ダイスキ!!

今、何が必要か。楽しいって何だ?真面目すぎる自分が嫌い、こんがらがった頭を解きたい。綺麗なものを見るだけじゃ物足りないっ

初めての入院

2009-10-24 | Weblog
あおぞらが入院した。

夕方、喘息発作で調子が悪く診察を受け

吸入をし、落ち着いたので家に帰った。

早めに床に入ったが夜中の1時半ごろ

『気持ち悪い・・・』という声とともに

ゼイゼイと苦しそうな息をする娘。

急いで、病院に電話し受診した。



吸入をしても、点滴をしても

体内の酸素量が上がらず、

機嫌はいいのだが、苦しそうに呼吸をする。

このまま、帰すことはできません。と、入院が決まった。

抱っこをして、個室へ。

酸素マスクをつけ、点滴。

反対の腕で採血。

途中で、点滴が落ちなくなり針を刺しかえる。

夜中、ほとんど寝ていないあおぞら。

見慣れない病院の個室で、

私が離れるんじゃないかと感づいている。

小さな窓から見える景色は、

すでにうっすら明るくなってきた。

(家で、入院の準備や今日のだんどりをしなくては・・・

 でも、今はあおぞらとゆったり横になっていよう。

 まだ、時間は大丈夫・・・。)

腕枕にした小さな頭の重さを感じながら、目を閉じた。



少し、眠ってしまっていたのだろうか?

気が付くと、ちょっと浅く短くはあるが

ぐっすり眠っている、あおぞらの呼吸が聞こえた。

静かにベットを離れ、看護師さんにお願いして

家へ戻った。



2~3日は入院だと言われたので、

多めの着替えと、折り紙、トランプ、ひらがなお稽古帳

落書き帳・・・あおぞらの好きな遊び道具を

たくさん準備した。

夫を起こし、相談する。

今日は、週に一度の健康教室が入っていて、

準備だけでも行きたい。仕事、抜け出せないだろうか?

早出だった夫は、相談してみる。と早々に家を出た。

そうたを起こし、

ばぁばに保育所へ連れて行ってくれるようにお願いすると、

いいよ。仕事はどうする?

あおぞらをお願いしたかったが、

あおぞらを思うとせつない。



仕事仲間に早い時間だったので、メールで連絡。

『準備だけでも行きます。』

送った人達から次々と『何とかするから、ついててあげて。』

とメールが入る。

今日に限って、いつも一緒に主になっている同僚も出張中だった。

考えた・・・でもきっと、あの人達ならなら大丈夫。

そう思った。

素直にありがたく甘えることにした。




病室には、まだぐっすり眠るあおぞら。

夫が、やってきた。

入院と聞いて、仕事に行き心配で

『少し抜けさせて下さい。』と言ったら

『前例がないので、休んで下さい。』と言われたらしい。

時給なのに・・・と不思議に思ったが

私も寝ていなかったので、ありがたかった。

ただ、起きた時にはいてあげたいと思い

昼から交替してもらうことにした。




ほんの少したってあおぞらが起きた。

また吸入をし、今度は鼻の吸引。

原則、子供は入院出来ないこの病院。

吸入の度に鼻の吸引をする、ということで

ドクターがお手本を見せるためか

10人以上の看護師さん達が見守る中での治療だった。

優しい笑顔だったが、なんか怖い。

その中で、あおぞらは痛いの一言も言わず

容赦ない先生の吸引に耐えていた。

最初は、変な顔と一緒に笑っていたが

最後の方は、ひきつっていた。

我慢してるその顔を見て、私が泣きそうになり

抑えていた頭にぎゅうっと顎を乗せた。

治療を終えて、『強いなぁ、すごいなぁ』

と言いながら、みんなが去って行った。



あ~ちゃん、痛い時、辛い時は泣いてもいいんだよ。

その言葉に急に大声で泣いたあおぞら。

注射も、一切泣かない。

一度だけ 『イタイ・・・』 と小さく言っただけ。

母は、誇らしくもあり、痛々しくもあった。

でも、これがこの子の個性なんだろうなぁ。

大事にしよう。

かっこいいじゃん。

心配しすぎるのは、やめよう。



トランプ、折り紙、時間はたっぷりある。

眠くなって、ご飯前にまた昼寝。

大分、胸の音が聞こえなくなってきた。

お昼前にドクターが来て、話す。

原則この病院は、子供は入院できない。

常勤の小児科医がいないからだ。

通常は県病院へ転院してもらうのだが

この調子だと、退院できそうだ、と。

2~3日の予定だったが、

奇跡的にも胸の音はほとんど消え、

薬を続けて外来で対応しようということになった。



まったりと、あおぞらと過ごした時間。

あおぞらは、早く家に帰りたいと言いながら

苦しいはずの呼吸を気にも留めず

一緒に笑い続けていた。

喘息とは、長い付き合いになりそうだが

この時間は、貴重ないい時間だった。



頑張ってくれた仕事場の同僚からは、

『いい経験になった。』『楽しかった。』

と嬉しいメール。なんて、素敵な人達。

あちがとう。おかげさま・・・

こちらこそ、ゆったりと看病ができ

母と子と父と子、ゆっくり向き合えました。



家に帰ったあおぞらは、

少し赤ちゃんがえり。

しばらくは、甘えん坊かな。

コメント
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