olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

6年生の委員会活動

2018-09-26 | 6年生
6年生になると、委員会活動なるものがあります。
毎朝、6年生はちょっと早めに学校に行き、
それぞれ委員会の仕事をするんだそうです。

息子は保健委員。


最初、「児童会」に手を上げて、ジャンケンで負け、
次に「放送委員」に手を上げて、ジャンケンで負け、
最後に否応なく当てられたのが保健委員でした。


主な仕事内容は、保健室の洗濯物や器具の整理だとか、
気分が悪くなった子や怪我をした子の付き添いだとか・・・

そもそも整理整頓は苦手中の苦手だし、
優しいんだけど、遊び相手としては最適としても
お世話係としてはイマイチ…って感じの息子には
およそ向いているとは言えない仕事。
当然、全然乗り気じゃありませんでした。


でも。
やり始めてみると、なかなか楽しいそうです。
いや、楽しみを勝手に作り出しているそうです。



保健委員は、息子のように
ジャンケンに負けて回されてきた子ばかりなので、
基本、みんなのモチベーションは低い。

なので、まず息子は
ライバルもなく(=ジャンケンすることなく)
楽々と「委員長」になりました。

そしてやりたいことをドンドンやるようになったのです。



まず、朝の活動。

児童会の子どもたちは、
玄関に立って「挨拶運動」をします。
挨拶魔の息子は、これがやりたかった。



一方、保健委員はというと、保健室の整理整頓と、
感染症予防のために校内の手すりを拭くこと。

そこで息子は、委員長として、
みんなが面倒臭がる
「手すり拭き」を率先して引き受けたのです。

奉仕の精神?

いやいや。

息子の目的は、手すりを拭きながら
校内をくまなく巡り、
各所で「一人勝手に挨拶運動」をすること。

・・・挨拶運動というか、要は
校内を歩き回り、
あちこちで仲良しを作り、愛想を振りまき、
挨拶がてらちょっとしたお喋りを楽しんでいる
ってことなんですけどね。

児童会は玄関と決まっているので、
それよりも自由が効いていいそうです。

全校生徒、全教職員に毎朝会いに行き、
気軽に挨拶し続けているおかげで
みんな笑顔で挨拶をしてくれるようになり、
みんなが家族のように感じる、
と申しております。
1学年2〜3クラスの小規模校ならではですね。


そしてお昼休み。
放送委員が「お昼の放送」をする時間です。
その「お昼の放送」には
保健委員の持ち時間もあるそうです。

そこで「保健委員長」の息子が登場。

欠席人数のお知らせなどお決まりのことなのですが、
その時「滑舌よく」「ゆっくりと」「とっても心を込めて」「語りかけるように」
話すんだろうです。(得意分野)

「風邪が、流行っています。(風邪が、で一呼吸置く)
 予防のために、しっっかりと(←ためて、ゆっくりと)手を洗ってくださいね!」

などなど。


放送を聞いた校長先生がすっ飛んできて

「今の、誰?素晴らしいねーー!!
 え?放送委員じゃないの?
 きみ、なんで放送委員にならなかったの?!」

「いや、ジャンケンで負けたんで・・・」

とかなんとか、やりとりがあったそうな。

いまや、ちょっとした名物になっているのだとか。(息子談)



---


息子が保健委員に配属されたと聞いた時は、
整理整頓なんて仕事、まともに出来ないんじゃ?とか
気が乗らなくてサボりはしないか?とか
不安がよぎったのだけど、
こんな風に解決できて良かった。



チャンスを逃して、もうどうしようもない時は、
頭を切り替え、自分の持つカードを使って
何とかやりたいことができないか工夫する。
今ある状況の中で、精一杯楽しむ。


こういう精神は大切よね。


今日、下校途中で摘んできてくれた花。
今でも割としょっちゅう、道ばたに咲いている
ちょこっとした花を摘んできてプレゼントしてくれる。
幼児期から変わらないこの習慣、いつまで続くかなぁ。

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