olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

やはり書く力は書くことでしか養えない

2016-03-09 | 学校とその周辺
読書感想文と日記に力を入れていた小学校に
通っていた
という話の続きです。

読書感想文と日記がどのような割合で
宿題になっていたのか
さっぱり覚えていないのですが、
母の記憶によると隔日で書いていたそうです。

つまり、提出したら先生が持ち帰り
丁寧な長いコメントをつけて
次の日にノート返してくれます。
だから生徒が書くのは隔日になると言うことです。

当時、1クラス40人以上いたはず。
先生がこれにかける労力は相当だったでしょう。

(1クラス20数名しかいないのに、
宿題ノートはロクに見ずに
「見ました」ハンコを押すだけ

息子の学校の先生との違いよ…)

しかも当時は業者のテストなんてなくて、
全部先生が手書きしたプリントのガリ版印刷でしたしね…
当時の先生はすごい。
まさに「聖職」という感じがします。


書くとなったら低学年にしては
結構な長さの文章を書いていたようです。
2、3年生の時の読書感想文ノートを見ると、
1作品だいたい600字から800字くらい
ばらつきがあるので、書いていたら
自然とそれくらいになったのかもしれません。


当時の私は、読書感想文を書くのが大嫌いでした。
なんで読むだけじゃいけないの?!と
かなり不満でしたねぇ。

何を書いたらいいのか分からなくて
母にヤイヤイ言われながら
嫌々書いていた記憶があります。
一人で書けるようになってからも
ずっと感想文は好きではありませんでした。

けど、とにかく義務だから
書かなきゃいけない

4年間、かなりの分量の文章を
書いたことになると思います。



その不満が感謝に変わるのは
自分の子どもが小学生になってからのこと。(←遅い!)


母が「こんなのあるよ」と出してきた
私が小学生の時の読書感想文ノートを見て
ものすごく驚きました。

息子と同じ歳の子の文章とは思えない、
文章構成も内容もしっかりとした長文

が書かれています。
学年が違うんじゃないかと、
2度見して確認しちゃいました。
(むしろ息子より年下の頃と分かり、再び愕然とする)


息子も文章を書くのは好きで
本人は得意だと思っているし、
私も、息子の国語レベルは安心できる
と思っていたのですが、
同じ歳の自分と比べるとかなり見劣りする
ちょっとレベルが違う感じ。
ショックでした。

息子は、私には無い
自由で楽しげな想像力を持っているので
そこは素晴らしいと思っています。
が、それと文章力はまた別ものです。

私と息子の差は、もともとの能力の差ではなく、
間違いなく鍛えられ方が違うからでしょう。
書く力は、どうしたって
書く量を増やさなければ伸びないのです。



今ご時世、SNSやLINE、Twitter以外は
あまり文章を書かないという人も
多いかもしれません。
けど、そこで書く文章は
やたらと短くなりがちです。

たしかにあの媒体で長い文章を見ると
読みにくくてうんざりするし、
短く分かりやすく書くのも
ある種必要な訓練かもしれないし、
その媒体に合った文章形態を楽しめば良いんでしょうけど、
その人の文章体験の比重がそれだけに偏ると
確実に文章力は落ちるだろうなぁと思います。
自分を含め。

いや、この際、年をとってからのことは
もういいんです。どうでも(笑)

けど、子ども時代、学生時代にそうなると
問題が大きくなりそう。
LINEなんかでワンワードでポンポン進むやり取りは
中身のない疑似コミュニケーション遊び
のようなもので、文章ではない。

ワンワードで済ませる癖がつくと
思考力が育たない
でしょうしねぇ。

きちんとした…そんなにきちんとしてなくても
人に伝えようという意思を持って
それなりに長い文章を書く機会は、
考えてみると、学生でもあまりないのかもしれません。


長くなったので、さらにつづく。

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