olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

先生の労力と子どもの学力の関係

2016-03-10 | 学校とその周辺
子どもの頃の読書感想文ノートを見て驚いた
という話のつづきです。


子ども(私)の文章もさることながら、
何より驚いたのは、どの文章にも、先生が必ずかなり長い、
しっかりしたコメントをつけてくだっていることです


子どもの文章を丁寧に読んでいるのが分かるコメント。
良いところには赤線を引いて
ちょっとしたコメントで褒めてくれ、
最後には先生の思ったことなどを
いろいろ書いてくれています。

当時も、先生のコメントを読むのが楽しみだったのを
覚えています。

書いたものを提出するとき、
先生、どんなコメントをくれるかな?
と思ってわくわくしたものです。

ちゃんと読んでくれる人がいると
ちゃんと書く気が起こるものです。

たとえ書くのが面倒!と思っていても
なんとか脱落せず続いた理由だと思います。

日記もまた然り。



つまり、あの小学校の学力レベルが高かったのは
読書感想文や日記に力を入れることで
自然と生徒がかなり書く訓練をしていたからだと
思うのです。

それが成功した理由は、ひとえに
先生が生徒一人ひとりに対して
多大な労力を割いて丁寧に対応してくださったから
だと
確信しています。


子どもの文章力をあげるには
たくさん文章を書かせるしかないのですが、
学校の方針で「読書感想文を書かせよう」と決まっても、
担任の先生が「やりなさい!」と命令し、
やったかどうかをチェックするだけで
子どもが書いた中身はろくに見ず、
コメントをつける労力を惜しむ
ような先生では、
子どもは「どうでもいいよ。適当に書けばいいや」
という態度に終始し、つくはずの力もつかないでしょう。

つまり丁寧に見てくれる先生があってこそ
成立する学習法
だし、
文章力、国語力の高い学校は
きっと、子どもの努力以上に、先生方の努力量が
他とは違うはずだと思うのです。


今、親の立場になり、息子の学校の先生が
生徒に対してどの程度の対応をするか知った今、
かつての先生のコメントの丁寧さには
驚きと尊敬の念を禁じ得ません


改めてお礼に伺いたいくらい!


先生は宿題を出す度に、クラス全員分
この丁寧な長いコメントを
書いてくださっているわけです。
どれだけの時間と労力を使われたことでしょう。

第2次ベビーブーム世代なので、
田舎とはいえ、1クラスかなりの人数でしたよ。
45人くらいかな。

今の息子のクラスは30人そこそこ。
同じことをしたとしても
してないけど
先生の労力、全然違いますよね。

当時の先生を思うと
聖職、という言葉が頭をよぎるのです。

先生に感謝!




つづく。



余談ですが、当時の担任の先生、
私と同じ大学のご出身だそうです。
不肖すぎる教え子かつ後輩で
合わせる顔が無いとはこのこと・・・

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