」に変わっています。
というのは、抗がん剤は「がん」を治すものでなく、延命をはかるものなのです。
「残念ながら、多くの抗がん剤は、使っていくうちにがんの耐性が出来てきます。初めのうちは、抗がん剤が効いてがんが縮小しますが、だんだん効かなくなります。効かなくなると、次の抗がん剤を使用します。また効かなくなると次の抗がん剤を使います。苦しい抗がん剤の副作用に耐えながら、使用していくのです。使う抗がん剤が無くなれば、これで抗がん剤治療は終わりになります。」上の写真は、押川先生の講演の様子です。(ユーチューブより)
押川先生は「がんの症状よりも治療で苦しむようでは治療を行う価値が無くなる」、「長期的に副作用や体力低下をきたすことは最低程度にできるように最初から戦略を練るべき」(がん患者さんのQOLー生活の質ーを維持する)
緩和ケアとしてのテルミーの役割
上の写真は、がんの方を一時間テルミーの療術をした冷温器です。すごく汚れています。
がんのテルミーの緩和治療の実践例
ブログを見ていたら、テルミーの会員さんで、自分自身のがんとテルミーの療術を書いておられた岡山県の佐野さんを知りました。ブログのタイトルは「2ストライク3ボール」です。肺がんで余命3カ月から半年と宣告されましたが、12年に及ぶ闘病生活でした。毎日のテルミーの輸熱等が書かれていました。がんに対するテルミーの療術が良くわかりました。佐野さんのことはよくは分かりませんが、東京の辰野先生、故武市先生と縁のある方のようでした。テルミーをこよなく愛しておられました。(合掌)
がん及びがんの副作用(痛み、倦怠感、吐き気、抜け毛等)にテルミーでどう療術するか。
「テルミーは、気持ちがいい。」の一言につきる。
テルミーのがんの患者さんに対する標準療術というものは、医学における「がんの標準治療」のようなものにあたるものは、全身テルミーと局所テルミーになります。(手技的には、摩擦法、点擦法、燻蒸法等があります。)
テルミーを患者さんにかけることで、患者さんからの血液検査、レントゲン写真等の客観的なデーターは入手できませんが、患者さんからの直感的な感想はすぐ分かります。一言で言えば、「気持ちがいい。」です。患者さんの満足度です。
がんの患者さんが、一時的にもがんの苦しみを忘れて、「気持ちいい」、「がんが治るような気がする。」という感想は、がんの闘病生活に希望をもたらします。生きる意欲になります。