8月19日読了
『中山七転八倒』 中山七里
2018年刊行
初読。
中山七里の日記。2016年1月から2017年5月まで。
当初は公開するつもりはなかったらしい。
それにしても凄い執筆量だ。なんと3日に一回はなんらかの締め切りがある。当然のようにまともな睡眠時間はとれない。
それなのにホームシアターや映画館での映画鑑賞や読書。書店訪問や編集者との打ち合わせもこなす。
「中山七里は七人いる」という伝説もむべなるかな。
信じがたいのは中山七里の執筆方法。プロットをたてる時点ですでに頭の中に文章が出来ていて、あとはそれをアウトプットするだけだという。
面白い(恐ろしい)のは、出版業界や各出版社主催の新人賞の実態。新人賞を受賞してもその後作家として食べていける人が少ない現実。その結果、出版業界が存続するためには既存作家に作品をひたすら執筆させ続けなくてはならない。
この日記を読んで、『作家刑事毒島』を読み返してみたくなった。
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