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この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

御朱印集めの旅 新薬師寺

2017-10-24 | あをによし
【新薬師寺】

拝観料:大人 600円、小学生150円
御朱印料:300円


息子の強い要望により
元興寺から約30分かけて歩いて行きました。

…バス停から遠くて
歩いて行くしかない道だったんです。


その日は10月なのに9月初頭の陽気。
地元のみなさんも、
途中で道を訊かれてしばらくご一緒した
スペイン人おばあちゃん旅行者も
今日は暑過ぎる!
とバテてましたが(笑)

けど、沖縄から来た我々は、
湿度の低さにウッキウキ。

「奈良、思ったより寒くないけど、
暑くなくて快適だね!」
ってな感じです。

平坦な道だし、運動不足の身にも楽勝。
機嫌良くテクテク歩いていきました。


**


さて、新薬師寺。

そろそろ疲れてきたなぁという頃に
ようやくたどり着きました。

こちら、小さいけれどきちんと整えられ、
美しいお寺です。
本堂の佇まいも良い感じ。

本堂(奈良時代・国宝)の脇の入り口を入ると
厚い黒幕が下がっています。

そして中に入ると、外界とは空気が一変。
異世界にトリップした感覚に。

暗い室内に蝋燭の灯りで浮かび上がる
薬師如来(奈良時代・国宝)と十二神将(奈良時代・国宝)。

息を呑む感動があります。


私の目が釘付けになったのは薬師如来の光背。

他では見たことが無い光背です。
下から伸びている草が
薬師如来の肩のあたり、頭の上に
大きな葉を茂らせ、花をつけている。
生命力があり、華やかで、幻想的な美しさ。

写真とはまるで違うんです!
本当に。

お堂の仄暗さ、静けさ、蝋燭の揺らめく灯り…
そういうものが大切なんですね。


そして十二神将
迫力です。

こちらも、写真とはまるで違いますから!

(ペカッと明るい電気の下でとった写真が
どれだけ神々しさを奪うものか・・・!
後で写真を見て、「こんなんじゃなかったのにー!」と
親子で叫んでしまいました。)


息子も夢中で一体一体ゆっくりと拝見していました。
特に「僕の神様」であるバザラ大将(戌年の神様)
一番かっこいい!とご満悦。
あやうくバザラ大将のフィギュアか大きなパネルを
買わされるところでした(汗


**

本堂を出て帰ろうとしたら、
息子が「こっちだよ!」。
「こちらでビデオ上映中」の張り紙を
目ざとく見つけていたらしい。

池に架かる橋(池はザリガニ天国でした)を
渡った先にある風流な建物で
十二神将の彩色再現のビデオが上映されていました。

(たぶん、これだと思います)

想像を超えた華やかな、鮮やかな彩色に感動ーーーー!


すごい。
天平の人たちは、こんな色彩を見ていたんだなぁ。

これを見て息子、「こんなに綺麗だったんだね!なんで塗り直さないの?」。

おお。そうだね。
そう思うよね。

それ、友人のタイ人と中国人に言われたことがあるわ。
日本のお寺はなぜ色がハゲたままにしておくんですか?
塗り直さないんですか?経済的には問題なさそうなのに、って。

たしかにねぇ、向こうの感覚だと、
塗り直さないとメンテナンス不良、信仰心が薄いあらわれ
と思えるのかもしれない。

日本人的にはハゲてるのしか知らないから
それが本来の姿という感覚なので、
逆に、創建当初の色鮮やかな姿が再現されると
「お寺って、こんなハデだったの?!」と驚く。

お寺や仏像を生きた信仰の対象と考えると
定期的なメンテナンスで塗り直すのも
有りなのかも。
定期的に建て替えちゃう一部有力神社のように。

でもねぇ、文化財保護ということを考えると
そう簡単にはいかないと思うのよね。
修復には細心の注意を払わなくちゃいけないんだよー。


という話をしてみました。

キリスト像を個性的に修復しちゃった
スペインのおばあちゃんの話
などを交えながら。


**

あ、こちらの御朱印も素敵でした。
本堂の中で書いていただけます。



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