御朱印集めの旅 伊勢神宮・内宮

今回の帰省のフォーカスは伊勢への旅行でした。

お目当ては伊勢神宮。



なんと言っても、日本の神宮組織の
頂点にありますからね。
息子の期待も高まるってもんです。

今回は道の都合上、外宮を飛ばして
内宮から参拝しました。



参拝の感想。


なんというか、
奈良の神社を見慣れているからか、
どうしても比べてしまうんです。

そうね。
たとえば三輪山を御神体とする
大神(おおみわ)神社。
奈良にある神社の最高位でしょう。

大神神社では「自然に元々備わる神聖さ」
のようなものを感じます。
私のように特定の宗教を持たない者でも
ああ、ここは聖なる地だから神社を建てたんだな
と思える何かがある。
なんというか、
人間が気付く前から元々神聖だった
というような。

境内で無作法なことしたら
神罰がくだりそうで
思わず普段よりちょっと姿勢を正してしまう。(小心者)



対して伊勢神宮は、人間が作り上げ、
人間の強い意志により維持している神聖さ
という感じがする。
元々聖なる地であったというよりは
神社を建てたから聖なる地になった、という感じ。
より組織的で政治的な力が感じられる。

どこもかしこもピカピカに新しく、
徹底的に掃き清められ、
整えられた境内が
そう感じさせるのかもしれません。

それに、何組もの黒ずくめ参拝団体がいたのも
なんか異様で、
組織や政治を感じさせられたのかも。
どの団体も申し合わせたように
男女ともに上から下まで真っ黒なスーツ。
最初、妙に晴れ晴れしい葬式か、やたら暗い結婚式か？
と奇妙に思ったけど、子どもはいないし、
家族の行事と言うよりは
各地から来た会社組織か宗教団体って感じかな？

ともあれ、伊勢神宮の場合、
境内で無作法なことしようものなら、
神罰がくだるというよりは
直ちに宮内庁に暗殺されそう。(偏見です)


そういう違いですかね。



さて、新しい宮に参拝し、社務所で御朱印をいただき、
休憩所で休みました。

良いね〜、さすがお金持ちの神社！
立派な休憩所があり、
伊勢神宮に関するビデオなど見ながら
ゆっくりと寛ぐことができます。

ビデオには、遷宮の様子が映されていました。
なかなか面白かった。
そこには安倍総理の姿も。

ああ、これも総理の仕事の一つなんだね〜、
けっこう大変そうだな〜。
(夜中の儀式だった)

…待って。もしもよ、共産党が政権とって
共産党の総理になったら、
こういう儀式には参加するのかな？
(しなさそうだな…うわ、モメそう！)
…じゃあ、もしも公明党だったら⁇

などなどボーッとした疑問を思い浮かべながら
ボーッとビデオを見て足を休めたのが
一番思い出に残っています。(え？)


息子はというと、
期待に胸を高鳴らせながらいただいた御朱印が
あまりにも素っ気なくて
一気にトーンダウン。



あー、御朱印って、言われてみれば
「朱色の印」だわね。
そのまんまやん！そのまんま過ぎる（笑）


後で行くはずだった外宮も、
名前だけで飛びつきそうな猿田彦神社も
「もう行かない」とションボリしてました。

最上位に君臨する内宮がこれなら
他は推して知るべし、と思ったんでしょうね。
伊勢志摩の神社に対する興味を
一気に無くしたようでした。



で、結局、彼の伊勢旅行に関する感想は
「あまり楽しくなかった。伊勢エビはすごく美味しいけど！」。

うーん、残念。

でも、どういうものか分かって良かったんじゃない？