仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【相棒 Season 10】 第2話:「逃げ水」

2011-10-26 21:53:24 | ドラマ、映画
渡さん、いつまでも格好いいなあ。
でも、聲が・・・
咽頭ガンとかぢやなければいいのだけれど。


殺人者の家族と被害者の家族。
どちらも辛い。
こんなドラマを見てしまふと加害者の家族が思ひやられるが・・・
しかし、これはドラマなのだといふことを忘れてはならない。
加害者の家族に罪はないといふが、被害者の家族にももちろん罪はないのだ。



人を殺した男が、出處して賠償金を支拂はぬまま行方をくらましてゐた。
そして、その男の屍體が發見された。

民事の損害賠償請求訴訟に勝つても、支拂はれなければどうしようもない?
加害者の家族から賠償金を取立てることは出來ないと。
さうなのか、知らなかつた・・・
面會に來た姉が、出處したら賠償金を拂ふわよね?と訊くと、加害者の男が云ふ。
「オレはかうして償つてゐるぢやないか、5年も!これ以上まだ賠償金まで支拂ふのかよ!」
とんでもない男だ。
こんな男の家族もさぞや苦しんだことだらう。
母親が死に、父親が行方不明になるのも頷けようといふものだ。

出處後、行方をくらましたまま、賠償金を支拂はない加害者の男。
加害者の男を搜す被害者の家族。
そんな被害者の家族に對して、
「そんなに金が欲しいのか」
「我が子の命を金に變へるのか」
そんなハガキや貼り紙、インターネットへの書込みが、被害者の家族に・・・

「私たちが殺しました」
マスコミに發表する被害者の家族。


加害者の姉の部屋で煙草の臭ひがした。
姉の夫は煙草を吸はない。
こんなことに氣づくのは右京さんならでは。
借金を頼みに來た弟。

出處した時に見た「逃げ水」。
弟はその話を姉にして訊く。
「あれは、なんていふんだつけ?」
その言葉と同時に、姉は弟を撲殺。
「逃げ水、逃げ水つていふのよ、誠也」

なぜ、被害者の家族は自首しようとしたのだらう。
辯護士の瀬田が解説する。
自首することで被害者感情を訴へたかつたのでせう、と。

最後の「暑いですね」といふ尊くんの言葉。
これは氣温のことではないのだらうけど、ちと臭かつたかな?


<印象的なセリフ>

伊丹「いつまでも暑いな。10月だぞ」
いや、けふは思ひきり寒いんですけど。

右京さん「一度お目にかかつたことがあります」
尊くん「行くんですか。たつた一度會つただけなのに」

瀬田「申し譯ありませn、お茶もなくて」
右京さん「こんなときのために彼がゐるのですから」
尊くん「下にゐるうちに云つて頂ければありがたかつたのですが」
右京さん「僕は紅茶が良かつたんですけどねえ」
尊くん「もう一度ぼくに降りろと?」

姉「もうすぐ月命日なのに行けなくなつちやつた」
姉「弟が殺したのは一人ぢやない。新開さんと母、二人です」

瀬田「私には、自分の正義より、あなたがたの感情のはうが大切なんです」


<ストーリー>

 5年前に新開拓海(和木亜央)という青年を殺害、5年の懲役刑を終えて出所したばかりの川北誠也(川野直輝)が何者かに殺害された。

 現場の状況から怨恨による犯行とみられ、容疑者として拓海の父・新開孝太郎(綿引勝彦)が浮上する。
「犯人の刑が軽すぎる」と損害賠償を求める民事訴訟を起こしていた孝太郎。
その弁護士となったのが、元法務大臣の瀬田(渡哲也)とわかり、右京(水谷豊)と尊(及川光博)はさっそく会いに行く。

 瀬田によると、川北は1億円あまりの賠償金の支払いを命じられていたが、いまだに一度も払われていないという。
被害者夫妻を守ろうとする瀬田。

 しかしそんな中、意外な人物が川北殺害を名乗り出て、右京と尊は凍りつく…。


ゲスト:渡哲也 綿引勝彦

脚本:櫻井武晴 監督:東伸児


(以上、 「相棒」公式HP より)






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【追悼】 北杜夫逝く | トップ | 【昔の手帳から】 10月27日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿