olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

待ち時間の恐怖

2018-10-02 | チェロ
概して舞台というものは、出演者が多いほど
余裕をもった(出演者の)集合時間が設定されるので、
本番までの待ち時間が長くなります。

「会場の都合でリハーサル無し、
 集合は本番の15分前」
というピアノの発表会がありましたが、
これなんて最短コースで最高ですね!

対して、バレエなんてものは
だいたい人数が多い上に
ウォーミングアップや化粧や着替えもあるので、
まあーー長い長い。
それがリハ含めて3日間続く。
思い出すだけで白眼むきそう。


さて、過日、息子がチェロで参加するコンサートがありました。
楽器モノは必要な準備が少ないし、気が楽。
所要時間もだいたい短いはずなのですが、
この日はアンサンブルで参加者50人超、
当日ゲネプロ有りだったので、
思いのほか集合時間が早く、
待ち時間がたーっぷりありました。


子どもの舞台。
頑張るのは子ども。

私は、道具と衣装と食べ物さえ用意すれば
あとは基本、座って待機しているだけ。
疲れる要素はあまりない・・・はずなのに、
なぜか毎回すごく疲れる。

何が疲れるってね、一番の難関は
「ただ待っているだけ」の待機時間なんですよ!


本番前、変に興奮して
いつもに増して落ち着きがなくなり、
いつもより「ワル」な息子を
長時間、どう落ち着かせるか。


(本番前は、なぜかいつも「ワル」になり、
 いつもより歯止めが効かない)

(家では2,3時間くらい平気で本を読むし、
 時間を潰すのに困るなんてことは
 あり得ないんだけど、
 周りに人がいる時は一々周囲の動きに反応してしまうので、
 集中できない。
 「カフェで勉強」なんて芸当、絶対に出来ないタイプです。)


本番前のひととき。
騒ぐなんてとんでもない。
周りに迷惑かけないよう
しっかり抑えなくちゃいけない。

でも、ガツンと叱って
子どものテンションを落としたり、
周りに嫌な空気を伝染させるようなことは
あってはならない。


これが毎回、かなりの難問


・・・・「待ち時間」を無難にやり過ごすことが
どれだけ大変か、
多動系のお子様をお持ちのお母様方には
分かって頂けるはず!!!


これまで数々の「舞台本番」に付き添ってきましたが、
「うまくいきますように」なんて舞台上の心配は、
あまりしたことないかも。

(ピアノ以外。
 ピアノは基本、一人での出演なので
 あまり「ワル」にならない。
 けど、演奏の心配は大きいです。)


いつも、願うことはただ一つ。

ひとさまに迷惑をかけず、怪我無く、
とにかく無事に舞台を終えること


これ、幼稚園児の頃の思い出話じゃありません。
6年生、今現在の話です。
まだ幼稚園児に引けを取らないくらい大変なのっ!!(泣)

身長は30㎝くらい大きくなってるけど、
中身はあまり変わらないんじゃないかと思う。



この日も、リハーサルの後、本番まで
4時間くらいの待ち時間がありました。
お昼ご飯くらいじゃ時間はつぶれない。
勉強道具は一応持ってきたけど、やるわけない。


大人しく待っていることが難しい多動系男子。
他の子が持っていたスマホゲームに一時夢中になるも、
そう長くは続かず。

幸か不幸か、
彼が最も好むことは、生き物がらみの外遊びなんです。


運悪く、このホールの外には海がありました。
さすがに海に行くことは禁止したけど、
「ちょっとホールの周りを散歩する」と
子ども数人で外に出たのを
黙認したのが悪かった。
ずっと閉じこもっているのは可哀想だよね、
と仏心を出したのが間違いのもと。

海へと注ぐちょっとした川(ドブ?)があり、
そこでフグ?らしき何かを見つけた(気になった)息子、
確かめるべくドブ川に降り立ったそうです。

ところが、砂地だと思ったそこはヘドロ
足がめり込む。
そして引き上げた足には
履いていたクロックスが無かったという・・・。両足とも。


・・・・クラシックコンサート本番前に、
靴をヘドロに埋め込んで紛失し、
手も足もヘドロだらけになる小6男子。


ホールの外に設置されていたホースで
パンツ一丁になった息子にジャブジャブ水かけて
ヘドロを洗い流しましたよ。
まさかあのホールの水道設置場所に
詳しくなるとは・・・。



怪我が無くて良かった。
本番用の服や靴が無事で良かった。
風邪のひきようがない暑い日で良かった。



・・・・けれどもっっ!!!(憤怒)



もうね。

精神的にドッと疲れて、

どうでもいいから
はやく終われっ!!


としか考えられませんでした。

2時間後、澄ました顔で舞台に立ち、
誇らしげに拍手を受けるその顔を見て、
脱力しつつ、こんにゃろー!と思いましたね。


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余談ですが、
このときに役立ったのが、
災害非常時のために一応車に積んでいた
「全身の着替え+予備の靴」と「タオル、ビニール袋」。

おもらしや飲みこぼしが心配な幼児期のように
「着替えはお出かけの必需品」って歳ではないので、
・・・そのはずなので、油断していたのですが、
いやいや、なんのその。
まだ着替え、必要だわ!
たとえコンサートに出演する以外、用事が無い日でも!

石けんも入れときゃ良かった。

災害じゃなくても、非常時は突然出現する。

多動系男子、恐るべし。



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★自分への申し送り


舞台本番があるときは、
オタク系の本を持って行こう。


高校野球/プロ野球 選手名鑑、名勝負特集
日本地理データ年鑑
日本の名城100選
戦国1000人


これがあれば
ある程度何とかなるかもしれない。

重いし、大きいし、
持って行くのはとっても嫌だけど!
背に腹はかえられない。

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