１４９２／金本の連續フルイニング出場がギネスに

１４９２．

「イシノクニ」、コロンブスが新世界を發見した年の覺え方だ。
歴史上の出來事の年號をこのやうなゴロ合せで覺える方法があるが、私は殆ど覺えてゐない。
いま思ひ出せるのは、他には、
①：７９４（ナクヨウグイス）：平安京遷都。
②：１１９２（イイクニツクロウ）：鎌倉幕府成立。（これはじつは微妙なのだが）
③：１８６７（イチヤムナシク）：大政奉還だつたかな？
の３つだけ。
つまり、この１４９２といふ數字は、私にとつては特別な數字なのである。

今年の４月１８日。
金本の名前がスタメンから消えた時點で、１４９２はさらに特別な數字になつた。
金本の連續フルイニング出場の試合數が１４９２試合で確定したのだ。
いつまでもこの偉大な記録を更新して欲しいといふ氣持ちもあつた。
が、今年の金本の状態はあまりにひど過ぎた。
守備が出來ないのみならず、打率２割にも滿たない４番ではどうしようもない。
あたりまへのことだが、個人記録の更新よりもチームの勝利のはうが重要であることは論をまたない。


１４９２で跡絶えたとはいへ、これは偉大な記録だ。
日本はもとより、メジャーでもこの記録は更新出來ないのではないかと思ふ。
後ろから追ひ上げてくる若手たちを抑へて出場し續けるためには、若手たちよりもいい成績を擧げ續けなければならないからだ。
年齡の割には素晴らしい、ではなく、絶對的に素晴らしい選手であり續けなければならないのだ。

そんな素晴らしい記録がギネスブックに載らないといふ話があつた。
どうして？
その理由がわからなかつた。
レベルの低い日本の野球だから？
いや、でも王さんの８６８號はギネスに載つてゐたのではなかつたか？
調べてみた範圍では、王さんの８６８號もギネスには認定されてゐないやうだ。


ところが、このたび金本の１４９２試合がギネスに認定されることになつたといふ。

金本選手 ギネス世界記録に登録 （ＮＨＫニュース）

これは阪神ファンとしては、すなほに嬉しい。
ギネスに認定されるといふことは、やはり凄いことだ。

まだ現役の金本とはいへ、ひとつの偉大な金字塔を打ち建てたのであるから、今後はもう無理をして欲しくない。
４番レフトに拘らずに、最もチームのためになる形で、ひきつづき勝利に貢獻して欲しい。
首腦陣も、金本のため、ではなく、チームのためといふ視點で起用して頂きたいと思ふ。