olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

おばあちゃんの心配と孫の驚き

2018-11-12 | お勉強(小学生)

私の母から、受験目前の孫を心配した電話がありました。

私の弟が中学受験に失敗し、
それをひきずってしまった話を
以前書きましたが(「中学受験に落ちた場合」)、
母は孫がその道をたどることを心配したのです。


大丈夫だよ。
そりゃ、落ちたらある程度ショックだろうけど、
でも、弟のようにはならないよ。



まず、子どもの性格が違う。

弟は大人の言うことをキチンと守り、
長期間コツコツ努力を続ける生真面目な子だった。
まさに中学受験向き!

でも心配性で、繊細で、気の小さいあがり症。
それが試験当日、マイナスに働いた。

それに4年生から塾の難関校コースに入り、
3年間、受験一色だった彼には
勉強以外に夢中になれるものがなかったから
落ちた後は、まさに「からっぽ」になってしまった。
燃え尽きてしまったんですね。残ったのは敗北感だけ。


対して息子は自由な子で、
楽しいことしかしないキリギリス タイプ。
失敗してもポジティブ


そもそも、そんなに勉強してないから
燃え尽きる心配も無い
。(おい)


一応、普段よりは頑張ってるけど、
周りが、ホントに受験する気あるんかな?
と首をかしげるお気楽さだからねぇ。
(本人はすごく頑張っているつもり)


そして地域性。

実家のあたりは私立学校優勢地域なので、
何校も受けて、1校でも受かればその私立に行く。
受験したのに公立中学に行くなんて、
かなりの屈辱らしい。

私の時代も、
ことごとく受験に失敗したものの
絶対に公立には行きたくない!と駄々をこねた子が、
最後の手段として海外に逃げたという話を
ちらほら聞きました。
(日本の学校のイギリス校が人気でしたね)


対して、ここは選択肢が少なすぎるので、
1校だけ受験し、
落ちたら地元公立中学に行くという子は多い。
のんびりしたもんです。

・・・そう話すと、母は少し安心したようでしたが、
それでもとりあえず、
息子に激励の電話をかけてきました。


おばあちゃんに「調子はどう?」と聞かれ、

「ぼく、だいたいできるんだけど、
 算数と理科の算数みたいな問題がねぇ-」

(残念ながら算数重視の学校を受けるんですが・笑)


おばあちゃん「ふーん、そうかいね。どんなんが苦手やのん?」

息子「難しいんだよ~!
  まあ、おばあちゃんは知らないと思うけど
  ややこしいのがあるんだよ」

ば「おばあちゃんが小学生のとき、
 算数、好きやったよ。
 旅人算とか流水算とかつるかめ算とか
 列車がトンネル抜けるのんとか。面白いやん。」

息子「え?何で知ってるの?
  おばあちゃん、中学受験したの?」

ば「そんなんしてないよ~。ただ好きでやってただけ。」

息子「え?!
  受験しないのに、好きで算数してたの?
  ・・・考えられないんだけど!」

ば「担任の先生が難しい算数の問題集を持ってきてね、
  クラスの子で競争して解いてたんよ。
  楽しかったよ。」


このあと、おばあちゃんと孫は
算数の話で盛り上がっていました。

それを横で聞きながら、
現在の中学受験の出題問題が
60年前の「小学生向け難しい算数問題」と
ほとんど変わっていないことに驚く。
そんなに昔からの定番なのね。


ついでに、四半世紀以上前の算数問題を
細かく覚えている母にも驚く。

楽しみながらやったことは忘れないのねぇ!

息子なんてイヤイヤやってるから
昨日のことも忘れてるかも。
ま、そんなものよね(笑)


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