olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

国際交流できる人(川崎選手引退に寄せて)

2018-03-27 | 日々
川崎宗則選手、引退のニュースを見て
思い出しました。
随分前に、愛読するブログに
川崎選手のことが書かれていて、
こんな魅力的な人がいるんだ!
感心したことを。

いつ読んだっけ…⁇
検索できず、地味に探して
ようやく見つけました。
(2013年…5年前の記事だった…!)

「川崎ムネノリに痺れよう」

息子にも見せてあげる。

野球に興味のない私が、
野球好きな息子に教える野球の話。
ふふん♪

それにしても、見れば見るほど魅力的な人ですねー。


一方、実質引退を受けて
「実は繊細な人だった」という
コメントも出ていますが、それも分かる気がする。

いや、私は川崎選手の野球もエピソードも
ほとんど知らないんだけど、
映像を見る限りでの印象が、ね。

押し付けがましさのない、オープンな明るさ。
人柄の良さが感じられます。

優しい気遣いができる人で、
だからこそ周囲を明るくする
ムードメーカーとしての行動になり、
それが国を超えて愛されているのかな。

素敵です。

でもそれが、ご本人にとっては
大きな負担になることもあるのかな…


ともあれ、彼の姿を見せて
私が息子に伝えたかったのは、
コミュニケーションって言葉だけじゃないんだよ、
英語が話せる=国際的ではないんだよ、
言葉がいまいち通じなくても
「この人、いい!好きだ!」と思わせる
魅力のある人なら
そこに人は集まってくる
んだよってこと。


もちろん言葉が通じるに
越したことはないし、
なんとか通じたいと思って努力するのは
とても大切なことなんだけど、
実際、彼の、人の懐に飛び込むような
垣根の無い明るさは
言葉を超えて人を惹きつける。

要はその人のもつ魅力なんですね。

***

息子は、誰に似たのか、
言葉が通じない相手にも
積極的に親しみを表現することが出来る、
垣根の低いタイプではあります。
外国人は、彼の積極性や素直な感情表現を
好意的に捉えてくれることが多いです。


でも、ここは日本。
今までは自分を押し通すことができたけど、
もしかしたら中学では
押さえ込まれるかもしれない。
年齢的に、クラスメートの同調圧力が強くなる可能性も。

それに負けないでほしい。

あなたのその性格は、
誰がなんと言おうが長所なんだよ。
そういう性格の方が断然好まれる国もある。
そのまま突き進んでいいんだよ、と。

川崎選手のカナダ・アメリカでの姿を
見せてあげられて良かった。

***

そこから連想して、思い出した人が。

知り合いに、面白い夫婦がいました。
旦那様は優秀な理系研究者。
ドクターとってすぐに
国立大研究室の助手になっていました。

そこは頻繁に世界各国から外国人研究者が来る
アクティブなラボで、
彼はその外国人研究者達を
よく自宅の食事会に招待していました。

方や、彼の奥様は職人系。
花を活ける仕事や伝統工芸の仕事の
経験がある人で、
生活にもその文化的趣味をいかしている、
こだわりの強い面白い人でした。

奥様は高卒か、高校中退か
そんな学歴だったはず。
学校の勉強はあまりしなかったらしく、
英語は全く話せない

ので、どの外国人にも日本語で対応します。
で、ほとんどのゲストは日本語話せません。

でもね、ほとんど全ての外国人が
その奥様と話をしたがる
んです。
例外なく。
ご夫婦で招待しているのですが、
実際のホスト役は完全に奥様でした。

旦那様は、勉強の出来る人だし、
論文も英語で書く。
言葉には不自由しないはず。
でも、彼は普段から口下手な感じで。
ニコニコ聞き役。
あるいは通訳。

「日本語でも、あーとか うーとか言って
まともに喋れないのに、
英語が分かるからって
流暢に喋れるわけないでしょ

と奥様は笑ってました。

(そんな夫を可愛いと思っている彼女)

(奥様は押しの強いタイプです)


私も、通訳的立場で同行を頼まれることが
ちょくちょくありました。

そう、外国人達は言葉が通じないのを承知で、
彼女と食事をしたり、
出掛けたりしたがるんです。
それで、旦那を飛び越し、
彼女にアポイントを取りにくる。

でも、全く通じないとやっぱり不便なので
彼女は困ってしまい、
私に声をかけるという次第。
(私だって喋れないんだけど、まあ、彼女よりは…)

その時、しみじみ、
国際交流ってこういうことなんだな
と思いました。


彼女は、川崎選手のように人の懐に飛び込む
明るいタイプではないんだけど、
逆に、飛び込んでくる相手を
ドンと受け止める懐の深さ

根のはった力強さがあったんだと思います。

「仕方ないわねぇ、面倒見るからいらっしゃいよ」
みたいな、ママン的安定感。

考えてみたら、彼女、当時まだ30代前半で
子どももいなかったんだけど、
10人の子どもを育て終えたような貫禄があったなぁ…

彼女は人の世話を焼くのが好きで
自然体で人をもてなすので
ゲストも気楽にくつろげる。
世話を焼きながら
自分のもつ日本的な文化を
実践的に伝える


だから、外国人が寄ってくる。

彼女が片言の英語すら話せなくても
彼女の賢さは伝わるんですね。

どの国の人も(しかも全員ドクター持ってる研究者)
彼女のことを「賢い女性(a wise women)」と認識して
頼ってくるのがすごいと思いました。


***

言葉は話せなくても
どの国の人にも大人気で
国際交流ばっちりな2人。

それぞれに素敵〜。

なかなかその境地には行けないけど、
私も、明らかに日本語喋らなさそうな人でも
目が合ったら
とりあえず気軽に親しげに
声をかけることくらいはやってみようと
頑張ってるところです。

歳をとり、だいぶ恥じらいを失っているので、
その辺、やりやすかったりします(笑)

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