聖イトオテルミー学院グループ 曲梶支部 ブログ

創見者 伊藤金逸医学博士の教えをもとに、温熱刺激療法イトオテルミーの温もりと実(まこと)の健康生活の普及に努力します。

「イトオテルミーの温熱刺激」、温熱の効果

2022年06月05日 | イトオテルミー

イトテルミーと栄養神経

 ヘット氏帯、皮膚の知覚過敏帯一面の病的区域をいう。それは栄養神経の求心路及び遠心路場面そのものなり。ヘット氏帯は一回イトオテルミー施行後直時に消失する。臨床実験。

  ヘット氏帯、知覚過敏帯というのは、その部の栄養神経の栄養温の低下そのものである。(原著紹介 p41)

(テルミーの療術をされていると体験的にわかることですが、同じ圧力、同じ火の大きさなのに、患者さんが熱いと感じることが、しばしば

あります。その知覚過敏帯で起こっている現象です。通常、「体が熱を欲しがっている。」と言われています。)(筆者)

蛍火の効果的な使い方(概論 p119)

  熱源の柱火が眼で見て小さい時など、これを蛍火と呼んでいます。この蛍火を効果的

生体に作用させるために、皮膚の一点に徐々に圧迫を加えて、熱と機械的な振動圧迫によ

って硬直した筋肉の弛緩効果を高める手技操作が適用されるのです。

 

沖野式 「蛍火の点擦」

 豪徳寺時代に「イトオテルミー学院」でテルミー実技をされていた前沖野光一支部長さんから手ほどきを受けた点擦法で私は、点擦を入れています。知覚過敏帯になっていなければ、とても気持ちの良い点擦になります。「点擦は、気持ちいい。」が、テルミーをかけられた方の感想です。

点擦法「テルミー線の位置を蛍火にします。点擦したい場所に冷温器を置きます。(圧力は加えません、置くだけです。)冷温器を置いていると、筋肉が緩んでできます。2ないし3と数えるタイミングです。筋肉の緩みを感じとったら、今度は肘を下げて、冷温器を緩みに押し下げます。(手首で押し込みません。)冷温器を置いて、緩みに下げての2段階で点擦します。点擦は熱くなく、気持ちいいので5秒でも10秒でも納得いくまで置くことができます。時間かけてソフトの熱が深部まで届きます。」これも治療効果は大きいです。

 

 

「イトオテルミーと医学」 二代目会長 伊藤 京逸 医学博士  R4.4.28

 

赤外線 p12

 ・何が故に炷火部は有窓であり且つ帽端に一粍の円孔を具えているのでしょうか。それは赤外線の照射を企図しおるからなのです。

 ・普通光と称している可視光線は、上記波長の中間に位するもので、397ミリミクロンから760ミリミクロンとされており、この間の光波こそ吾人眼底の網膜に感覚されるのです。因みに1ミリミクロンは1粍の百万分の一の長さで、光学的に波長の単位である10オングストロームに相当します。この可視光線より長い部は即ち赤外線(熱線)で、761ミリミクロンから3粍に及んでいます。

 ・この赤外線は目には勿論見えませんが、吾人の皮膚の温点には感覚するのであります。

 ・可視光線より短波長ものは即ち菫外(紫外)線或いは化学線と言うのであります。

 ・太陽は約六千度の温度をもつ白熱体で、その照射線の34%は可視線、52%は赤外線、5%は菫外線と報告されて居り、地表に到達する赤外線量は、大気による吸収のため地位よって可なりの相異があり、ワルソウでは54乃至60%、シャムでは45%と言った有様でであるが、要するに平均50%は赤外線であるのである。格言すれば太陽光線エネルギー中の約半量は、赤外線が占有しているのである。

 ・赤外線は組織透過力の点に於いて、菫外線よりも遥かに大である。赤外線が生体組織に対し通常数十糎の深さに到達するに反し、菫外線は、僅か1糎の皮膚すら透過し得ないのである。

 ・最後に本稿に於いて既述の如く、赤外線中の内群で照射した場合には、その透過力が強いため、生体組織の比較的深層が強く加温されるに反し赤外線外群では深達力が乏しいため、皮膚の層表面近くの組織が強く熱せられ、この際過熱に伴う充血性血液により、赤外線は一層強く吸収されて深部に透達することが不可能になるという事と一般に放射線は同時に周囲の気温も上昇させるので、被放射部位の熱放散を妨げる結果、深部にその熱欝積を招来し易い事とは充分記憶されたいのである。時間と距離を調節すれば良いのでありますが、誤って過熱に陥りますと、照射皮膚面に水疱を生じたり、深部組織に温熱の欝滞をします。発現したりします。

  以上は全く赤外線に就いての紹介でありますが、そのままイトオテルミーの炷火に結び付けて差支えありません。イトオテルミー器の帽頭は毎常患部表面に接着する事を要しないのでありまして、或いは患部に対して横倒しに持ち、患部表面より離れて、有窓部より赤外線照射充分利用すべきであります。炷火の大きい色あいより赤外線の内群・外群の識別をも会得され、こが使い分けも出来たならば、イトオテルミーの適応症は実に無量であり、ソラツクスランプの比ではないと深く確信する。p16

 

紅光療法

 紅光療法とは、即ち赤線そのものの赤線療法ことなのです。物理的には波長を持ってし

赤線と赤外線純分割も出来ましょうが、一般には劫々容易とは申されません。然し現今に

於いては、先号に申し述べましたあれだけの効を赤外線に認めていながら、なおかつ赤線

そのものに多くの効を求めようと光線療法の医学は動いているのであります。

キュットナーの赤線の生理的作用に就いて

1,菫外線は情ホルモンを不活性となし赤光線はこれを賦活する。

2.適当な食餌の下では、青光線及び日光に比し、赤光線が最も動物の成長を旺ならしめる。

3.ビタミン欠乏食では赤光線は動物を生育せしめない。

 (女性生殖器に最高20回の照射で、不妊をして珍しくも懐妊の目的を達しているのである。)

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