コンサートが始まり、最初の曲の
まだたった数小節を聴いただけなのに
胸が高鳴り、苦しくなり、自然と目に涙が滲む。
久しぶりにそんな体験をした。
私は、鋭い感性を持っている訳ではない。
どちらかといえば鈍い方だと自覚している。
耳もよくない。
音楽的教養もない。
そんな私の鈍さなどものともせず、
有無を言わせずダイレクトに心に働きかけてくる
理屈を超えた音の力。
彼は、まさにホンモノの芸術家なのだと確信した。
素養がないので、それ以上のことを語る言葉を持たないのだけれど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/fe/c5e04d603320c42570cf3d37067ed80a.jpg)
ベートーヴェン尽くし。
途切れることのない感動の波に
圧倒されているうちに、
あっという間に終わってしまった。
本当にあっという間だった。
前日に修学旅行から帰ってきた息子は
まだ疲れが残っていたらしく、
月光で気持ちよく寝落ち。
ああ、もったいない!この演奏を聴き逃すなんて!!
と思ったけれど、
おかげで私は子どもを気にせず
演奏に浸ることができたので、それもまたよし(笑)
それでも息子は拍手になったら起きたので、
アンコールはしっかり聴くことができ、
その短い一曲一曲に、
前のめりに引き込まれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/a9/c26b25fc8a750986ec9f0f009957543a.jpg)
アンコールはなんと6曲。
3曲目くらいから、彼がピアノの前に座るたびに
歓声をあげたい気分だった!
舞台では一言も喋らなかった彼。
きっと、そういうの、苦手なんだと思う。
6曲のアンコールには
口下手なんで喋りませんが、感謝の気持ちは演奏で・・・
というメッセージが込められているようで、
演奏だけでなく、彼の人柄に対して
とても好感がもてた。
単純に、聴けて嬉しかったのもあるけど。
もちろん演奏は素晴らしく、
こちらも感謝を込めて
立ち上がって拍手したかった。本当は。
誰か一人でも立ったら、私も立ち上がったはず!
(一人目にはなれない、小心者)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/4b/c908d79d9ffac5ae4d574db5e6ae7253.jpg)
サイン会にて。
CDを渡しながら息子がすかさず「恭平さん、大好きです!」と言うと、
ふわっと顔を上げて、ふわっとした笑顔で
「ありがとう-」と
おっとり優しい響きの声で応えてくれた。
手も、あたたかくふわっとしていたらしい。
なんとまだ24歳になりたて。
学生。
これだけ完成しているのに、人生、まだまだこれから。
これからの彼が、楽しみ。
ああ、ぜひまた聴きたい!!!
こんな小さい島だけど、また来てね♡
---
余談ですが、このコンサート、
聴衆のマナーが驚くほど良かったんです。
いや、この地では、本当に珍しいことなの!!
荷物をガサゴソ、飴のつつみをガサガサいわせ、
携帯の音が鳴り響き、
隣の人とボソボソ(のつもりで)喋り、
傘をバシャンと倒し、途中で退席したりする・・・
子どもよりもむしろ年配者のマナーが悪い気がする。
大衆演劇を弁当食べながら見る感覚なのか??
(ここにそんな習慣があったかどうか知らないけど)
けど、今回は違った。
「本気で聴きたい人」の集まりだったように思う。
入場のため並んでいる時、
私たちの後ろに、感極まってボロボロ泣いている
制服姿の学生さんがいました。
制服から察するに、芸術科の生徒でしょう。
コンサートは前売り完売、当日券無し。
当日券目当てで来たものの、為す術無く
しかし諦めきれずウロウロしていた彼女に、
「来られなくなった身内のチケットが余っているから・・・」と
チケットを譲ってくれた人がいたようです。
泣くだけの価値がある演奏だったよね。
あのときの学生さん、この体験を胸に、
これからの練習、がんばってほしいな。
まだたった数小節を聴いただけなのに
胸が高鳴り、苦しくなり、自然と目に涙が滲む。
久しぶりにそんな体験をした。
私は、鋭い感性を持っている訳ではない。
どちらかといえば鈍い方だと自覚している。
耳もよくない。
音楽的教養もない。
そんな私の鈍さなどものともせず、
有無を言わせずダイレクトに心に働きかけてくる
理屈を超えた音の力。
彼は、まさにホンモノの芸術家なのだと確信した。
素養がないので、それ以上のことを語る言葉を持たないのだけれど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/fe/c5e04d603320c42570cf3d37067ed80a.jpg)
ベートーヴェン尽くし。
途切れることのない感動の波に
圧倒されているうちに、
あっという間に終わってしまった。
本当にあっという間だった。
前日に修学旅行から帰ってきた息子は
まだ疲れが残っていたらしく、
月光で気持ちよく寝落ち。
ああ、もったいない!この演奏を聴き逃すなんて!!
と思ったけれど、
おかげで私は子どもを気にせず
演奏に浸ることができたので、それもまたよし(笑)
それでも息子は拍手になったら起きたので、
アンコールはしっかり聴くことができ、
その短い一曲一曲に、
前のめりに引き込まれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/a9/c26b25fc8a750986ec9f0f009957543a.jpg)
アンコールはなんと6曲。
3曲目くらいから、彼がピアノの前に座るたびに
歓声をあげたい気分だった!
舞台では一言も喋らなかった彼。
きっと、そういうの、苦手なんだと思う。
6曲のアンコールには
口下手なんで喋りませんが、感謝の気持ちは演奏で・・・
というメッセージが込められているようで、
演奏だけでなく、彼の人柄に対して
とても好感がもてた。
単純に、聴けて嬉しかったのもあるけど。
もちろん演奏は素晴らしく、
こちらも感謝を込めて
立ち上がって拍手したかった。本当は。
誰か一人でも立ったら、私も立ち上がったはず!
(一人目にはなれない、小心者)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/4b/c908d79d9ffac5ae4d574db5e6ae7253.jpg)
サイン会にて。
CDを渡しながら息子がすかさず「恭平さん、大好きです!」と言うと、
ふわっと顔を上げて、ふわっとした笑顔で
「ありがとう-」と
おっとり優しい響きの声で応えてくれた。
手も、あたたかくふわっとしていたらしい。
なんとまだ24歳になりたて。
学生。
これだけ完成しているのに、人生、まだまだこれから。
これからの彼が、楽しみ。
ああ、ぜひまた聴きたい!!!
こんな小さい島だけど、また来てね♡
---
余談ですが、このコンサート、
聴衆のマナーが驚くほど良かったんです。
いや、この地では、本当に珍しいことなの!!
荷物をガサゴソ、飴のつつみをガサガサいわせ、
携帯の音が鳴り響き、
隣の人とボソボソ(のつもりで)喋り、
傘をバシャンと倒し、途中で退席したりする・・・
子どもよりもむしろ年配者のマナーが悪い気がする。
大衆演劇を弁当食べながら見る感覚なのか??
(ここにそんな習慣があったかどうか知らないけど)
けど、今回は違った。
「本気で聴きたい人」の集まりだったように思う。
入場のため並んでいる時、
私たちの後ろに、感極まってボロボロ泣いている
制服姿の学生さんがいました。
制服から察するに、芸術科の生徒でしょう。
コンサートは前売り完売、当日券無し。
当日券目当てで来たものの、為す術無く
しかし諦めきれずウロウロしていた彼女に、
「来られなくなった身内のチケットが余っているから・・・」と
チケットを譲ってくれた人がいたようです。
泣くだけの価値がある演奏だったよね。
あのときの学生さん、この体験を胸に、
これからの練習、がんばってほしいな。