goo blog サービス終了のお知らせ 

存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

いまを生きる 「死せる詩人の会(Dead Poets Society)」

2008-08-02 15:00:53 | 映画
いまを生きる 「死せる詩人の会(Dead Poets Society)」
BSで放映。

1959年、アメリカの名門全寮制高校ウェルトン学院。
エリートを目指す高校生達
規律が厳しく、親のしつけにも従い、親の期待を裏切らないように反抗もしない。
授業の選択状態と余分な役員を引き受けていることにも口出しをしてくる親。
ちゃんと勉強に取り組まないことを「お前のために私も犠牲を払っているんだ」と息子に話す。

伝統を重んじ、大学への進学をさせることが要求される教師。

同校OBの教師キーティング(ロビン・ウィリアムス)が赴任してくる。

詩を関数のように表現して分析する教科書のプリチャートの概論部分を不要だと破り捨てさせ、
詩を発表させる。やる気の出ない生徒にも方法を換えて語らせてみる。
詩のしばらしさを伝える。
さらに、さまざまな質問をする生徒を無視することなく、きちんと対話していく。
机に上に立ち、庭に出て、生きる視点を変えることを教えるキーティング。
それぞれの異なる方法で生きることや、人に同化したくなること、人間であるがゆえに詩の魅力を感じることなどを教える。

かつてキーティング先生がDead Poets Societyという秘密の会を作っていたことを卒業年鑑を見て知る生徒達。先生に会の内容を教えてもらい、自分達もかつて高校生だった先生のように同じ会を結成して活動を始める。洞窟の中で詩を言い合い、時には女子高生をつれてくる。

彼の授業を通して、生徒たちは自らを自由に語り合うようになり、自分の道を歩みだす。
時にははみ出し、校長から叱られたりもしながら、彼らの前に厳しい現実の中で戸惑う。

ニールは高校で芝居に打ち込み、劇では大受けするが、父は終演後に息子を連れ出して陸軍学校への転校とハーバード大学に行って医者になることを父に言いつけられる。
嫌だと言っても許されず、その夜 ニールは拳銃で自殺する。

音を聞いて目が覚め、息子の悲劇を目の当たりにするニールの両親。

訃報を知った高校生達は悲しみを冷やそうとでもいうかのように雪原の中を歩く。

「死ぬ時は悔いがないように 生きる」というニールが教科書に残した詩を読んでキーティング先生が悲しむ。

学校全体で追悼儀式が行われ、校長はニールの両親の依頼で真相を確認することを告げる。
キャメロンが「「死せる詩人の会(Dead Poets Society)」のことを学校に告げ口した。
聞かれたことに答えないと退学になる。こうなったのはキーティング先生に原因があると言ったので、内輪もめになる。しかし、
他の者でも僕と同じ事をするはずだと言う。

校長は生徒だけではなく生徒達の両親を呼んで、
死せる詩人の会に入会することをキーティング先生によって扇動されたこと。
自由を公言しながら身勝手な言動をさせ、
ニールに演劇への傾倒をさせ、自殺に追い込んだと
文章に署名させられた生徒達。

キーティング先生が出て行く時、9人の生徒達は校長の講義の中で机の上に立ってキーティング先生に向かう。
「Thank you」という先生の潤んだ瞳の声

型破りで生きるうえでの大切さや真実を教えることができても、一人が死んでしまった悲劇は他のものへの犠牲となるとみるか。型破りもほどほどにと考えるか。別の捉え方をするかはわからないけれど、
異なる価値観の中で大切なものが崩壊しないようにしていくことは難しい。
生きる価値を見失っても、いつか 生きてさえいれば違う展開もあるはず。


監督: ピーター・ウィアー
出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホークなど


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Cape Farewell(ケープフェア... | トップ | 恋空 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まき)
2008-08-03 10:44:15
これは、実話を元にした映画なのでしょうか・・・。

驚きながら読み、
最後に「監督:ピーター・ウィアー 」と書かれてあったので
ホッとしたのですが・・・。
返信する
Unknown (存在する音楽)
2008-08-03 11:01:56
実話かどうかは知りませんが、映像は美しいです。{YES}
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事